●髪型について聞く
スタン> | なあ、そういえばさあ。ルーティって髪短いよな。 |
ルーティ> | いきなり何言い出すのよ。…ちょ、ちょっと何よじっと見て。 |
スタン> | いやあ、似合ってるよ。なんか新鮮な感じだよなあ。 ほら、女の子って髪の長い子が多いじゃん。 |
ルーティ> | フィリアみたいに? |
スタン> | マリーさんだって長いだろ。 |
ルーティ> | そんなにあわてなくたっていいわよ。そうねえ、あたしは物心ついたときから、 ずっと短いわね。 |
スタン> | なんで? 気に入ってるの? |
ルーティ> | ま、それもあるけど。大きな理由は楽だからかな。 |
スタン> | なんか、味気ない答えだな。 |
ルーティ> | でも、事実でしょ。スタン、あんたの方はどうなのよ。そんな長くて邪魔じゃない? |
スタン> | オレのことはいいんだよ! これはルーティへのインタビューなんだからな。 |
ルーティ> | あれ、そうだったっけ? |
スタン> | まったく…調子狂うよな。 |
ルーティ> | 気にしなくてもいいわよ。あんた最初っから調子外れだったもの。 |
スタン> | あのなあ! そんなことばかり言ってると、いまに友達なくすぞ。 |
ルーティ> | 別に私は友達なんて欲しくないわ。 |
スタン> | …強がるなよ。 |
ルーティ> | 強がってなんかないわよ。あたしは今まで独りでやってきたし、 これからも独りでやっていけるわ。 |
スタン> | どんな子供時代過ごしたんだよ。あ、ひょっとして、いじめられっこだったとか。 |
ルーティ> | ちょ、ちょっと! 勝手に決めつけないでよ。 |
スタン> | 人形遊びとか嫌いそうだもんな。女の子の輪に入れたのか? |
ルーティ> | 群れなかったって言ってんでしょ! |
スタン> | いいんだよ。苦労したんだな。 |
ルーティ> | だから! 勝手に優しい言葉をはかないっでってば。独りでいいんだから。 |
スタン> | 一人じゃないだろ! みんな友達じゃないか! |
ルーティ> | あたしにとって、あんたたちは友達じゃないわ。 |
スタン> | と、友達じゃなかったらなんなんだよう…。 |
ルーティ> | そうね。あんたたちは「ただ」の仲間ってとこかしら。 たまたま利害が一致して一緒に旅してる。それだけよ。 |
スタン> | オレはそうは思わないな。本当にそれだけの関係だったら命なんて預けられないよ。 オレはルーティのことを心から信頼してるよ。 |
ルーティ> | あんたは純粋でバカ正直だからそんなことが言えるのよ。 |
スタン> | オレだけじゃない! みんなだって同じだよ。 |
ルーティ> | あたしは違うのよ。あたしには一人でやらなきゃならないことがあるの。 そのためには手段を選ばないわ。 |
スタン> | ルーティ…。 |
ルーティ> | この世の中お金が全てなのよ。あんたはきっと違うって言うんでしょ。 |