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小説の書き方のコツ

◆ 青き流星 [6844] 08/04/10(木) 22:01
ここで小説を書いている人達に聞きます……ズバリ小説の書き方のコツとはなんでしょうか?
1.描写 2.バトル 3.ギャグ 4.何か他があれば?
具体的な例文みたいなものをつけ加えて、解説をお願いします。
こういうことを書いたので私の場合は……。

1.描写

私の場合は、リアルの世界と空想の世界をクロスした方法を使っています。
具体的には……例えば、バス停で私が待っていますと……。
最初にあるのがイスですね。次にあるのが時刻表。
さらに自分の目の前を取っているのは車がありますね。

これを描写に表してみますと……。

「ふぅ……」
青き流星がため息をつきながら、黄色の長いすに座る。
今の彼の表情は、かなり不機嫌そうだ。
何か嫌なことがあったのだろう。
彼は何気なく自分の横にある白い紙を見た。
その白い紙を見て、彼はバスの時間を確認していた。
彼がそうしている間、何台もの赤い車が彼の前から次々と消える。

見たいな感じです。
これを応用させますと……。

一台のバイクにまたがったゼロスは、クラッチを足にかけると同時にキーをまわした。
そのバイクの色は黒だった。
黒いバイクからものすごい白い煙が辺りに立ちこめる。
彼は胸につけていたスポーツサングラスのようなものを取り出して、自分にかける。
そして、颯爽と何処かに向って走りだすのだ。

これを自分がファンタジー小説のキャラになったとしてください。
どうでしょうか?
多少は書きやすくなると思います。


それではこのような形で皆さんの書き方を教えてください。
よろしくお願いします。

Re: 小説の書き方のコツ

◆ 斧 [6919] 08/08/02(土) 02:40
 若干議題とずれてしまうかもしませんが、手持ちに"小説の書き方のコツ"に関するネタがあるので、お邪魔させていただきたいと思います。
 と言っても、俺が今からえらそうに語りくさる(スンマセン……)のは文章の表現方法ではなく"シナリオの組み方の一例"です。強いて言えば『4.何か他があれば?』に該当する内容ですね。そんなん興味ないわって方は今のうちにブラウザバックでお願いするでござる。
 あと、これはあくまでも俺が普段使っている方法であって、「これが正しい方法だからみんなも真似してね(はぁと)」みたいな強制ではござんせん! 参考程度にしていただければ光栄です。まこと至極勝手ながら、そこんとこお願いするでござる。 
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 では早速。第一にプロットの書き方。
 俺はコイツのことを"十本書き"と読んでいますが、割とプロのシナリオライターさんなんかもやっていらっしゃる方法らしいです。これはその名の通り、物語のあらすじを十本の文にまとめるというものです。
 すなわち。

 1、いつ?(時代背景)
 2、どこで?(世界観)
 3、だれが?(主人公は)
 4、なんのために?(目的)
 5、なにをする?(手段)
 6、敵は?(人物から組織から宗教まで色々)
 7、物語の導入部は?
 8、物語のクライマックスは?
 9、テーマは?
 10、タイトルは?

 です。"これを片っ端から思いつく限り書いて書いて書きまくる"のがシナリオに携わる人間の最初の仕事となっています。人によっては微妙に項目の内容が違ったりするみたいですが、大体のところはこんな感じだったと思います。
 これのポイントは、とにかく数を作ることです。すでに書きあがった複数のプロットを組み合わせるのもアリ。とにかく思いついたネタはどんどん書いていきます。"頭の中で思いついたけど、やっぱりないなと思って書くのはやめました"ってのは絶対ナシです。とにかく書きまくって数を出しましょう。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるとはこのことです。
 でもまぁここでは二次創作ですので、項目1〜3くらいは自動的に決まってしまうのではないでしょうか。そういう意味では「やりやすい反面制約を食らっている」とも取れますね。

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 では次に、シナリオの書き方です。
 シナリオとは『シークエンス』と呼ばれる物語のおおまかな区切りによって構築されています。シークエンスには以下の種類があります。

 ・プロローグ
 ・展開部T
 ・展開部U
 ・展開部V
 ・展開部W
 ・クライマックス
 ・エピローグ

 展開部の数は物語の規模に応じて変化しますが、大概の場合は四つくらいだそうです。理由は知らないです。ぷぃ。

 んで構築の順番なんですが、ここが結構重要です。
 以外かもしませんが、"一番最初にクライマックスを構築する"のがシナリオの定石なのです。クライマックスが決まっていることで、話の"オトシどころ"が明確になり、物語が脱線しにくくなるというのが主な理由ですね。また、ここからシナリオは最後から最初に向かって逆走して構築します。これは前述の理由に加え、順当に書くだけで"伏線が勝手にできあがる"というメリットがあるためです。

 以上を踏まえた上で各シークエンスの内容を考えます。一つのシークエンスで必要な項目は以下の通り。

 ・誰が(登場キャラクター)
 ・どこで(場所)
 ・成功(イベントによって生じたメリット)
 ・失敗(イベントによって生じたデメリット)
 ・変化(イベントによって生じた環境の変化)
 ・イベントの内容

 一番最後の項目である"イベントの内容"というのはかなり深くまで構築しておくと後々話がまとめやすいです。そんで、ここで留意していなければならないことは、「イベントの内容に一つ以上前のシークエンスで発生した"変化"を絡ませる」ということです。このように構築することで段階的にストーリーが進展し、なおかつ全体の一貫性を保てている、いいストーリーができあがるという寸法なのです。
 といってもまぁ、先にも言ったとおり"物語を逆から書く"のがシナリオの基本なので、実際の書き方になると「後のシークエンスに絡むような変化が起きるイベントを前のシークエンスで考える」という形になります。んー、めんどい。
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 ……とまぁ、長くなりましたが、こんなところですね。
 あの。書いてる最中に自分でもひしひしと感じてはいたんですが、"俺メッチャえらそう"なんですけどほんまにすいません。気分を害した方、ほんっっっまにすいませんでした。本当にえらいのはもちろん俺なんかではなく元ゲームプランナーのI講師なんですすいません。でしゃばってすいません。あまりの申し訳なさっぷりに四回も謝ってもた。

 はいでは。めちゃめちゃ長くなりましたがこの辺で。駄文失礼いたしました。

Re: 小説の書き方のコツ

◆ kye [6849] 08/04/13(日) 00:25
こんばんは。
ヘタクソの戯言でもよろしければ書き込ませていただきます。

『1、描写』についてですが、自分は「描写」と呼ぶべきものは読者の想像を喚起するものでなくてはいけないと思うんです。
写実性や正確性を重視して具体的な表現を連ねるのもいいと思いますよ。でもそれをダラダラやってしまうと単純に読みづらいんじゃないかな、とも思います。
例えば、
「セミどもの鳴き声がいよいよ鬱陶しい。」
と書くのと、
「気温は摂氏四十度を超え、頭上の太陽に熱せられたアスファルトが輻射熱を噴き上げる。顎から滴った汗が陽炎の立ち昇る地面に落ちて間もなく乾いた。」
と書くものとの違いじゃないですかね。
最初の例文は、読者に前後関係や状況を想像させます。
次の例文は、「暑い」ということを具体的に想像させます。
文章量以上のものを描き出すから自分は「描写」なんだと思います。
だから個人的には最初のほうの例文が好きですね。
コスト対効果というわけじゃありませんが、写実性だけが想像力を働かせるものではないと思います。

短文ではなかなか違いが分からないかもしれませんが、文章の奥行きを出すものが描写だと考えていただけると分かりやすいと思います。

『2、バトル』『3、ギャグ』についてはネタが人それぞれですし、一概には言えないのですが、やはりテンポが大切かと思います。
バトルシーンで改行を多めにしてスピード感を出す人もいれば、逆に詰めてスピード感を表現する人もいるようです。

 鈍色の刃が踊る。
 互いの剣が鋭く鳴いた。
 一閃。
 深紅の花が咲いた。
 紙一重。切っ先の速度の差が運命を分けた。
 絶命したのは敵だった。

 鈍色の刃が踊る。互いの剣が鋭く鳴いた。一閃。
 真紅の花が咲いた。紙一重。切っ先の速度が運命を分けた。絶命したのは敵だった。

同じ文章を改行だけ変えてみました。
前半でも後半でも「一閃。」で溜めを作ってる構造ですね。
一応、両者とも平等に映るように書いてみましたが、好みは別れるかもしれません。
自分は静かで時間を掛けて読んで欲しいときに改行を多用しますが、戦闘シーンでもやっぱり改行をたくさん使ってしまいます。
ギャグにしても「フリ」で溜めを作って「ボケ」でそれを崩し「ツッコミ」で跡形なく流し去るのが定石でしょう。
やはり基本は「溜め」の置き方だと思います。

……って、口で言うほど考えて書いてるわけじゃありませんよ。JUNさんの仰るとおりです……。

その他については、何か思いつきましたら再び書き込ませていただくやもしれません。

以上、kyeの稚拙な技巧紹介でした。
ではでは〜

方法論うんぬん

JUN [6847] 08/04/12(土) 01:47
 こういう話題だったら、がんがん書いて行きたいと思います。

 青き流星さんのおっしゃるやり方は、物事を詳しく書く時に有効だと思います。自分が見たように、聞いた様に、触れた様にというのは、リアリティを作り出す上で重要です。
 何かをしている登場人物が実際どういう風に感じるのか、それを想像しながら書くというのは、小説の基本だと思います。実際に自分で見たり聞いたり、やってみたりしたことというのは、やっぱり書き易い。

 ただ、青き流星さんのやり方だと、自分とキャラクターの区別がつかなくなる恐れもあると思います。青き流星さんがバス亭に座って、時刻表を見て……という風にするなら、例に上がった描写の様になるのでしょうが、お話の中の登場人物が同じことをしたとして、全く同じ風に感じるかどうかは分からないのですから。
 例えば、この世の中に十年も生きていれば、こちらの基準から全く理解できないと思える人にぶつかることもあると思います。その時に、そういう人は書かない、書けないでは物語の幅が狭くなってしまいます。だから、自分と全く違う人の基準、感じ方というのが想像できなくては、青き流星さんのやり方は通じないと思うんです。
挙げられたバス停の描写の例ならば、青き流星さん以外の人だとするのなら、その人はいらいらすると時刻表なんか見ずにひたすら貧乏ゆすりをしているかも知れません。あるいは別のある人だったら、車の流れよりも、排気ガスの臭いが気になって、車社会に悪態を突くかも知れません。「いらいら」の書き方一つとっても、自分だけの基準で判断してはいけないのです。そうすると、出てくる人が皆書いた人になってしまうから。

 話を戻しましょう。青き流星さんは、小説にはある程度決まった書き方のコツというようなものがあって、上手い人はそれをきちんと理解しているとお思いかも知れませんが、それは知れば知るほど見えなくなるものです。
 僕に言わせてもらえば、小説をどういう風に書こうかというのは、どういう話を書くか、何を見てほしいかによって無限に変わる、とらえ処が無いものです。
『ある人とある人の間の出来事を書こう。作中の時間は一週間ぐらいだ、それを全部書くと長すぎる、じゃあ三日分くらい、それでどこの三日にするのか。ここの三日が良い、どうしてか、この人たちの気持ちが出ているから。いやいやそれじゃあ普通じゃないか、いっそ関係ない四日を簡単に書いて、流してみようか。そうすると、あらわしたいことが伝わらないんじゃないか、だったら、やっぱり〜のことにしよう……』
 そういうことを考えながら、直感的にここが良い、こんな風に書くのが良いと思ったことを思った様に繋ぎ合わせて、一つの形にするのが小説のやり方だと僕は思います。
もちろん、こんなこといちいち口に出して言っているんじゃなくて、パソコンに向かって、文章に向かって、作品の今までとこれから、また表したいものなんかをぼんやり考えているといつの間にか繋がってきて書けているというのが実感でしょうか。
 敢えてコツというのなら、自分で理解できるまで自分の作品を読んで、展開とか、何が書きたいかとかをちゃんと把握します。これはなるべく客観的にやらなければなりません。ある程度理解力があって、そんなに僕の作品を贔屓しない人になったつもりで。それから、そうやってぼんやりと浮かんだ『こういう話にしたい』というのに照らして、おかしいところは無いかを見て回る様にします。字の間違い、表現が足りているかどうか、描写が足りているかいないか、あるいは台詞もおかしくないか。それさえ気を付けていれば、大したものは出来ていなくても、酷いものにはなっていないでしょうから。

 結論としては、推敲をきちんとする、ということでしょうか。そして、僕が書きたいものを書くということ。今の所はそれくらいです。参考にして頂けると幸いです。

Re: 小説の書き方のコツ

◆ 通りすがり [6846] 08/04/12(土) 00:38
突然すいません。
例文2つめの「ゼロスは〜」の文ですが、二行目の「そのバイクの色は黒だった。」は正直いらないような。
次の文章で「黒いバイクから〜」とありますし、強調する必要もないと思うので、繰り返しは少々しつこいかと…。
一つ目の例題でも「白い紙」を繰り返しているので、その紙が何かのアイテムかのような印象を受けました。
色についての表現が少し目立ちすぎているような気も…

「リアルの世界と空想の世界をクロス」についてはなるほど、と思いました。
参考にさせて頂きたいと思います!

主題と違う形の返信になってしまい、申し訳ありません。
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