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おちつきません

◆ kye [4991] 05/04/07(木) 12:32
スレ立てるのは初めてです。kyeです。

ふと思いついたネタで創作を始めるのが自分のやり方なのですが、
普通、書きたいシーンを列挙していって、最後にオチをつけますよね?
(綴り方は人それぞれでしょうが)

最近、オチの事で少々悩んでおります。
それというのも書いている途中でオチが思いつかなくなってしまう事が多々あり、書きかけの作品が溜まっているのです。
勢いを持って最後まで書き通すと、話の流れは自然になりますが、オチが雑と言うか、見え透いたものになります。
オチにこだわって書くと主題を見失いがちになります。

そこで皆さんの意見を聞かせてください。
「自分流の話の構成」や「オチまでの流れ」
「奇をてらうオチとは?」「飾らないオチとは?」等
とにかく「オチ」についての意見を何でもかんでも教えてください。

創作について、意見交換の場の一つになればと願っております
ということを建前に代えて……。

Re: おちつけます

◆ kye [4999] 05/04/14(木) 22:06
記事立てて一週間経ったのでレスを返したいと思います。

はおういつきさん、白いケダモノさん、藪猫 明智さんのお三方
貴重なご意見、ありがとうございました。


>はおういつきさん

>マンネリ上等。パターンの中にこそ、人々を納得させるものがある……

つまり、お笑いでいうギャグの基本原理ですね。
ごめんなさい、冗談です。
でも「お約束」は好きです。
繰り返された過去の堆積で形成される現象ですね。
そういう意味じゃ、ある程度の奇想天外さも「お約束」にカテゴライズされてるんでしょうね。

>誰かのためでなく、自分のために書いて、それを誰かに見てもらう。

純粋に自分の主張を伝える、という意味では素晴らしい見方だと思います。
何よりも自分自身が研ぎ澄まされます。
自堕落にもなりますが……。
そのへんは根気でカバーです。(無い物ねだりとは言わないで)


>白いケダモノさん

>オチが思いつかない場合は未練がましく未完成のお話が頭の中を彷徨って時々浮かび上がってくる事が多いですけど(苦笑)

一言一句違わず理解できます。
そういうネタが頭の中で腐っていくか、後々葡萄酒のように熟成されてひょっこり現れるかは個人的にヒラメキ次第かと思います。

>プロットをまったく作れないという前提

その前提は重要です。
ぼくも作れませんから。
自分の場合は頭の中でネタをこねくり回すのみです。
長編小説でやれば素人が設計図も無しに箱根細工を作るようなもんですが、掌編や短編なら100ピースジグソーパズルとどっこいどっこいです。
(要はネタが命なのですが)

>奇をてらう=読者に予測出来ないオチ

元よりどういう受け止められ方をされても良かったのですが、一般的な奇をてらうオチの解釈だと思います。
「予測出来ない」も「予測を裏切る」と「予測をさせない」等に分ける事が出来そうですが、そんな広がりを見せそうな話題はどこかに捨て置きましょう。
重要なのは伏線ですね。
長編になるとタイミングが難しいですね。
登場人物も増えますし。
まあ、掌編か短編ばっかり書いてる自分が言う事ではありませんが……。
(創作はここの二次創作より短いです)


>藪猫 明智さん

>詰まるのは、そこに到達するまでの経路。

>オチは特に考えていない、と言えるのかもしれません。

オチよりも整合性という話ですね。
複雑怪奇な予定調和の運行からすればオチの存在すらも一つの大きな流れの中に組み込まれるというワケでしょうか。
巨視的というよりプロット的ですね。
ロジカルな視点に立ち返ればそれは確かに至極当たり前の事なのかもしれません。
その中で主題を見失わずに書くのはやっぱりプロットの威力なのでしょうか。
やっぱり身につけねばならないスキルですね。プロット書き。
以上、お粗末ではありますが、kyeの稚拙なお返事でした。

創作支援サイトでもないのに、貴重なご意見をくださった皆さんに、もう一度お礼を申し上げます。
ありがとうございました。

Re: おちにつきません

藪猫 明智◆MiG/52Rs [URL] [4996] 05/04/09(土) 02:27
 私の場合、まずオチ有りきというか、落とし所ありきで構想が始まることが主流です。詰まるのは、そこに到達するまでの経路。

 シリーズ物の感覚で言うならば、最終話のオチというよりか、主題やクライマックスを思いつく辺りが、スタートラインになります。続いて、各話数ごとの主題やクライマックスを考えます。これがある程度まで進んだら、一応は執筆開始が可能といえば、可能です。

 実際に書き始めると、各話数ごとのクライマックスに到達するまでのチェックポイントの様な物を考えていくのが、執筆の手順になります。目指すシーンを描写するために必要な手順の消化。シーンの発生する場所が決まっていれば、その場所に移動するまでの経路。シーンに居合わせるキャラが決まっていれば、その場にそのキャラがいる事情。キャラ同時の人間関係が決まっていれば、その関係に至る経緯。
 その辺の下準備が終わって、はい、クライマックス行きましょう、という感じ。あとは、後片付けというか、余韻の部分を書いて終わり。

 で。オチ、というのが厳密には何処にあたるのかは微妙ですね。クライマックスがオチだと言える場合もあれば、余韻の部分がオチといえば、オチと言える場合もある気がします。また、大局的な話の流れとしてのオチの部分もあれば、各シーンごとの小さなオチというのも、あるわけで。
 しかし、あまりその辺は気にしていないですね。その意味では、オチは特に考えていない、と言えるのかもしれません。

Re: おちつきません

◆ 白いケダモノ [4993] 05/04/07(木) 23:17
私もオチの考え無しに書きたい事ありきで創作することが多々です。
例えば「魔法を題材に書いてみよう!」と、これだけのことしか思いつかずに作品を作ろうともします。
それでもある程度考えても、上の例で言えば「魔法を題材」以上の考えが浮かばなければ一旦保留、またはアイディアから廃棄してしまいます。また、上手いオチが思いつかない場合でも同様です。オチが思いつかない場合は未練がましく未完成のお話が頭の中を彷徨って時々浮かび上がってくる事が多いですけど(苦笑)

本題へ。
まず「自分流の話の構成」。
これは私はプロットをまったく作れないという前提がある話で、そのせいなのか導入・本題・オチの三つ(ちゃんと言えば起承転結なのだと思いますが、いまいち承と転が分からない(汗))が書いてる内に脱線して上手く繋がらない時があります。
描写不足か思っていた程の文の味と言いますかインパクトと言いますか――それが出せずに書きながら方向転換というのも少なくないです。
初めに思いつくのが話の何処の部分かにもよりますが、大体はそれに肉付け、若しくはそれを導くために他の部位を考えるのですが、いざ書くと自分は全然考えてなかったのだということが分かります(汗)
つまりどういう構成の流れかというと「考えなしに突っ走ってる」わけですね。……ダメじゃん(;´Д`)
取り敢えず当面の私の課題はプロットの書き上げ方の模索です(汗)

次に「オチまでの流れ」ですが、私はSSをよく書きます。根気が無いから短い方が良いという理由なんです(苦笑)が、一般的にはオチの重要度はSS>短編≧長編(中編)という感じに言われています。なので考え無しは無しなりにオチを引き立てるための流れは考えているつもりです。
オチから考えたにせよオチを後に考えるにせよ、通して違和感が無い方が好ましいのはまあ当たり前ですね。後の話にもなりますが、奇をてらい過ぎて前後不覚に陥ってはいけないと思います。
例えば、「(普通は)誰も侵入できない場所」で誰かに襲われてる話であるのに「たまたま侵入してきた人に助けてもらった」というオチでは多分に納得できないでしょう。ただ前振り・伏線があり、例で言えば「誰も侵入できない」という前提を打破するのを予測できるようにしてる場合は除きますが。
多少オチの流れの話からそれますが、私は物語に一貫性が貫けないと破綻する場合が多いと思っています。ここの掲示板でも何度か言わせて貰ってますけど。
その一貫性を悪い意味で崩さずオチへ運んでいく、それが流れかな? と多少混乱しながら結論に至りましたw

「奇をてらうオチ」についてですが、奇をてらう=読者に予測出来ないオチ、ということにさせてもらいます。
で、読者に予測出来ないオチと言うとそのまんまな感じですが、読者は無数もいるわけでその人達全員が予測出来ないと定義すると大変。なので取り敢えず「読者が予測出来ないだろう思われるオチ」とします。
多分これは、ここまで妥協して折れても大変な作業でしょう。私はそこまで考えて書いてませんけど。
予測させないためにはどうするか、それは状況を隠蔽することだと思います。例えば戦闘中のキャラの描写に所々そのキャラの弱点を交える。しかしあまり塩加減を強くせず、寧ろ一回目に読んでる時には気付かせず後で読み返せば「そうか、これが伏線だったのか」と思える程度に薄くまぶします。そうすれば前後の一貫性も取れて意外性も保てます。が、前述通りこれはとても大変な作業だと思います。
一歩加減強くすれば読者にその後の展開が予想され奇をてらえません。逆に弱くても読者は(それまでの臨場感に比例して)唖然となり奇をてらい過ぎになります。
ただ、これは奇をてらう場合です。作品の色、書きたいと思う色によって自分で加減を調節出切れば、良いなぁ(お前の願望かよ)。
また、一貫性を崩す、または一貫性の穴を突くのも奇をてらう事になるかもしれません。例えばとあるキャラの登場当初から「気の良い親切な営業マン」と思わせるように書いておきながらオチでそのキャラを「性格の悪い悪徳営業マン」に変えるとか、「気が強くて多少のことでも動じない」キャラが犬の前だと急に「へっぴり腰」キャラになる、というキャラの変化も読者の予想打にさせない展開と言えるでしょう(例はちょっとそのまま過ぎますがw)。ただ、あまりにも急変させるのは短く収めたいSS等の場合の方が良く、出来るなら(その設定の重要度に比例した量の)伏線を散りばめた方が良いと思います。

最後に「飾らないオチ」、……飾ったオチというのはどんなものなんだろう?(ぉ
ん〜、少し想像し難いですが、飾らないという部分なら必要以上に褒めるのは意図する場合以外はなるべく避けた方が良いかもしれませんね。
物語内で何かが起こった後で、それについての描写が読者の感じたインパクト以上の描写・褒めがされてると温度差を感じて冷めてしまうかな、と。
後は、これも量の問題になりますがクドくしないことですかねぇ。ん〜、やっぱり私には飾ったオチという物の図があまり掴めないようです。すいません(汗)

とまあ、つらつらと書き連ねました。前述に漏れずこれもそれほど事前に考えて書いてません(汗)
多少読み辛いかもしれません。その場合はすいませんでした。

Re: おちつきません

◆ はおういつき [4992] 05/04/07(木) 18:19
こんにちは。「オチがつけられないのは半人前の証拠」と言われたことのある
はおういつきです。

私は……無理にオチをつける必要はないと思うのですが。
相手(読者様)に納得していただければ、それでいいと思います。
それを「オチ」と言うのかも知れませんが。
ただ、結局は人に見せることを第一に考えるより、自分が何を伝えたいのかを
主としたほうが、私は書きやすいです。ややこしいですが。
誰かのためでなく、自分のために書いて、それを誰かに見てもらう。それは、
必ずしも矛盾することではないと思うのです。
ちなみに、私は奇をてらうのが好きではありません。
マンネリ上等。パターンの中にこそ、人々を納得させるものがある……
という言葉もあります。お約束で何が悪い主義、ですね。それもまた良し。
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