創作相談板 記事No.6847
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方法論うんぬん
- ◆ JUN [6847] 08/04/12(土) 01:47
- こういう話題だったら、がんがん書いて行きたいと思います。
青き流星さんのおっしゃるやり方は、物事を詳しく書く時に有効だと思います。自分が見たように、聞いた様に、触れた様にというのは、リアリティを作り出す上で重要です。
何かをしている登場人物が実際どういう風に感じるのか、それを想像しながら書くというのは、小説の基本だと思います。実際に自分で見たり聞いたり、やってみたりしたことというのは、やっぱり書き易い。
ただ、青き流星さんのやり方だと、自分とキャラクターの区別がつかなくなる恐れもあると思います。青き流星さんがバス亭に座って、時刻表を見て……という風にするなら、例に上がった描写の様になるのでしょうが、お話の中の登場人物が同じことをしたとして、全く同じ風に感じるかどうかは分からないのですから。
例えば、この世の中に十年も生きていれば、こちらの基準から全く理解できないと思える人にぶつかることもあると思います。その時に、そういう人は書かない、書けないでは物語の幅が狭くなってしまいます。だから、自分と全く違う人の基準、感じ方というのが想像できなくては、青き流星さんのやり方は通じないと思うんです。
挙げられたバス停の描写の例ならば、青き流星さん以外の人だとするのなら、その人はいらいらすると時刻表なんか見ずにひたすら貧乏ゆすりをしているかも知れません。あるいは別のある人だったら、車の流れよりも、排気ガスの臭いが気になって、車社会に悪態を突くかも知れません。「いらいら」の書き方一つとっても、自分だけの基準で判断してはいけないのです。そうすると、出てくる人が皆書いた人になってしまうから。
話を戻しましょう。青き流星さんは、小説にはある程度決まった書き方のコツというようなものがあって、上手い人はそれをきちんと理解しているとお思いかも知れませんが、それは知れば知るほど見えなくなるものです。
僕に言わせてもらえば、小説をどういう風に書こうかというのは、どういう話を書くか、何を見てほしいかによって無限に変わる、とらえ処が無いものです。
『ある人とある人の間の出来事を書こう。作中の時間は一週間ぐらいだ、それを全部書くと長すぎる、じゃあ三日分くらい、それでどこの三日にするのか。ここの三日が良い、どうしてか、この人たちの気持ちが出ているから。いやいやそれじゃあ普通じゃないか、いっそ関係ない四日を簡単に書いて、流してみようか。そうすると、あらわしたいことが伝わらないんじゃないか、だったら、やっぱり〜のことにしよう……』
そういうことを考えながら、直感的にここが良い、こんな風に書くのが良いと思ったことを思った様に繋ぎ合わせて、一つの形にするのが小説のやり方だと僕は思います。
もちろん、こんなこといちいち口に出して言っているんじゃなくて、パソコンに向かって、文章に向かって、作品の今までとこれから、また表したいものなんかをぼんやり考えているといつの間にか繋がってきて書けているというのが実感でしょうか。
敢えてコツというのなら、自分で理解できるまで自分の作品を読んで、展開とか、何が書きたいかとかをちゃんと把握します。これはなるべく客観的にやらなければなりません。ある程度理解力があって、そんなに僕の作品を贔屓しない人になったつもりで。それから、そうやってぼんやりと浮かんだ『こういう話にしたい』というのに照らして、おかしいところは無いかを見て回る様にします。字の間違い、表現が足りているかどうか、描写が足りているかいないか、あるいは台詞もおかしくないか。それさえ気を付けていれば、大したものは出来ていなくても、酷いものにはなっていないでしょうから。
結論としては、推敲をきちんとする、ということでしょうか。そして、僕が書きたいものを書くということ。今の所はそれくらいです。参考にして頂けると幸いです。
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