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創作相談板 記事No.6932

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Re: 共感の重要性

◆ AM [6932] 08/08/17(日) 16:56
こんにちは、AMでっす。遅ればせながら私見をひとつ寄せてみます。

自分的に共感できるかできないかの境目は、登場人物の行動や心情に対する神視点(=作者)からの裁定で決まっちゃいますね。
例えば対立する二人の登場人物A・Bの内自分がAに肩入れしている場合。最終的にBが勝利しても、「勝ったのはBだけどAにも何某かの正当性はあった」と示されればまあ納得なんです。明確な描写がなくても、作り手サイドのそういう価値判定ってなんとなく表れるもんですし。
そしてそのように透けて見えた思惑が「勝ったのはB。だってBが絶対正しいんだからそんなの当たり前。BったらB」だった場合。恥ずかしながら即座に「あ、この話合わない。無理」となってしまいます。
登場人物やストーリーに置いてきぼり食らうのは一向に構わないけど、作者に置いてかれるのは耐えられない。物語が自分の共感から外れた方向に進むならば、その齟齬に対するもどかしさをどこかで受け止めて欲しい。自分で書いててちょっと気持ち悪いですが、正直こんな感じです。

以上が受け手としての「共感」ですが、逆に作り手の立場に立った場合、上記の例で言えば「本当は断然B派だけど受け手には『Aに理解を示している』と思い込ませる」なんて状態が自分的な理想だったりします。
突き詰めると「共感」ってひとつの物語を介した受け手と作り手のコミュニケーションの一形態で、その関係上作り手の方がやれる事が多い分努力の余地があるのではないかなーと、自分が実現できてるかどうかは完全に棚上げして言ってみます。

以上、少しでも参考になれましたら幸いでございます。
では〜。

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