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創作相談板 記事No.7521

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Re: うちの意見としては

◆ kye [7521] 10/01/18(月) 22:56
どうも、投稿板で書き手をしておりましたkyeです。

レスを拝見させていただくと、ずいぶん読み手目線の意見が多いように思ったもので、書き手からの一意見を述べさせていただきます。

台本形式というのは小説とは全然違うものなんですね。
小説でいうセリフ以外の文、「地の文」を、脚本(台本)では「ト書き」といいます。
ト書きにはなるべく具体性を求められます。当然ですね。人間が演じるわけですから、演者に伝わるだけでなく、その演者を通して観客にも場面が伝わらなければいけません。
そこには小説の地の文のような抽象性はありません。表現の奥行が文章に宿らないわけです。それは文章でなく実際に演じる場面で見せるものだからです。
そういうわけで台本と小説というものは似ているようで全く違うわけです。
売れっ子脚本家の書いた小説がイマイチ、ということは不思議なことではないわけですね。


ところで規約にある
>チェスター「いくぞ、クレス」
>クレス「わかった。後衛は頼んだ」
>等のように、台詞の前に人物名などを書く形式です。
この「などを」は、野次馬さんのおっしゃるキャラの組み合わせだけでなく、セリフの前だけでなく、後ろにつけるパターンなんかもあるということでしょう。
じゃあ前でも後ろでもなく、上や下だったら?
これは地の文の体裁を取ることになりますよね。
でも、その地の文に『クレスは言った。』のようなト書き未満のただし書き同然の表現が連続して使われたのなら、実質上は台本形式と変わらない状態になってしまいます。
表現の種類でいえば、セリフの掛け合いが連続することよりもよっぽど問題でしょう。

自分の技量が低いこともありますが、セリフの掛け合いというのは難しいもので、地の文を挟むことのほうが下劣な場合もあります。
実際、ライトノベルは地の文の軽妙さをウリにする作品が多々あります。セリフの掛け合いはただ書き連ねただけでは読みづらく、実のところかなり上等な表現方法です。

以上のように、セリフの掛け合いが連続することが一概に低俗で悪いものではないと自分は思っています。
同時に地の文がセリフの谷間に挟まっているから小説の体をなしているとも思ってはいません。

台本形式の規約については額面どおりの理解でいいのではないでしょうか。
幼稚だろうと難解だろうと、規約を満たしているのなら文句のつけようはないですよ。

以上、kyeでした。
すいませんでした。(特に意味はありませんが、謝っておいたほうがよろしいようなので)

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