◆ウッドロウ(08)

●弓の道について

チェルシー>ウッドロウ様といったら、なんと言っても「弓の名手」って言葉がぴったりはまりますよね。
ウッドロウ>いや、本当の名手というのは、アルバ師匠のような方のことをいうのだ。
チェルシー>え〜、うちのおじいちゃんは確かに弓の腕は立つけど、なーんか変な人だからなー。
断然、ウッドロウ様に教えを請いたいです。
ウッドロウ>弓の道は奥が深いゆえ、チェルシーも大変だな。
チェルシー>でも、家の掃除、洗濯、はてはおじいちゃんの耳かきまで、
全部修行の一言で片づけられたらたまったもんじゃありませんよ。
ウッドロウ>耳かきは確かに…いや、それも師匠の深い考えあってのことかもしれないな。
チェルシー>なぁーんにも考えてないと思います。ああ、そういえばウッドロウ様、
弓だけで充分お強いのに、立派な剣まで持ってらっしゃいますよね。
ずっと気になってたんです。
ウッドロウ>ああ、この剣は特別なのだ。わけあって持っている。
チェルシー>大事な剣なんですか?

ウッドロウ>そうだな。とても大切にしている。
チェルシー>じゃあ、私とその剣だったらどっちが大事?
ウッドロウ>おいおい、それは比較の対象にはならないだろ。
チェルシー>でも、どうしても比べろって言われたらどっちが大事なんです?
ウッドロウ>うむ、この剣は世界の均衡を保つ役目を担っているのだ。
立場上はこの剣が大切だと言わねばなるまい。だが、私個人としては…
チェルシー>ウッドロウ様のバカッ!!
ウッドロウ>あー、おいっ、最後まで人の話を聞きな…聞こえてないな。
ルーティ>なぁに、機嫌損ねてんのよ。
ウッドロウ>なっ、ルーティ君。いつからそこにいたんだ。
ルーティ>ずっと聞いてたわよ全くしょうがないわねー。
ウッドロウ>ああ、自分でインタビューすると言い出したくせに、途中で投げ出すとは本当に仕方ないな。
ルーティ>いや、そうじゃなくて、あんたねぇ。なんでそうなったかわかってんの?
ウッドロウ>さぁ、検討がつかない。不可解だ。
ルーティ>もう、ウッドロウったら。弓の修行もいいけど、もっと人の感情について修行して欲しいわね。
ウッドロウ>えっ、おい、どういうことだ。
ルーティ>知らないわよ。自分で考えて。
ウッドロウ>はぁ、なんなんだ。おおっと、こうしてはおれぬ。チェルシーを探さなくては。
あいつは、必ず迷子になるからな。おーい! チェルシー!
-終了-

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