マジェスティックファンタジアン

HOME > 創作相談板 > 創作相談板

創作相談板 記事No.6919

過去ログ直接移動 [ 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ]

Re: 小説の書き方のコツ

◆ 斧 [6919] 08/08/02(土) 02:40
 若干議題とずれてしまうかもしませんが、手持ちに"小説の書き方のコツ"に関するネタがあるので、お邪魔させていただきたいと思います。
 と言っても、俺が今からえらそうに語りくさる(スンマセン……)のは文章の表現方法ではなく"シナリオの組み方の一例"です。強いて言えば『4.何か他があれば?』に該当する内容ですね。そんなん興味ないわって方は今のうちにブラウザバックでお願いするでござる。
 あと、これはあくまでも俺が普段使っている方法であって、「これが正しい方法だからみんなも真似してね(はぁと)」みたいな強制ではござんせん! 参考程度にしていただければ光栄です。まこと至極勝手ながら、そこんとこお願いするでござる。 
------------------------------
 では早速。第一にプロットの書き方。
 俺はコイツのことを"十本書き"と読んでいますが、割とプロのシナリオライターさんなんかもやっていらっしゃる方法らしいです。これはその名の通り、物語のあらすじを十本の文にまとめるというものです。
 すなわち。

 1、いつ?(時代背景)
 2、どこで?(世界観)
 3、だれが?(主人公は)
 4、なんのために?(目的)
 5、なにをする?(手段)
 6、敵は?(人物から組織から宗教まで色々)
 7、物語の導入部は?
 8、物語のクライマックスは?
 9、テーマは?
 10、タイトルは?

 です。"これを片っ端から思いつく限り書いて書いて書きまくる"のがシナリオに携わる人間の最初の仕事となっています。人によっては微妙に項目の内容が違ったりするみたいですが、大体のところはこんな感じだったと思います。
 これのポイントは、とにかく数を作ることです。すでに書きあがった複数のプロットを組み合わせるのもアリ。とにかく思いついたネタはどんどん書いていきます。"頭の中で思いついたけど、やっぱりないなと思って書くのはやめました"ってのは絶対ナシです。とにかく書きまくって数を出しましょう。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるとはこのことです。
 でもまぁここでは二次創作ですので、項目1〜3くらいは自動的に決まってしまうのではないでしょうか。そういう意味では「やりやすい反面制約を食らっている」とも取れますね。

------------------------------

 では次に、シナリオの書き方です。
 シナリオとは『シークエンス』と呼ばれる物語のおおまかな区切りによって構築されています。シークエンスには以下の種類があります。

 ・プロローグ
 ・展開部T
 ・展開部U
 ・展開部V
 ・展開部W
 ・クライマックス
 ・エピローグ

 展開部の数は物語の規模に応じて変化しますが、大概の場合は四つくらいだそうです。理由は知らないです。ぷぃ。

 んで構築の順番なんですが、ここが結構重要です。
 以外かもしませんが、"一番最初にクライマックスを構築する"のがシナリオの定石なのです。クライマックスが決まっていることで、話の"オトシどころ"が明確になり、物語が脱線しにくくなるというのが主な理由ですね。また、ここからシナリオは最後から最初に向かって逆走して構築します。これは前述の理由に加え、順当に書くだけで"伏線が勝手にできあがる"というメリットがあるためです。

 以上を踏まえた上で各シークエンスの内容を考えます。一つのシークエンスで必要な項目は以下の通り。

 ・誰が(登場キャラクター)
 ・どこで(場所)
 ・成功(イベントによって生じたメリット)
 ・失敗(イベントによって生じたデメリット)
 ・変化(イベントによって生じた環境の変化)
 ・イベントの内容

 一番最後の項目である"イベントの内容"というのはかなり深くまで構築しておくと後々話がまとめやすいです。そんで、ここで留意していなければならないことは、「イベントの内容に一つ以上前のシークエンスで発生した"変化"を絡ませる」ということです。このように構築することで段階的にストーリーが進展し、なおかつ全体の一貫性を保てている、いいストーリーができあがるという寸法なのです。
 といってもまぁ、先にも言ったとおり"物語を逆から書く"のがシナリオの基本なので、実際の書き方になると「後のシークエンスに絡むような変化が起きるイベントを前のシークエンスで考える」という形になります。んー、めんどい。
------------------------------
 ……とまぁ、長くなりましたが、こんなところですね。
 あの。書いてる最中に自分でもひしひしと感じてはいたんですが、"俺メッチャえらそう"なんですけどほんまにすいません。気分を害した方、ほんっっっまにすいませんでした。本当にえらいのはもちろん俺なんかではなく元ゲームプランナーのI講師なんですすいません。でしゃばってすいません。あまりの申し訳なさっぷりに四回も謝ってもた。

 はいでは。めちゃめちゃ長くなりましたがこの辺で。駄文失礼いたしました。

 関連ツリー

マジェスティックファンタジアン Nebel TreeRes BBS v1.00β Credit:校倉