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創作相談板 記事No.7979

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Re: シリアスと恋愛物の小説

◆ kye [7979] 10/06/01(火) 00:32
こんばんは
あまり役に立たないかもしれませんが、自分の創作論を少し広げさせていただこうと思います。

質問の意図は執筆の指針であって、点数の集め方ではないですよね。
後者の助言は全く持ち合わせておりませんのであらかじめ断っておきます。

シリアス――というのは真面目なお話ですよね。
自分はギャグしか書けないので、あくまで「真面目ぶった」お話という形でお話させていただきます。

真面目ぶるコツは最初に書くことを決めておくことだと思います。テーマでもいいし、表現の手法でも構いません。なんでもいいんです。
それを目印にお話の筋を考えましょう。
物語には様々な登場人物が現れることでしょう。彼ら彼女ら、一人ひとりについて想像をめぐらせてください。
その際、最初に決めたことに沿って想像しましょう。
例えば「殺人」というテーマを決めたら、それに対して登場人物が感じること、考えること、行動することなどを連想します。
大事なのは自分ならどう思うか、という身近な想像を「捨てる」ことです。
自分の身を削って書くものはギャグです。シリアスは自分以外を想像し、自分の色で表現することです。
テーマの無いお話でも構いません。やることは同じです。最初に決めたことを頑なに守り、その上に登場人物たちを載せることです。

恋愛モノは人それぞれ好みがありますから、一口に語るのは難しいと思います。読む方も書く方もそれぞれですよねぇ。
自分はなるべく安易にならないようにしようと心掛けてます。
具体的には直截な表現を避けることが多いですね。
簡単にいうと「好き」って単語を使わないでその心情を表現するように考えます。
人間の気持ちなんて好きと嫌いの二色じゃありませんよね。キライの中のちょっぴりのスキとか。なんとも思ってなかった奴を突然意識したり。
そんな気持ちの転換点を想像し、状況を考えます。
そこからは序盤から転換点に至るまでの心情の変化を描くことを考えましょう。
個人的にはギャップがあるほうが面白いと思ってます。

表現の方法はたくさんあります。書き出したいものをあえて書かず、外堀を埋めて最初に定めたテーマを浮き彫りにするような器用なやり方や、心理テンションの上げ下げを主軸にして抑圧から開放へ至るストーリーラインを構築する気持ちのいいやり方など……。
どんな表現だとしても、作者が一番良いと思った方法を選択することが大事だと思います。
良いか悪いかなんて書き上がらなきゃ分からないもんですけどねｗ
なのでお話をたくさん書いて経験を積んでください。思いついた話は必ず書ききってほしいです。それが物書きの血肉になるような気がするからです。
書き出しを迷ったとき、人称の選択、大事な一文の前の文章の勢い。そういうものをビッと決めるのは、数を書いて養われた勘だと思います。

自分が何を書きたいか。とにかくそれが無ければ始まりません。
そして一度決めたものは最後までなるべくブレずに書ききりましょう。
点数の集め方は分かりませんが、常に読む人のことを考えて書くことは何を書くにしても大事な要因だと思います。

以上が、kyeの真面目ぶった創作論でした。

執筆、頑張ってください。
自分もなんとか頑張ります。
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