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設定のつくりかた

JUN [URL] [6901] 08/07/18(金) 23:34
 この間の『リアリティについて』という記事では、本当に失礼しました。僕の言動や行動で不快になった方、またご迷惑をかけた方には、重ねて深くお詫び申し上げます。

 もう一度、皆さんの意見を伺ってみようと思いました。
 タイトルにもありますが、お話の設定をどんな風に詰めるのか、ということです。設定というのは、キャラクターの心の書き方とか、情勢の移り変わりとかそういうものではなく、お話の中で出てくる事実の様な物だと考えてください。主人公の暮らしてる場所だとか、そこで支配的な考え方、また物理法則、仕事、etc……。すごく簡単に、比喩的に言うんなら、小説の中の現実についてです。僕たちが暮らしている中で、大体こういうことだと知られている真理みたいなものが、全て妥当します。それらは、小説の中で、場面を盛り上げる道具立てや、ストーリーを進めるために使われたりします。
しかしながら。これは悩む事では無いのかも知れません。テイルズの二次創作に限定するのであれば、世界観とか生活の様式とか、人の考え方とかっていうのは、ゲームの中である程度明らかになっています。そこから用途に合わせて引き出してくれば、事は足りるようにも思われないでしょうか。
 確かにその通りです。だからそういうものは除いても構いません。僕が言いたいのは、そうでなくて、自分で調べたり作ったりしなければならない所が出てきてしまった時のことです。
 例えば、今僕が書いているお話では、レジェンディアの世界観で、お風呂に入る場面があります。それも、お話の上でセネルの家でないといけません。
そこでお風呂についてある程度書かなければならないんですが、この風呂はどういうものなのでしょうか。というのも、僕の記憶の中なのですが、レジェンディアのゲーム中では、一般的なお風呂というのが殆ど、書かれていないんです。
 そうすると、自分で考えるしかなくなります。しかも、レジェンディアの世界観を壊さないように、お話の雰囲気も壊さない様に、どういうお風呂なのかを書かなければなりません。
 結局どうやって沸かしてるのか、とかどういう仕組みでお湯を出すのか、というのは描かずに、ただお風呂に入ったということだけが分かるようにして済ませてしまいました。場面としても、それで不自然ではないと思えたので、それきりにしたのですが。
 これらを自分なりに考え、作り上げた作品に織り込んで、元の作品の世界観を自分なりに拡げていくのもまた、二次創作の楽しみではあると思います。ただ、標識が無い分、何をしていいのか分かりにくい部分でもあると思うんです。
 だから、質問したいんです。

 二次創作作品において、設定を作ったことはありますか。また、それはどういう風なものでしたか。必要になった場面とか、原作とのバランスの取り方で工夫したことなんかも書いていただけると嬉しいです。ご意見、お待ちしています。

Re: 設定のつくりかた

◆ 斧 [6917] 08/08/01(金) 00:58
 テイルズといえば文化や街並みから見てとれるように純度100%の中世の世界観であると思われがちですが、魔法を初めとする未知の力や、現代科学を超越した技術が度々登場します。SFってヤツですね。

 よーするに、"何でもあり"です。

 ここではJUN氏の風呂の話を例に取らせていただきますが、たとえばレジェンディアの世界の風呂がボタン一つで瞬時に浴槽に湯がはり液晶画面に45℃と表示され入浴者を感知すれば風呂の壁面の一部が変形してジャグジーが登場しても「魔法やねん」で許されます。きっと。たぶん。
 せっかくの二次創作ですし、そこまで原作を意識して設定を構築しなくてもいいと思いますよ。自分色に染めてやればいいのです。

 まー、さすがに上のは冗談きつすぎかもしれませんね。そんな時はブレイズ氏のおっしゃる通り、「洋式 風呂」とかでググって参考にすればOKだと思いますよん。

Re: 設定のつくりかた

◆ kye [6904] 08/07/19(土) 22:42
こんばんは。自分設定多用しすぎのkyeです。

設定の目的は物語のバックボーンを詰めて、話に現実味や説得力、つまり整合性を持たせることにあると思ってます。
でも、その設定というものは、全て物語に反映されるわけではなく、原作ゲームで出ていないところを二次創作で手前勝手に補完するように、二次創作でも完全には出せないものだと思うんです。
端的に言うと裏設定ってやつですね。
設定作りや世界観の構築というものも、基本はつじつま合わせの延長です。
物語の骨子、プロットの巧妙さを戦術とするなら、世界観設定は戦略のレベルになるのでしょう。
登場人物の視点では巨視的で見えにくいけれど、大きな力で物語を支配しているものです。物語の物理法則ですね。
あるいは登場人物の生い立ちなど、現在に影響を与える過去の設定というものもあります。これもまた内面的で見えにくいものです。
自分も色々勝手な設定を作ってきましたが、印象に残ってるものは演奏家というオリジナルキャラでしょうか。
インフェリアの場末の酒場でピアノを弾く彼は、その酒場のマスターの甥で、代々音楽家の家系にあり、王立音楽院でヴァイオリンを専攻し、宮廷楽師に選ばれるも、その椅子を蹴って独学でピアノ弾きとなる。
…という全体的に創作で塗り固められた自分設定の塊のようなキャラです。
書き出してみましたが、実際の物語で描かれる彼は、酒場でピアノを弾いているところしか設定を露出されておりません。脇役なのでw
裏設定は物語を書けばたっぷり出てくるものだと思います。
それは創作という作業において整合性を取ることが無意識の工程に置かれているからだと感じます。
バランス感覚といいますか、文体にしろ、構成にしろ、キャラ設定にしろ、テーマにしろ、随所に現れるんですね、趣味がw
それはセンスだし、数を書いていくうちに磨かれていくものだとも思います。
設定にしても、その精緻さと露出の割合、あるいはアイデアの斬新さ、巧妙さなどは、実力の伸びしろや、オリジナリティの踏み込める領域でしょう。

設定の必要性というなら書き手の個性として、無意識として必要なものだというのが結論でしょうか。
誰だってつじつま合わせに参加してしまうものですからね。

また微妙な回答ですが、以上がkyeの私見です。
ではでは〜

Re: 設定のつくりかた

◆ 膾炙 [6903] 08/07/19(土) 22:17
こんにちは。このごろは暑くなってきて家に帰るなり水をガブ飲みしている膾炙です。さて、それでは設定の事について書かせていただきます。基本いい加減な人間なので鵜呑みにはなされないように…

私の場合、基本的に設定というものは自分の知識から汲み取り、条件に合うように組み合わせて作り上げています。また、主題に相当な関連を持つものでなければ、結構テキトーでいいと思っています。一番の理由はいちいち調べるのが面倒という不謹慎極まりないものではありますが、その他にも理由はあります。

まず、読者はあくまで『お話』を読みたいのであって『設定』を読みに来ているわけではないということです。多少『設定』におかしなところがあっても、『お話』が面白ければ見逃してくれます。

さらに、テイルズという題材は、ある程度設定に自由が利くということもあります。というのも、全てのシリーズに於いて、魔法或いはそれに近似するモノがあり、さらに2作品に一つはとんでもない科学技術を持った発明家あるいは組織があるからです。
例えば、カンタビレが携帯電話を使うシーンがあったとします。およそ、20世紀に発明された携帯電話が中世をモデルにした世界にあるのは一見おかしいように見えますが、あながちそうとも言い切れません。
一、天才科学者であるディストが携帯電話を発明。二、その出来を確かめるためにカンタビレに渡して使わせている。
以上のような説明を加えれば、読者は「まあそういうもんか」と思ってくれるわけです。

というわけで、私は設定が主題と密接に関わらない限り、その設定のために何かを調べるということはありません。設定が必要になった場面は多々ありますが、基本推測だけで捏造しています←結論。

以上で私の意見を終了させていただきます。このような薄い意味の長文を最後までお読みいただきありがとうございます。では、

P.S. JUN様へ このコメントがJUN様の問いたかったことと大幅に異なっている場合にはリクエストにその旨をお伝え下さい。直ちに消去します。

Re: 設定のつくりかた

◆ ブレイズ [6902] 08/07/19(土) 19:19
 こんにちは。私自身いま悩まされている事柄だったので書かせていただこうかなと思います。
 稚拙な意見を寄せることをお許しください。

 二次創作において原作の設定を拡張する必要に迫られた場合、たいてい自分は原作の世界観に最も近しいと思われる、史実上の特定の時代から抽出した資料を参考にしています。
 たとえば今自分が書かせてもらっているリバースのお話を例にとらせていただきますと、私はこの話で火災に対処するための組織を登場させることにしました。しかしゲーム本編にそんな組織についての設定は見られなかったので、自分で設定を考える必要に迫られたわけです。そこで自分はリバースの、とりわけ王都バルカの街が実際の史実上のどのタイミングのどこの場所と置き換えれば違和感なく補完できるかを考えました。結果的には1930年代のニューヨークを参考にするということになったのですが、その根拠としては、バルカの街がおおかたレンガ造りだったことや、大型機関車が街の交通手段として日常的に使われていることなどがありました。なんとも薄弱な根拠ですが、要するに自分の印象と照らし合わせて違和感のない時代背景を選んだわけです。(それが読者の印象と合致するかはわかりません)結果としてお話に出てくる消防団員は、ポンプ車から出る太いホースをもって火の中に突撃するような男たちではなく、周辺への延焼を防ぐために火事場の隣家をハンマーで打ち壊すような男たちだということで落ち着きました。それと、禁酒法時代と言えばマフィアの抗争だろうということで、その手の概念も無理やり組み込みました。
 二次創作のもととなるゲーム本編も、あまりに超越的なものを除けば、やはり原作の参考とした史実上の時代が少なからずあるはずだと思います。それをゲームから汲み取って、原作の製作者が実際に参考にした時代をこちら側で特定できてしまえば、後はそれを参考に原作の設定を拡張することで違和感なく二次創作上の世界観が出来上がるのだと考えます。
 そういった参考となる世界観を図書館の書籍などで時代背景が詳しく述べられたものなどを探して調べるのが比較的健全な創作スタイルなのかなあと思いますが、私などは面倒なのでグーグル先生に「レンガ造り 時代背景」などと相談するにとどまっております。お恥ずかしい限りでございます。

 なんだか至極当り前なことをさも鬼の首を取ったように嬉々としてかつダラダラと書いてしまった感があって自分自身げんなりがっかりしてしまいましたが、せっかく書いたのでカキコませていただこうと思います。
お目汚し失礼いたしました。

JUNさんの次の議題も楽しみにしておりまする。
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