創作相談板 記事No.6921
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Re: 文章力がつく方法
- ◆ JUN [6921] 08/08/13(水) 09:15
- 書こうと思いながら、長く放置してしまっていました。今更見ていただけるかどうか分かりませんが、とりあえず書いておきます。
他の人、あるいは自分の書いた文章を読み、よく考える。そしてその後考えたことを活かして、できるだけたくさん書いてみること。最後にそれができていたかどうか、自分や他人にできるだけ客観的に読んでもらってチェックする。このサイクルを何度も繰り返していくことこそが一番重要だと思います。
惰性でやってはいけません。今書いているものより次、次書くものよりその次、良くしようという姿勢と、実際にそれを作る時に活かしていく。それこそが重要です。
ただ、これには危険が伴います。このことばかり考えていると、書くのが楽しくなくなってしまうおそれがあるのです。
というのも、特に後半の読んでもらって人の意見を聞くという部分についてです。
多くの人の場合は、作品の中心に、〜は…ということじゃないか、というような自分の思いみたいなものが伴っていると思うんです。感想をもらって嬉しいのは、その思いに対してかみ合った言葉が返ってくるからです。僕は…と思う、に対してそれを受けた、私は…と思うというのが返ってくる、関係でつながっているという感じ。それこそが作品を書く原動力になっている部分だって大きい。
そうやって思いを書いたつもりのところに、作品に技術的な注文を付けられるというのは、せっかくこっちが思いを書いたはずなのに、それには答えないで、その思いの言い方が悪い、あるいは伝わっていないと言うことなのです。例え技術的に褒められたとしたって、それも言い方が良いとか、伝わっているよ、ということでしかありません。それを聞いてどう思うのか、というのとは違います。
ただ小説の技術だけを追求して書いているというのならそれで構わないのでしょうが、なかなかそれだけでは行かないんじゃないのかというのが僕の考えです。だから、楽しさを失ってしまう危険性だってあります。
文章の練習をする時はさじ加減が重要だと思います。本当に技術的なことだけ考えて書くなんてことは、なかなか僕にはできません。『こう思うということを伝えたい、そのためにより上の技術が必要だから、どうだったか聞きたい』こういう部分と、『僕はこう思うけど、読んだ人がどう思うか聞きたい』それらが同居しているのが僕の姿勢です。
片方を重視しすぎると、バランスが壊れてだめになってしまいそうな気がしています。
疾風迅雷さんが、僕が書いたようなことを普段から気にしていて、常に気を配っているのなら、続けていればスピードの差はあれど、確実に文章がうまくなると思います。また、気にしたことがほとんど無いというのなら、少しずつその比率を増やしていくことをお勧めします。
ただ、その場合でもさじ加減をうまく調整して、『技術だけつけて何が書きたいのか分からない』とか、『思いが強いのに伝わらなくてぜんぜん答えてもらえない』というような状態に落ち込まないよう、気をつけてください。
僕がしばらくものを書いてみて、分かったことは以上です。参考になったでしょうか。
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