創作相談板 記事No.6849
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Re: 小説の書き方のコツ
- ◆ kye [6849] 08/04/13(日) 00:25
- こんばんは。
ヘタクソの戯言でもよろしければ書き込ませていただきます。
『1、描写』についてですが、自分は「描写」と呼ぶべきものは読者の想像を喚起するものでなくてはいけないと思うんです。
写実性や正確性を重視して具体的な表現を連ねるのもいいと思いますよ。でもそれをダラダラやってしまうと単純に読みづらいんじゃないかな、とも思います。
例えば、
「セミどもの鳴き声がいよいよ鬱陶しい。」
と書くのと、
「気温は摂氏四十度を超え、頭上の太陽に熱せられたアスファルトが輻射熱を噴き上げる。顎から滴った汗が陽炎の立ち昇る地面に落ちて間もなく乾いた。」
と書くものとの違いじゃないですかね。
最初の例文は、読者に前後関係や状況を想像させます。
次の例文は、「暑い」ということを具体的に想像させます。
文章量以上のものを描き出すから自分は「描写」なんだと思います。
だから個人的には最初のほうの例文が好きですね。
コスト対効果というわけじゃありませんが、写実性だけが想像力を働かせるものではないと思います。
短文ではなかなか違いが分からないかもしれませんが、文章の奥行きを出すものが描写だと考えていただけると分かりやすいと思います。
『2、バトル』『3、ギャグ』についてはネタが人それぞれですし、一概には言えないのですが、やはりテンポが大切かと思います。
バトルシーンで改行を多めにしてスピード感を出す人もいれば、逆に詰めてスピード感を表現する人もいるようです。
鈍色の刃が踊る。
互いの剣が鋭く鳴いた。
一閃。
深紅の花が咲いた。
紙一重。切っ先の速度の差が運命を分けた。
絶命したのは敵だった。
鈍色の刃が踊る。互いの剣が鋭く鳴いた。一閃。
真紅の花が咲いた。紙一重。切っ先の速度が運命を分けた。絶命したのは敵だった。
同じ文章を改行だけ変えてみました。
前半でも後半でも「一閃。」で溜めを作ってる構造ですね。
一応、両者とも平等に映るように書いてみましたが、好みは別れるかもしれません。
自分は静かで時間を掛けて読んで欲しいときに改行を多用しますが、戦闘シーンでもやっぱり改行をたくさん使ってしまいます。
ギャグにしても「フリ」で溜めを作って「ボケ」でそれを崩し「ツッコミ」で跡形なく流し去るのが定石でしょう。
やはり基本は「溜め」の置き方だと思います。
……って、口で言うほど考えて書いてるわけじゃありませんよ。JUNさんの仰るとおりです……。
その他については、何か思いつきましたら再び書き込ませていただくやもしれません。
以上、kyeの稚拙な技巧紹介でした。
ではでは〜
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