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創作相談板 記事No.5421

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Re: よりよい作品を目指して、(文章の最初の項目について)

◆ 白いケダモノ [5421] 05/11/10(木) 17:20
最初の項目と言うと「書き出し」ってことでしょうか。
そう言うことならあらすじや注意書きは物語以前の話になるので置いておくとします。目次なんかと同じと言えます。

で、書き出しについて。
面白いに越した事はないのは当たり前です。書き出しが面白くないとはっきり言って最後まで読んで貰えないでしょう。「書き出しは平凡だけど中身は凄く面白いんだよ!」と言う作品をお書きの方、作品の長さに比例して書き出しを直す必要性があると言えます。

ならどう面白ければ良いのか? 正直ケースバイケースだと思うのですが、共通して言えるのは「一風変わっている程良い」ということです。この場合二つの意味がありまして、
1、日常からかけ離れている
2、オリジナリティのある書き出し方
の二つの意味があります。
1の例としては「となり町戦争」があります。手元にないので正確ではないかもしれませんが「となり町との戦争の知らせ」という普通ありえないことが書き出しに書かれています。
2の例は、はっきり言って私の読書量が足りないので的外れなこと言うかもしれませんが、読んだ中では「六番目の小夜子」の書き出しでしょうか。トランプゲームを例えに物語の大きな謎である小夜子伝説を説明します。
これをより生かすためには、物語に深く関係している物事を書くのが良いでしょう。逆に言えばどんなに変わっていても物語に関係ないと「なんだったの?」と読者に思われます。
まあ、これはあくまで一例。しかも取り敢えず的な物です。作品の色に合わせて最適な物を自分で探すのが良いでしょう。

逆に、共通で「これはダメだ」と思われる書き出し。
1、独自の固有名詞(特に説明されていないもの)が乱発される
2、物事の説明に従事し過ぎ
この二つが良く言われるでしょう。ちなみにこちらは例を出しません。
1は一つ二つ独自の固有名詞が出てくるくらいならまだいいですが、三つも四つも出てくるとはっきり言って読者側は「意味不明」です。これは書き出しに限った事ではありませんが、書き出しに来ると威力は倍増です。
2は一見1を踏襲しているように思えますが、踏襲しているつもりなら行き過ぎです。説明が好きな方も居るかもしれませんが説明には感情や情緒が入る隙間が少なく、ほぼ確実に盛り上がりのない書き出しになります。これも書き出しに限った事ではありません。説明は説明と思わせないくらいの書き方がベストです。

人物で言えば題名・表紙・口絵などが顔・容姿だと言えます。続いて書き出しは第一声だと言えます。顔や容姿が良くても第一声が相手――読者を考えないものだと印象最悪で二度と会う気も無くすでしょう。
読者が読みたいものは何か、それを考えるのが文芸です。

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