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創作相談板 記事No.5404

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オリキャラ主体の小説ってどう思いますか?

◆ ツバメクロニクル [5404] 05/10/29(土) 18:04
 小説をチビチビ読んでましたが今回初めて書き込みます。よろしくお願いします。
 え〜と御題の通りなんですが、最近オリキャラについての話題が盛り上がっているようですので、前から聞いてみたかったことを思い切ってカキコしてみます。決して、これらの小説を書いてる人々への誹謗中傷がめあてではないので(むしろ私はこれらの小説を、ある観点から非常に高く評価していますが、あとで説明します)、ご了承ください。


 私が聞きたいのは、テイルズファンサイトに投稿する二次創作小説コーナーにポツポツと存在する「(テイルズに登場するメインキャラではなく)オリジナルキャラクターを主人公格に据えて展開する小説」についてです。便宜上「オリキャラ小説」と呼ばせていただきますが、今のところ長編小説では、紫狼さん・Hermitさん・にゅさん・レイエスさん。短編ではttttさんの小説などを確認していますが、他にもあるかも知れません。
(オリキャラの定義 = 各作者がオリジナルに作成したキャラはもとより、ストーリーに名前が登場していても、詳しくは語られておらず、作者の創意工夫を織り込む余地が残されているキャラも含みます。ttttさんの小説に登場するリッドの父親ビッツ、若き日のバリルなども、だから含みます)
 う〜ん・・・いろいろ挙げたい論点があるので、思いつくままに書いて見ます。


(1)書く動機

 そもそもここがテイルズファンサイトである以上、二次投稿小説を書きたいと思う際には、テイルズ本編をプレイする → キャラに感情移入して好きになる or ストーリーに感動する → キャラやストーリーを自分の手元に持ってきて文章にして、面白さや楽しさ・感動を再現したいと思う。という過程があるだろうと推測できます。当然、「初めにテイルズキャラありき」という前提を、二次小説を書く際に考えてらっしゃる作者も多いのではないでしょうか。
(テイルズキャラをメインにした小説の方が、この投稿コーナーに圧倒的に多く見られることから、こういう推理をしています。ある意味とても自然なことなんですよね。笑)
 そこから考えると、オリキャラ主体の小説の作者の方々にはそうした前提が存在しない。作品を書く上での関心・興味の置き方が、ほかの作者の方々とは少々異なるのかも知れません。執筆スタンスの違い、と言ってもいいかも知れませんが・・・上で挙げている五人の方々や、ほかの私の知らないオリキャラ小説の方々には、ぜひ作品をかく上での動機・関心などを伺ってみたいと思います。

(2)オリキャラの使ううえでの作者のありかた

 一言にオリキャラといっても、一般的な(既存のテイルズキャラをメインにした)小説と、オリキャラ小説とでは、使い方が違うだろうと思います。前者ではすでに魅力的なテイルズキャラが登場しているから、オリキャラはそれを補うためのもので、さほど魅力的でなくてもいい(テイルズキャラを出してる時点で、ある程度の読者は期待できる)。オリキャラ小説はそれメインでいくわけですから、それ自体で感情移入できる魅力的なキャラでなくちゃならない。読んでもらえなくなってしまいます。
 オリキャラを描写するにも細心の注意が要るのでしょう。既存のテイルズキャラは、その名前を聞くだけで「外見」「性格」「どんな過去があるのか」などの、プロフィールがぱっと浮かんできます(このサイトの住人なら例外はないでしょう)。しかしオリキャラは、文章にしなければ、作者の頭の中にいるだけです。すべてを文章にして伝える義務が、作者には発生します。
(オリキャラを書く上でのこういう宿命?といつも戦っているためか、オリキャラ小説を書かれる作者の方々は、そうでない方々と比べて、情景描写や心情描写のレベルが平均的に高い印象をうけます。オリキャラを懸命に描写しようとすると、表現力が鍛えられるのかもしれませんね。
 反対に、テイルズキャラは名前を書いただけでプロフィールが伝わってしまう。これは作者にしてみれば「描写の必要がない=描写がサボれる=そのための表現力が失われていく」というワナにもなる気がします。典型的な例は、今は禁止されていますが「台本形式」の小説ですね。ここで小説の楽しさに目覚めて、将来は小説家を目指したいと思うような方は、注意しておいていい点かもしれません)
 オリキャラ小説を書く上での技術論や方法論、心構えなども、議論していただけたらと思います。ご意見感想お待ちしてます。

(3)オリキャラ小説の可能性

「テイルズ二次小説を書く際には、テイルズキャラを使わなければならない」
 これさえも前提とせず、オリキャラだけで小説を進めるからこそ、できることが広がるように思ってます。
 ttttさんの小説にはPの「精霊様のお話」をモチーフにしたものがあります。紫狼さんのシリーズはPの超古代文明時代の小説です。これらにクレスたちを時空転移させて登場させることは出来るでしょうが、私個人としては、作者のご都合主義という感じが拭えません。Pの世界は、クレスたちだけで作ってきたわけじゃないからです。テイルズの主人公たちが絶対に立ち入れない(立ち入ったら雰囲気ブチ壊しになってしまう)という時代や場所があって、そこには名もなきオリキャラたちが存在していて、彼らの物語を作り出していた・・・
 という(赤面)なんだか臭いロマンチストみたいなこと語ってしまいましたが、私がオリキャラ小説に期待してるのは、そういうことです。「世界観の拡張」とも言えましょうか。それは各作者のアイデア次第で、無数に生まれうるものだし、そこでこそ各作者の(オリキャラをメインに使うという意味でも)独創性がいかんなく発揮されると、私は思っているからです。
 オリキャラ小説という方法論に、価値を見出す作者の方々がもっと増えれば、もっと多様な小説を読めるようになるだろう。これが私の期待なんですが、他にも「オリキャラ小説の将来性」について論があれば、お願いします。

(4)オリキャラ苦手・嫌いな方々の、嫌いな理由

 そうはいっても、「オリキャラは苦手です」「嫌いです」という方々がおられるという話も、よく耳にしています。耳にはしても、これまで「嫌いな理由」についてまで、詳しく伺ったことがありませんでした。
 嫌いだという読者の方々には、その理由をお伺いしたいと思います。これからオリキャラ小説を書こうと思われた方々に対して「どうすれば愛されるオリキャラ小説になるか」「どうすれば魅力的なキャラが作れるのか」という、アドバイスなり警鐘なりとして発していただけると嬉しいです。
 長くなってしまいましたね・・・すみません(汗)
 私としては、そういうわけで「オリキャラ小説」に結構期待しています。そうでない小説が面白くないという意味では決してなく、作者からの表現方法・テーマ・ポリシーなどに新たな境地を開けるのではないかという意味でですね。そのための論点を思いつく限りならべてみましたが、これらの論点について、また新たな論点について、作者・読者いずれの立場、意見・感想・批判どれでも構いませんので、幅広くお声をいただけたら嬉しいです。
 私自身は、これが献血ルームのパソコン(笑)からの書き込みである時点で
もう当分、書き込みができないと思います。書き逃げみたいな提案で、まことに申し訳ありませんが・・・
 どうかよろしくお願いします。それでは〜

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