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- ▼ - 気持ちの描き方 - JUN [6814] 08/03/19(水) 12:36
- ・記事の狙いとか - JUN [6818] 08/03/27(木) 23:10
- ・Re: 気持ちの描き方 - kye [6817] 08/03/25(火) 01:54
- ・Re: 気持ちの描き方 - ルーキィ [6816] 08/03/19(水) 21:52
- ・Re: 気持ちの描き方 - もこさん [6815] 08/03/19(水) 16:17
気持ちの描き方
- ◆ JUN [6814] 08/03/19(水) 12:36
- 皆さんは、人の気持ちっていうのを、小説でどう書くのでしょうか。
僕が今思いついたのは、二つです。
一つは映画とか演劇とか、ドラマ、漫画でもあるような、台詞による描写ですね。普通人と話をしている時、相手の言ったことから気持ちを推し量ります。相手の言ったことに応えようとします。だから、悲しいときに悲しいことが分かるような台詞が出るのは当たり前です。同じように、作中でも基本的に人が思ったことは言葉になって出てきます。描きたい人の一人称で書くのは、地の文(小説における会話文以外)を台詞の様にする効果があるのかも知れません。
二つ目は、心の動きそのものを地の文で書くことでしょう。これだけは映像には出来ないと思います。ナレーションという形で入ってくることはあると思いますが、ナレーションの方が説明より多いなんて作品、僕はまだ見たことがありません。
また、この方法は何をどう書くかが非常に自由です。直接思ったことを書いてみても良いし、その人の姿の描写、あるいは何かに対して感想の様なことを書いても、どういう人かが分かることがあります。その種類は膨大で、そもそも分ける意味があるのかも分かりません。
二つで考えると、僕はやっぱり後者の方を重視していると思います。理由は、いわゆる名台詞とか、この台詞を見てくれ、というような台詞が僕の作品中で特に思い浮かばないからです。
皆さんは、どういう風に書いていますか。また、どういうやり方を使うことが多いのでしょうか。意識してない、とかでも良いです。どうぞ、お聞かせください。
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記事の狙いとか
- ◆ JUN [6818] 08/03/27(木) 23:10
- ルーキィさんの方法は、作品を見ていると納得させられるものがあります。また、もこさんの方法は、僕も気をつけなきゃなと思っていることです。本当に同じものでも、気持ちしだいで全く違って見えてしまう。
Kyeさんの方法は、表記の仕方が独特で、どこか格好良い気がします。作品を読んでいると、一ひねりしてある所があるので、その辺は納得させられますね。(名台詞の件、おっしゃる通りだと思います。)
僕も考えてみれば、色々な方法をそのときに応じて使っているのでしょう。表記したような方法以外にも、探せば出てきそうです。
人の心を言葉で書くって、小説の基本であって、とても一口に語ったりはできないものでしょう。だけど、あえて考えていただきました。
Kyeさんのおっしゃっている通り、考えてみると色々な方法を使っているものです。自分でそれに気がついているか、気がついていないかというのは、小さいようで、大きなことなんだと僕は考えます。
小説の書き方(難しく、格好つけて言うと、方法論)をきっちりやったからといって、それで素晴らしいものが書けるかというと、そうでもありません。だけど、ある程度把握しながら進めていくと、作品の質が確保できるようになります。
小説って、ただ感じるままに書いているようでいて、わりと決まったやり方やコツを使っているものです。それを把握すれば、思ったことや伝えたいことの伝え方が広がります。すると、新しいものが書ける。
小説において、テクニックと感性は、歯車の様に噛み合って進みます。両方を身に着けて、良い作品をがんがん書いていきたいです。
次は、もう少し軽い話題にしようかと思います。 JUN
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Re: 気持ちの描き方
- ◆ kye [6817] 08/03/25(火) 01:54
- こんばんは。夜更けに参加させていただきます。
改めて考えてみると、きっちり考えて表現している感覚がありません。
こういう状況ならこんな気持ちになるだろうな、という想像をめぐらせて、そこで浮かぶ言葉を場面場面に置いています。
台詞で表現するなら、ごく単純なもので感情的な気持ちを出しますね。
しかしストレートな台詞は避けるように心がけています。自分の文章力では文の薄型化に拍車が掛かりますので。
「I love you」を「月がきれいですね」と訳すようなものが奥ゆかしさではベストですね。
おとなしい台詞なら「子供」を意識して考えます。なるべく自分が傷つかないように言葉を選ぶ、という感覚でしょうか。「自分は本当に父と母の子なのか?」と尋ねず「あかちゃんは、どこからくるの?」と言うようなものです。
これらはキャラのひとりひとりをひとつの人格と把握して想像するほかありませんね。
地の文で示す場合は視点となっている人物に着目します。
心情を説明したい人物が視点と同一なら、ほのめかす程度の表現を2、3度繰り返します。例えば、世界がバラ色に見えたり、月の輝く音が聞こえたり、現実ではありえない現象を心情に落とし込んで書きます。
五感のどれを使うか、直感的に伝わってくれるであろう表現を選んでます。
説明したい人物が視点でないなら、その様子を書くしかないです。
台詞と態度で匂わせる書き方が個人的な好みですね。「だいっきらい!」って頬を朱に染めた女の子に言わせるとか。
視点となる人物の主観を通して表現していると仮定して、相手の体格を相対的に表現したりもするかもしれません。(一人称でも三人称でも)
尊大な相手はでっかく見えますし、臆病な人は縮こまってミニマムに見えます。肩の幅や指先のちょっとした動きなんかをねちっこく書くと自己満足にひたひたと浸れます。
上述の内容にもある程度の例外はあります。
単純な台詞で感情的な部分を出すとありますが、インテリ系のキャラが理詰めで正論を畳みかけるような長台詞を出して静かな怒りを表現したりもします。
視点以外の人物の描写はそこに伏線を張る余地もありますので、印象的に書きながら、先を見据えて違和感の無いようにそれを仕掛けたりしますね。
心情説明というのはそれ自体、抽象的で曖昧ですので、あやふやに書く余白はあるでしょうから。
以上が、kyeの流儀でした。
こうやって書き出してみると、意外と考えてもの書いてるんだな、とか変な感慨にふけられますね。
追伸、「いわゆる名台詞」と仰いますが、名作の中に名台詞や名文があるのであって、それ自体は考えて作ろうと思わないほうがいいんでしょうね。
そう考えると基礎を鍛えてゆくしか道が無いようです……。精進精進。
ではでは〜
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Re: 気持ちの描き方
- ◆ ルーキィ [6816] 08/03/19(水) 21:52
- こんばんわ、トピック参加させて頂きます。
私の場合は大抵毎回『この言葉をこんな気持ちで言わせたい!』という台詞があるので、いかにしてその言葉を浮き立たせるかを考えるようにしています。
天気というかその場の空気感(匂いや風の強さや温度)などを登場人物の感情に対比させたり寄り添わせてみたりして、悲しかったり嬉しかったりという感情を描写します。
絵で言ったら黒く塗りつぶした面に明色をひとつ置くような感じでしょうか……地の文と情景で塗りこんだ場面、その上でキーになる一言を言わせる。(大抵簡単なひとことです)
それが上手く出来ているのかどうかはわかりませんが、お話を書く上で一番好きな作業なので、自分としては頑張っています。
なんだかよく分からない文章になってしまいましたが……
ともあれ、私にとっての気持ちの書き方はそんな風です。
それでは!
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Re: 気持ちの描き方
- ◆ もこさん [6815] 08/03/19(水) 16:17
- どうもこんにちは。
私の場合、周りの背景に注意して書いています。
清清しい気持ちの時は空とか花とかの描写を感じるままに書いてみたり、
悲しい気持ちの時は背景ができるだけ暗くなるように書いてみたり。
特にシリアスな場面は台詞だけだと、読み手の想像次第で私が考えているよりも深刻に取ってしまわれたり、逆に軽々しく取ってしまわれたりするので、背景は結構重大なものだと痛感する事がよくあります。
なので、「人の気持ちを表す時はまず背景から!」が私の書き方です。
……以上です。
乱文失礼致しました。
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