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創作相談板 記事No.8851

Re: 戦闘シーンの描写についてです

◆ 一葉 [8851] 12/03/16(金) 22:02
はじめまして。一葉(かずは)と申します。
私も投稿作品でアクションシーンを描いてみて、やはり難しいと思いました。
参考になるかどうか分かりませんが、私が戦闘シーンを描く上で、工夫したことや感じたことを書かせて頂きます。
まずは、下記をご覧いただければと思います。

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 エースが地面に足を着く一瞬を狙って、ジェイがポケットから抜いた短剣が振られる。しかし、先ほどまでエースの頭があったはずの場所は、次の瞬間にはただの虚空になっていた。そこにあったはずのエースの体が、必要以上に沈んでいるのを理解した途端、目の前が反転した。
 足を払われた、と判った瞬間に、自分の脇腹に滑り込むエースの拳を見つけて、咄嗟に腕で庇う。正確にジェイの左脇を捉えたそれに、ジェイはもんどり打って地面を転がった。腕で庇って殺した分、さほどの衝撃はなかったが、それでも一撃は重い。軽く咳き込みながら立ち上がったジェイは、再びエースと距離を取った。

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私が投稿した作品の一部なのですが、いくつか特徴があります。
まずは「結果と理解の反転」です。
私が作品を書いている時に一番気をつけているのが「主観をずらさない」ということです。あくまで1人の目線で、その目線に読み手が自然と乗れるように心がけています。だからなるべく「主観である人物がどう感じたか」ということだけを描くようにしています。
戦闘シーンでもそうです。しかし戦いですから、スピード感が命です。本当に物事がものすごい勢いで進んでいるときって、先にどうなったという結果があって、どうしてそうなったのかという理由は、あとから理解したりしませんか?それは、読み手が乗っている主観を持つキャラクターも一緒です。それが「結果と理解の反転」です。
「そこにあったはずの〜」から「足を払われた、と判った瞬間に〜」の辺りは、キャラクターと同じ目線で感じてもらうため、あえて結果と理解を反転させて書きました。私は、他の戦闘シーンでも結構これを使ってます。
あと私の場合、戦闘シーンではほとんど台詞を使いません。主観を持つキャラクターがどうしたのか、どう見えたのか、どう感じたのかを普段より濃密に文章で表現することによって、読み手が想像しにくい戦闘シーンを、なるべく書き手が考えているものと重なるようにしています。これは、どんなに書いても難しいと思います。本当に、数を重ねていくしかないです。その点で、私もまだまだ未熟者なんですけど(笑)
「単調で同じような文章になってしまう」と仰ってますが、同じ行動でも、主語や比喩表現を変えることによって、文章は色々変化します。上記の文でも、人物だけではなく、色んなものが主語になっています。そういった表現も変えていくと、多分、同じような文章とは感じなくなると思いますよ。
あと手っ取り早い裏技(?)として、「一瞬」とか「瞬間」「刹那」「咄嗟に」という、時間の短さを表現する言葉を多用する、えげつない方法もあります。私も使ってます(苦笑)

私もまだまだ数をこなしていないので、アドバイスになるかどうか分かりませんが、あくまで私自信の工夫、感じたこととして、参考なれば幸いです。

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