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創作相談板 記事No.6984

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Re: 長編小説を書くコツ

◆ 高瀬りん [6984] 08/11/08(土) 15:30
空さん、こんにちは。
最近まったく書けていないのですが、こちらに末席を頂いてる高瀬と申します。
長編・連載ものを書く時に気をつけている点について、
私が心がけていることをお話しますね。

１つ目は、主題を見失わないこと。
当たり前のようですが、結構難しいことなんですよ。
お話が長くなってくると、つい「あれもこれも」とエピソードを追加したくなるものです。
ある程度の追加ならばいいのですが、作者の思うがままに詰め込むと、
「最初○○の話だったのに、なんで急に××の話になるの？」と、
読者さんを置いてきぼりにしてしまう恐れがあります。
作者本人が何を言いたかったのか、途中で分からなくなるようでは、
読者さんに作者の気持ちが伝わることは、まずありません。
物語には、一本串を通す、ということですね。

２つ目は、１つ目と似たことを言いますが、
作者本人が楽しい作品は、読者さんも楽しいとは限らない、ということ。
つまり、ひとりよがりにならないようにする、ということですね。
お話は作者の独壇場ですから、どんなことを書いてもいいのでしょうけど、
読者さんが面白がってくれるかどうかはまた別問題です。
オリジナル設定を使う場合は、なおのこと。初めて読む読者さんにもすぐ分かるよう、
作者が心を砕くくらいでなければ、作った設定も生きてきません。
自分の世界を理解してもらい、また共感して楽しんでもらうためには、
時には読者の冷静な目になって、作品を見つめ直す必要があると言うことです。

３つ目は……すごく初歩的なことですけど、文体を統一する、
漢字や言葉の間違いなどに気をつけるなど、基本的な国語力です。
これは私もたまに間違うので、あまり人のことは言えませんけど（苦笑）
でも、長編は長く読者さんを引きつけなければならない分、
どれだけ読みやすく、言いたいことが簡潔に書かれているかが重要になります。
どんなに立派なことが書かれてあっても、基本的な国語力のない文章では、
説得力はありませんし、なにより読者さんに興味を持ってもらえません。
読者さんが読みやすい文章の環境を整えるのは、作者側のエチケットでしょうね。

長編に限らず、書く際に気をつけていることを述べてみましたが、
空さんの心に響くものがなにかしらあれば嬉しく思います。
頑張って作品を書いてくださいね＾＾
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