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創作相談板 記事No.6877

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Re: リアリティの形

◆ ブレイズ [6877] 08/06/12(木) 09:55
こんにちは。こちらには初めてお邪魔いたします。
的外れなことを書いているかもしれませんがどうかご容赦ください。

さて、リアリティというのは結局のところ相対的な概念だと私は考えます。
言ってしまえば、書き手と読み手一人一人がそれぞれ別々のリアルを持っているのです。
それはその人がそれまでに身を置いた環境によって形作られた、まさにその人の主体性と言ってしまってもいいかもしれません。(別の言いかたをすれば自己意識でしょうかね)

われわれは言葉によって小説を書いているわけですが、その言葉もそれぞれの読者によって受け取り方が少しずつ違ってきます。
書き手が意図したとおりに受け取られるとは限らないわけです。
読者は書かれている文章を自分の自己意識を介して読み取り、それを自分の経験やその時の心情などと照らし合わせていきます。
そしてここに、それぞれのリアリティが顕在化するわけです。

ですので私は文章にリアリティを持たせるために、物語の場面場面に適切な言葉(また、それらがつくる文)を一つ一つ吟味するように心掛けています。(あくまで心掛けているだけで、それが出来ているわけでは決してないですよ)
たとえば、自分はこの言葉から子供の頃の自分が遠足の前日に抱いていた気持ちを連想できるだとか、たとえばあの言葉から夜更かしした朝に目覚めたときの気だるさを喚起されるだとか、そういうことです。
読者と私はそれぞれ別々の主体性の上に立っているので、これらの試みがその思惑どおりに進むことは少ないのかもしれませんが、それでも文章に感情を喚起する奥行きをつくっておくことは無駄な試みではないと思うわけです。

文章を具体的にしすぎると読者の解釈の幅が狭まり、かえってリアリティが薄れてしまうということが往々にしてあるのだと思います。
文章を具体的にするのではなく、文章を形作る言葉の一つ一つが具体性を喚起するというイメージでしょうか。

さて、ここまで書いて気付いたのですが、私が書いてることってJUNさんの求めている世界観のかたち的な話とは完全に外れてますね;;
的外れすぎる意見を残すのは恥ずかしいですが、せっかく早起きして書いたのでカキコませていただきます。すいません。
お目汚し失礼いたしました。

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