マジェスティックファンタジアン
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テイルズオブエターニアスキットテキスト
スキットについて
- キャンプスキットは、フィールドやダンジョンでキャンプをすることで聞ける。
- ヒントスキットは、フィールドでセレクトボタンを押すことにより聞ける。
- キャンプスキットが聞けるのは一度きり。
- 以下のそれぞれの数字は、最終セーブポイントでセーブしたデータがあるメモリーカードを読みこんでから起動したサウンドモードに現れる「Talk」に対応。なお、聞けないNo.はリセットしてディスクを入れ替えることにより聞ける。DISCごとに聞けるスキットは以下の通り。
- DISC-1
- 1〜102, 248〜264, 265〜293, 340〜343, 375, 376
- DISC-2
- 45,103〜210, 248〜264, 294〜330, 340〜343, 375, 376
- DISC-3
- 107〜109,144,147,149,165〜168,171,174,175,183,184,192,199〜201,204,205,211〜247, 248〜264,331〜339, 340〜343, 375, 376
- 試聴不可
- 344〜374
No.順
- No.1
リッド「 | なぁ、ファラ。お前、最初っからこうなることわかってたみたいだな。 |
ファラ「 | まさか。人が空から降ってくるなんて考えたこともなかったよ。 |
リッド「 | そのわりに準備がいいじゃねぇか。わずかな時間で身支度もちゃんと出来てるしよ。 |
ファラ「 | あぁ、そういうことか。たしかに準備はしてたよ。いつかはラシュアンを出るときが来るんじゃないかって、ずっと思ってたからね。 |
リッド「 | ラシュアン出てどうするつもりだったんだ? |
ファラ「 | ええっと…そこまで考えてなかった。 |
- No.2
リッド「 | ラシュアンの森で爆発したあれ、何だったと思う? 空に浮かんでたよな? |
ファラ「 | 浮かんでないよ。落ちてきたんじゃない? |
リッド「 | 何で、落ちてきたんだ? |
ファラ「 | 重いからでしょ? |
リッド「 | そっか。 |
ファラ「 | そうそう。疑問解決! 一件落着! |
リッド「 | …そうかぁ? |
- No.3
リッド「 | んー。 |
メルディ「 | バアエティ?(What?) |
リッド「 | 褐色の肌、額に付いている変な物体、通じない言葉…か。なるほどなー。 |
ファラ「 | 何かわかったの? |
リッド「 | いや、全然。 |
ファラ「 | 早くキールに会わなくちゃ。 |
- No.4
ファラ「 | ねぇリッド! ほんとにほんとに私たち世界を旅してんだね。 |
リッド「 | 世界ぃ? ほんのおつかいみたいな旅だろ? |
ファラ「 | さぁねぇ〜。どうなることやら。 |
リッド「 | ちょっと、おいおいおいおい。キールに任せたらオレたちはすぐ村に戻るんだろ? |
ファラ「 | 最後まで責任持たなくちゃだめ。何もわからない子を放り出す気? |
リッド「 | …小さな親切、大きな…くわっ! |
- No.5
ファラ「 | ねぇリッド、覚えてる? 小さい頃にさ、リッドとキールと三人でいつか村を出て冒険しようって約束したよね。世界のどこかに…リッド? 寝ちゃったか。世界のどこかに私が役に立てる場所がきっとあるって、そう思ったんだよあの時。思ってきたんだ。 |
- No.6
リッド「 | おい! そろそろ起きねえと。 |
メルディ「 | ウ エトゥ シ...シディディヤ プルンエスン フィディグウヌン イア!(I am so...sorry, Please forgive. Oh!) |
リッド「 | ちょ、ちょっと待てって。んな、いきなり抱きつかれても…お前、寝ぼけてんのか? |
ファラ「 | ふん、掌底破! |
リッド「 | のわっ! |
ファラ「 | あんらぁ、ごめん。寝ぼけちゃった。 |
リッド「 | 起きてたろ…お前、ぜってえ起きてたろ! |
- No.7
メルディ「 | ワイール! |
ファラ「 | この光、何でリッドと触れたときにしか出ないんだろ? |
リッド「 | 気が合う者同士じゃねぇと出ねぇんだよ、きっと。 |
ファラ「 | リッド鼻の下伸びてるよ。 |
リッド「 | そ、そ、そんなわけねぇだろ? |
ファラ「 | 冗談、冗談。 |
リッド「 | …負けた。 |
- No.8
ファラ「 | でねでね、やっぱりキャンプは大事だと思うんだ。食事当番とかどうする? リッドは料理できるの? …もう! リッド! 聞いてんの!? 人がせっかく計画立ててんのに。 |
リッド「 | 計画ぅ? んなもん、いらねえよ。さっさと用事済まして村へ戻る、これで充分だろ。 |
ファラ「 | 何よー! 色々、相談した方が楽しいじゃない。 |
リッド「 | 旅は遠足じゃねぇんだよ。はあぁ、早く毎晩同じ場所で眠る生活に戻りたいぜ。 |
- No.9
ファラ「 | リッド、洗濯物あったら出しといてね。明日の朝ついでに洗ってあげる。 |
リッド「 | な…いいって。 |
ファラ「 | ちっとも良くないよ。何日同じパンツ履いてんの? |
リッド「 | 顔色も変えずに言うか? 可愛げないな。 |
メルディ「 | パン…ツ? |
リッド「 | あぁっ! もう変な言葉だけ覚えるな! |
メルディ「 | ふふ、パンツ! パンツパンツ! |
- No.10
リッド「 | 腹でも痛いんじゃねえのかな。さっきから難しい顔してるぜ。 |
ファラ「 | ここは私に任せて。きっと、好き嫌いがあるんだよ。昔、キールもよくこんな顔してた。 |
リッド「 | ああぁ、そういやいろなもん無理に食わせて泣かしてたよな。 |
ファラ「 | 人聞き悪いな。私はキールの好き嫌い直そうと思って… |
リッド「 | そういうの、おせっかいって言うんだよ。 |
ファラ「 | 何よ! 好き嫌いの無い方が幸せが増えるって言うじゃない! |
リッド「 | オレ好き嫌い無いけど、腹減ってばかりであんまり幸せじゃねぇぞ。 |
- No.11
ファラ「 | じゃあ、いくよ。ラララン♪ ラララン♪ ラララ♪ ラララン♪ はははっ、上手い上手い。素敵なダンスだね。 |
リッド「 | ほーんと、よくそんなに踊れるな。ふふふっ、じゃ、次はオレが歌おっかなー。ルーンルルールーン♪ ル ホッホッホゥ♪ フォウ♪ …おい、どうした踊らねえのか? |
ファラ「 | なぁにそれ? メルディは音楽にしか反応しないよ。 |
リッド「 | むごい…。 |
- No.12
ファラ「 | リッド、見て。星が綺麗だよ。手を伸ばしたら届きそう。星を見ながら眠るなんてあの時以来だね。 |
リッド「 | あの時? |
ファラ「 | ほら、小さい頃一度、リッドとキールと私で夜にこっそり家を抜け出して見晴台まで行ったことあったじゃない。 |
リッド「 | ああぁ、怯えたキールが泣き出して、結局ばれた時のことか。オレがみんなを代表して、こってり怒られた時の事だよなー。 |
ファラ「 | あれっ、そうだっけ? 私は怒られなかった? |
リッド「 | ファラはな、見晴台着いて五分もしねえうちに寝ちまって、怒鳴られても叩かれても起きなかったんだよ。 |
- No.13
ファラ「 | なんか最近楽しそうだな。 |
リッド「 | そう? 人の役に立ってるからかな? |
ファラ「 | おんなじくらい迷惑もかけてるけどな。 |
リッド「 | なんでよー。どこが迷惑だっていうの? |
ファラ「 | イケる、イケるとか先頭立って3時間も道に迷ったのどこのどいつだよ。 |
- No.14
ファラ「 | よっ! はっ! たぁっ! |
リッド「 | 熱心だなあ。道場の修行ってそんな感じなのか? |
ファラ「 | ううん、もっときついよ。道場の周り100周、ラシュアン大河50往復、それから腕立て伏せ200回… |
リッド「 | 修行ってそんな大変なのか。 |
ファラ「 | 今言ったのは全部準備体操。修行はね… |
リッド「 | ああっ、もういいぜ。聞くだけで疲れた。 |
- No.15
ファラ「 | ふっ! はっ! たぁっ! |
リッド「 | 毎晩頑張るなあ。 |
ファラ「 | リッドも剣の素振りぐらいしといたら? |
リッド「 | ああ、オレはいいのいいの。気張ると余計、体動かなくなるし。 |
ファラ「 | ずるいな。何もしないのに私より全然強くてさ。ホント、ずるい! |
リッド「 | どおおっ。 |
ファラ「 | 私、絶対リッドより強くなってやるんだから! |
リッド「 | …充分、強いって。 |
- No.16
ファラ「 | 道場に通う気は無いの? せっかくフランコ師範が認めてくれたんだし。 |
リッド「 | 通わねえよ。オレはその日ぶんの獲物が… |
ファラ「 | 獲れれば充分って言うんでしょ。わかってる。でも、なんか勿体ないな。リッドならきっと剣で身を立てて… |
リッド「 | ほっとけよ。オレの勝手だ。 |
ファラ「 | うらやましいんだよ。私、一生懸命道場通ったけど結局リッドに敵わないんだもん。 |
リッド「 | オレだってうらやましいぜ。どんなに練習したってファラみたいに美味いオムレツは作れねぇからな。 |
ファラ「 | オムレツねぇ。 |
- No.17
リッド「 | なぁ。宮廷晶霊術士って何だ? |
ファラ「 | 晶霊術士の中でも、特に優秀な人の事でしょ。王様のお抱えとなって王都インフェリアに暮らすんだよ。すごいよねえ。 |
クイッキー「 | クイッキー! クイクイ! |
メルディ「 | クイッキー! ウティ ウス ピウムティルンスス ティイ ディオム エバエヤ(It is pointless to run away.) |
リッド「 | あいつは絶対違うな。 |
- No.18
ファラ「 | あの人達、ちゃんと食べてるのかな? |
リッド「 | 誰のこと言ってんだ? |
ファラ「 | ほら、さっきの大学生達だよ。みんなひょろひょろしてたじゃない。 |
リッド「 | ああぁ、血色悪かったよな。 |
ファラ「 | 勉強に没頭すると御飯も忘れちゃうのかな。…リッドに聞いてもわかんないか。 |
リッド「 | 悪かったな。 |
- No.19
ファラ「 | ああ、キールに早く会いたいな。ちゃんと大きくなってるかなぁ。みんなに泣かされてないかなぁ。 |
リッド「 | 学部長まで敵に回す強者らしいじゃねえか。心配いらないって。 |
ファラ「 | 私にとってキールは弟みたいなもんだもん。心配だよ。 |
リッド「 | あのな、同い年の男を弟って言いきるなよな。オレだったら傷つくぞ。 |
ファラ「 | そう? ま、リッドは弟じゃないけどね。 |
リッド「 | そ、そうか? |
ファラ「 | うん! 弟ほど可愛げないもん。 |
- No.20
ファラ「 | ねぇ、こんな時アレがあるといいのにね。 |
リッド「 | あぁ! あれか。そうだな、小さい岩くらいなら砕けそうだ。 |
キール「 | なるほど! アレがあったか。で、何て名前だったけな。 |
三人「 | なんだっけ? |
- No.21
ファラ「 | ねぇねぇ、セレスティア人って引き潮の晩に角が生えるんでしょ? そのせいで凶暴になっちゃうのかな。こんな可愛いのにね。 |
キール「 | そんなの、なんの根拠もない迷信だ。大体、額に妙な石が付いているとはいえ、こいつの生体は僕たちに酷似しすぎている。とてもセレスティア人だとは信じられないな。 |
メルディ「 | ヤイオ スンントゥ ティイ アエヌン エ グディンエティ エトゥイオムティ(You seem to have a great amount.) |
キール「 | きゅ、急に近づくな! |
リッド「 | 一番ビビッてんのはお前じゃねぇのか? |
- No.22
リッド「 | セレスティア人が野蛮ならこいつも相当凶暴って事になるよな。 |
クイッキー「 | クィ…クィ… |
ファラ「 | クイッキーが嫌がっているみたい。そっとしといてあげなよ。 |
リッド「 | 何食って生きてんだろな。舌が長いなー、ここを引っ張ると… |
クイッキー「 | クィーッ、キー! クィィ! クィッキィィィー! |
リッド「 | いっ! いってぇ! 食われたぁ! |
ファラ「 | なわけないでしょ。 |
- No.23
リッド「 | 腹減ったなあ…。 |
キール「 | ファラ、頼むよ。 |
メルディ「 | ウ バエムティ ティイ アンルプ ヤイオ。(I want to help you.) |
ファラ「 | 何て言ってんだろ? |
リッド「 | 美味しいものがたくさん食べたいです。 |
キール「 | それは、お前の気持ちだろ。 |
- No.24
リッド「 | で、どうなんだ? 大学で彼女はできたか? |
キール「 | ゴホッ! ゴホッ! バッ、バカ! 大学は勉学に勤しむ場であって、そんな淫らな行為は断じて… |
リッド「 | 淫らって…お前、何想像してんだよ。 |
キール「 | ぼっ、ぼっ、ぼ、僕は何も… |
メルディ「 | キール、ミダラ〜 |
- No.25
ファラ「 | 大雨とか大地震とかの天変地異は全てセレスティア人のせいってホント? |
キール「 | 明確な証拠は無い。だが、セレスティア人が僕たちの世界に何らかの方法で悪影響を与えていると仮定すれば、多くの点で説明がつくんだ。 |
ファラ「 | わかんないな。実際にメルディ見てるとわかんなくなってくるんだよ。どうしても悪い種族には見えないの。 |
キール「 | 本当に狡猾な奴は、簡単には尻尾を出さないだろう。くれぐれも、注意しろよ。 |
- No.26
ファラ「 | キール、御飯食べるときくらい本読むのやめれば? |
キール「 | 僕は非生産的な会話には参加しない主義でね。 |
ファラ「 | 生産性の問題じゃないの! ちゃんとみんなの顔を見て御飯を食べなさいってこと。 |
キール「 | …お、脅したって無駄だぞ。僕は論理にしか従わない。たとえ、ファラが何と言おうと… |
ファラ「 | キール。 |
キール「 | …はい。 |
- No.27
ファラ「 | 大学の入学試験ってすっごく難しいんでしょ? 頑張ったねキール。 |
キール「 | まだ、過去形じゃない。大学なんて僕にとっては最終目標までの足がかりに過ぎないんだからな。 |
リッド「 | 最終目標? 何だよそれ。 |
キール「 | インフェリアの最高学府である王立天文台で働くことさ。決して叶わぬ夢ではないが、途方もない努力と実績が必要なんだ。 |
リッド「 | 働くことが目標なんてお前、変わってんなぁ。 |
- No.28
ファラ「 | はぁ…、キールがメルディにもうちょっとやさしく接してくれたらなぁ。 |
リッド「 | そいつは無理だ。あいつの頭ん中はメルディに対する疑いで一杯だからな。 |
ファラ「 | ったく! 仲間を疑うなんて酷いよ。 |
リッド「 | そうとも言い切れねえだろ。オレたちはまだ、あの子の事を知らなさすぎる。 |
- No.29
リッド「 | どうした? まだ、寝ないのか? 修行もしてねぇみたいだし。 |
ファラ「 | なんか、今日は気分がね。 |
リッド「 | へぇ、珍しいな。ファラが考え事なんて、風車が止まっちまうよ。で、どうした? |
ファラ「 | うん…ちょっと…嫌なこと思い出しちゃって。うふっ、でも大丈夫。私は元気、元気! さ、そろそろ寝ようっかな。 |
リッド「 | 何なんだよ…一体。 |
- No.30
キール「 | ファラ…僕はもう耐えられない。 |
ファラ「 | 何が? |
キール「 | メルディだよ! アイツの食事作法だ! 肘を付いて食べるわ、動物と同じ皿から食べるわ、ボロボロこぼすわ、スプーンを振り回すわ、最悪だ! 何もかも野蛮すぎる! |
?「 | (スープをすする音) |
キール「 | そう、中でも最悪なのはこれだ! 音を立ててスープをすするなんて、地域による習慣の違いなどという説明では到底… |
ファラ「 | 今のは、リッドだよ。 |
キール「 | もう、嫌だ。 |
- No.31
リッド「 | キール、いつも難しいことばっか言ってねぇで、たまには笑い話の一つもできねぇのか? |
キール「 | できるさ。笑いだって科学の範疇だ。昔、ミンツ大学の校門前に、いつも白い犬が座っていた。ある教授の飼い犬でね。教授が講義を終えて出てくるのを待つのがその犬の日課だった。ある日、教授が死んだ。だが白い犬は死というものが理解できなかったんだろうな。大学にくれば、また教授に会えると信じて、雨の日も風の日も校門の前で待ち続けたんだ。自分が死ぬまでね…。 |
リッド「 | (泣いている) |
キール「 | リッド、どうかしたか? |
リッド「 | どこが…、笑い話なんだよう。うううっ。 |
- No.32
ファラ「 | キール、魚嫌いなの? |
キール「 | 嫌いじゃないさ。 |
リッド「 | 食わねぇんならオレが。 |
キール「 | 食べないなんて、一言も言ってないだろ。 |
リッド「 | じゃあ、何で残してんだよ。 |
キール「 | 骨を…取ってくれれば食べられるさ! |
ファラ「 | 大事に育てられたんだね。 |
- No.33
ファラ「 | こんな時、アレがあるといいのにね。 |
リッド「 | あぁ、アレか。アレがありゃなぁ。細い隙間に物が落ちても平気なのになぁ。んで、キール、アレの名前って? |
キール「 | 僕に聞くなよ。それくらい自分で思い出せ! |
リッド「 | 自分だって思い出せねぇんじゃねぇか。 |
- No.34
メルディ「 | リッド、何かオハナシないか? |
ファラ「 | 聞くだけ無駄だよ。リッドは情緒的なこと苦手だもんね。 |
リッド「 | む。昔々、あるところにそそっかしい女の子がいました。木に登って下りられなくなった友達を助けるために自分も登り、案の定二人して下りられなくなりましたとさ。 |
メルディ「 | ははは、そそっかし子だな。 |
ファラ「 | それ、私…。 |
キール「 | 最初に下りられなくなったのが僕だ…。 |
- No.35
リッド「 | おっ、美味そうなもん持ってどこ行くんだよ。 |
ファラ「 | キールんとこ。論文をまとめ直してるらしいんだ。頑張る人に夜食の差し入れだよ。 |
リッド「 | オレの分は? |
ファラ「 | リッドはもう寝るだけでしょ。寝る前に食べると太るよ。 |
- No.36
リッド「 | キール、起きろよ。寝坊か? |
ファラ「 | シーッ、寝かせといてあげて。 |
メルディ「 | キール朝寝た。ガンバった。メルディ知ってるよぅ。 |
リッド「 | そっか、じゃあキールのやつ…の朝飯は、余ってんだろ! オレ食ってやろうか! |
ファラ「 | 結構です! |
- No.37
メルディ「 | みんなの首についてるの何か? |
ファラ「 | チョーカーだよ。インフェリア人はみんなチョーカーで身分を表してるんだ。 |
リッド「 | オレの寄せ木は平民男子の印。ファラの赤いリボンは平民女子。 |
キール「 | 僕は学者を表す白い木のチョーカーだ。 |
リッド「 | どうだ、誰が何者だかすぐにわかって便利だろ。 |
メルディ「 | ヘンなの。そんなのコワイよ。 |
キール「 | ま、感覚のずれてるやつには理解できないかもしれんな。 |
- No.38
ファラ「 | なぞなぞいくよ。パンはパンでも食べられないパンなぁーんだ! |
メルディ「 | 答えはなにか? |
ファラ「 | すぐ言っちゃったら面白くないでしょ。 |
キール「 | ヒントは無いのか? |
ファラ「 | そうだなぁ…。そのパンを使って戦う少女の話を聞いたことがあるよ。さ、しっかり考えよー! |
リッド「 | 武器になるパンなんて食いたく無いなぁ。 |
- No.39
ファラ「 | パンはパンでも食べられないパンが何だかわかった? |
リッド「 | 降参だ。 |
メルディ「 | はいな! メルディわかる。答えは |
キール「 | 何聞いてんだ。パンだと言ってるだろう。 |
メルディ「 | あ、じゃあ…はんパン…。 |
キール「 | そんなもの無い。仕方が無いな。僕が正解を言ってやろう。答えは |
ファラ「 | 残念ながらハズレ! 答えはフライパンでした。簡単だと思ったんだけどな。 |
- No.40
メルディ「 | ♪エス ティアン ディウヌンディ フルイバス,バアンディン ドゥインス.ウティ グイ?(As the river flows, where does. It go?) |
クイッキー「 | ♪ウクィクィ〜 |
ファラ「 | あーっ、キール。さては、メルディの歌声につられてやってきたんでしょ。 |
キール「 | だっ、誰がこんな音痴につられるものか。 |
メルディ「 | は、恥ずかしいな、オソマツさまー。 |
キール「 | な、何だ。もう終わりか? まだ曲の途中だろ? 最後まで聞かないと…気になるじゃないか。 |
ファラ「 | ほんと、素直じゃないんだから。 |
- No.41
キール「 | リッド、お前の食事作法は猿並だな。 |
リッド「 | ほっとけ。 |
ファラ「 | あんまり食べ方が汚いと、女の子からモテないよ。 |
メルディ「 | メルディ、リッドの食べ方ダイジョーブよ。リッド、メルディからモテモテ。 |
キール「 | 猿には猿がお似合いだ。 |
ファラ「 | ごちそうさま。 |
リッド「 | むぐぐ、なんでこうなるんだよ。 |
- No.42
メルディ「 | メルディのクレーメルケイジ、セレスティアの。緑の結晶ずっと動かない。キールのクレーメルケイジ、インフェリアの。赤の結晶ゆらゆら動くね。 |
キール「 | 確かにそうだな。メルディのクレーメルケイジにも同じような晶霊石が入っているが内部構造は違っているようだ。いや、待てよ。この構造は以前どこかで見たような…。 |
ファラ「 | はーい、そこまで。出発するよ。ほら、早く。忘れ物はない? |
キール「 | ちょ、ちょっと待って。もう少しで思いつきそうなんだぁ! |
- No.43
リッド「 | それよこせ。食ってやるよ。 |
ファラ「 | うん、ありがと。 |
メルディ「 | なーに。どうしたか? |
リッド「 | ファラって昔っから、これだけは食べれねぇんだ。 |
メルディ「 | ふーん。リッドがファラのこと何でも知ってるなー。 |
リッド「 | お、幼なじみだからそれぐらいは、嫌でもわかってくるんだよ。 |
メルディ「 | ふーん、メルディがオサナナジミになりたいよ。 |
- No.44
ファラ「 | グランドフォールってそもそも何が原因なのかな? |
キール「 | インフェリアとセレスティアの間にある晶霊が生み出している圧力は、安定しているように見えて実は一様ではない。この偏りが長い時間蓄積されてしまうと、ある時を境に劇的に圧力が減少してしまうことがあり得るんだ。 |
ファラ「 | つまり、自然現象ってこと? |
キール「 | ま、まあ平たく言えば、そうなる。 |
メルディ「 | シゼンゲンショー? そーかな? |
- No.45
4人「 | いっただきまーす。 |
キール「 | すまない。食うのをやめてくれないか。すぐ、替わりの食事を用意する。 |
メルディ「 | な、なんだよう。 |
リッド「 | どこが不満なんだ? |
ファラ「 | すっごく美味しいよ。 |
キール「 | 何もわかってないな。パンヤ麺は表面の柔らかさと芯の堅さの微妙なバランスが命なんだ。そんな不抜けた食感を潔しとしたら、数百年に渡って連綿と調理法を研究し続けて来た人々に失礼だろうが。 |
3人「 | ごちそうさまー。 |
- No.46
キール「 | メルディ、お前のクレーメルケイジに使われている金属は遺跡から発掘されたものか? |
メルディ「 | わかんないなー。でも、同じようなものセレスティアでいっぱい作ってるよー。 |
キール「 | バカ言うな。セレスティアごときに、金属を加工する技術など、あるわけがないだろう。 |
メルディ「 | ホントだもな。金属だけじゃないよ。機械だってたくさんあるも。 |
キール「 | ふっ、僕が悪かったようだ。金属がなんたるかを知らないようなやつに質問しても無意味だよな。 |
メルディ「 | メルディがホントゆったらホントだよー! |
- No.47
メルディ「 | すぅーふぅー、美味しいものが食べてゴキゲンでひゃー、あはは。 |
ファラ「 | メルディ? 酔ってるの? |
キール「 | どこで酒なんて飲んだ? |
メルディ「 | サケ? サケなんて飲んでませーん。メルディが小さくって黒くって丸いドロップ舐めただけよ。 |
ファラ「 | ドロップ? |
リッド「 | なあ、オレの腹痛(はらいた)の薬しらねぇか? オーロックスの肝臓を煎じたやつなんだけどよ。 |
キール「 | メ、メルディ、まさか。 |
- No.48
メルディ「 | オサナナジミってなにか? |
ファラ「 | そうねえ。生まれたときから、ずっと一緒に育ってきた友達の事かな。 |
メルディ「 | へぇー、いつも一緒の友達いたら寂しくないな。 |
ファラ「 | そうだね。でも、ずっと一緒なだけに。ちょっとずつずれて離れていくのが、わかったりもするんだよね。 |
メルディ「 | なぁ、ちょっとお願いがあるよ。メルディもオサナナジミにしてくれるか? |
ファラ「 | うん。もちろんだよ。 |
メルディ「 | ワイール! ありがとな。 |
- No.49
メルディ「 | ダメだなー、クイッキー。これじゃ、ダメだなー。 |
クイッキー「 | クキュー、キュキクー。 |
メルディ「 | あっ、リッド! 聞くことあるよ! ボタンってどうやってつけるのか? |
リッド「 | ええっ? オレも裁縫は苦手だからよ。 |
メルディ「 | ノリじゃ付けられないか? 溶かして付けるのか? |
リッド「 | 裁縫以前の問題だな。 |
- No.50
メルディ「 | ワイール! ボタン付けしたいー! どうやってつければ良いか? |
ファラ「 | ボタン付け? 簡単だよ。いい? ここをグッとしてこの後ろからギッギッギとして、グルグルーっと巻き付けるの。まぁ、こんくらい縒れば、ほらね。 |
リッド「 | そんな適当な付け方ありか? |
ファラ「 | なによー、ボタンなんてしっかり付いていればそれでいいの! |
- No.51
キール「 | メルディ、ボタンの付け方を知りたいらしいな。 |
リッド「 | お、いいところに来た。クレーメルケイジの入れ物まで手作りされるキールさんなら、ボタン付けなんて朝飯前だろ? |
キール「 | まぁな。ボタンを付けるための手順は、大まかに15の段階に分けられる。だが、最初の段階に進む前に、適切な道具を選ぶことから始めなければならないことは、他のいかなる作業とも同様だ。まず、針の選び方だが… |
メルディ「 | いつになったらボタン付けられるかー? |
- No.52
ファラ「 | ねぇ、メルディ。セレスティアの料理ってどんな感じなの? インフェリアと似てる? |
メルディ「 | ううん、チガウよ。セレスティア料理は、とっても美味しい。そのうち、メルディ作るよ。楽しみにしててな。 |
キール「 | はあ、お前が料理を作れるとは思えないな。第一、料理なんて概念が、セレスティアにあるのかどうかも怪しいもんだ。 |
メルディ「 | メルディ上手だよー。タブンな。 |
- No.53
メルディ「 | キール、何してるか? |
キール「 | ん? ズボンの膝に穴が開いたから繕ってるんだ。 |
メルディ「 | すごいなー。キールは器用〜。ふふ、メルディの服も穴あきあるよ。直してくれるか? |
キール「 | やだね。僕がそれをすることによって、どんな利益があるっていうんだ? 無益な労働は、時間と体力の浪費だ。 |
メルディ「 | キールはケチ! |
- No.54
リッド「 | なあ、キール。こういうところでこそアレがあったらなあ。 |
キール「 | ああ、水の中に落ちた物も手を濡らさずに取れるってものさ。わかってる…わかってるんだ。アレだよ…アレ。 |
リッド「 | オレたちもついに…ボケてきたか…。 |
キール「 | うるさい! 気が散る! もうちょっとだ。もうちょっとで思い出す。 |
クイッキー「 | クイッキー! |
キール「 | だぁぁぁっ! あわわ! 吹っ飛んだ! こいつのせいで全部吹っ飛んだぞ! |
- No.55
キール「 | グランドフォールか。やはり僕の学説は正しかったんだ! オルバース爆動は連鎖的に世界が崩壊することの、予兆だったんだ! |
メルディ「 | キールの学説の全部正しいかは謎だよ。 |
キール「 | 何だって!? 何を言っているんだ! 僕の理論の、どこが間違ってるというんだよ! |
メルディ「 | 間違ってるも正しいも、全部同じ場所であるよ。そういうこと。 |
キール「 | そういうことって! どういうことだ! ちゃんと理論的に説明してみろ! おい! |
- No.56
リッド「 | なあ、水晶霊って何でできてるんだ? |
キール「 | 歴史上その議論は幾度と無く繰り返されてきた。だが、近年になって物体によって構成されていると考える事自体が、誤りなのではないかと捉えられるようになってきた。すなわち… |
リッド「 | あーっ! わかったぞ! 水だろ! 水でできてるから水晶霊だ! |
キール「 | ふーっ。 |
リッド「 | な? 水だろ? な? 正解だろー? 違うのか? |
- No.57
メルディ「 | 今、特に悲鳴みたいな音は、しなかったか? メルディ聞こえたよー。 |
リッド「 | そりゃあ、多分…ナマオロチだぜ。 |
メルディ「 | バイバ! ナマオロチ!? |
リッド「 | この辺は、出るらしいぜ。なんでも、昔… |
ファラ「 | リッド! やめなってば。 |
リッド「 | へいへい。 |
メルディ「 | ナマ…オロチ…。 |
- No.58
メルディ「 | なぁなぁ、リッド。そそっかしい女の子の話、聞かせてよー。 |
リッド「 | いいぜ。腐るほどあるからな。そそっかしい女の子は、ある夜、畑の中をうろうろしている不審人物を発見しました。日頃から道場で鍛えていた女の子は、ここぞとばかりに飛びかかりました。 |
メルディ「 | こわくなかったのか? |
リッド「 | 女の子の辞書には、無鉄砲って文字しかねぇんだよ。で、散々痛めつけたあと、不審人物の顔をよく見たら、何のことはない、畑の持ち主だったそうです。 |
メルディ「 | バイバ! かわいそー。 |
リッド「 | 後始末させられるオレがな…。 |
- No.59
リッド「 | あーあ、結局何にもならなかったな。 |
メルディ「 | オーサマが頼りならないな。 |
ファラ「 | ほら、元気だそうよ。確かに私たちの意見は通じなかったけどさ。助かったんだよ。これからまたみんなで頑張ればいいじゃない。ね、キール。 |
キール「 | な、何が? |
ファラ「 | もーう! キールまでなにボーっとしてんの! |
- No.60
キール「 | バリルって…どんなやつだったんだろ。 |
リッド「 | すっげー変わり者だったって話じゃねぇか。ま、学者ってどいつも変わり者だと思うけどな。 |
キール「 | 自分の学説だけを信じて突き進む、例えそれが受け入れられずとも…か。 |
リッド「 | なんだよ。お前、バリルに親近感持ったのか? |
キール「 | ふっ、まさか。バリルは敗北者じゃないか。僕はバリルみたいにはならないぞ。自分の説を、全世界に認めさせてやる! |
リッド「 | はいはい。頑張れよ。 |
- No.61
ファラ「 | ラシュアン染めって、王都インフェリアでも結構人気あったね。なんか、誇らしいな。 |
メルディ「 | ファラがスカート、メルディがスカート、全部ラシュアン染めか? |
ファラ「 | うん! そうだよ。私のは、ラシュアンの村にあるプーチの花で染めたんだけど、ドエニスの花を使う方が今じゃ有名だね。 |
メルディ「 | ドエニス…どんな花なんかな? |
- No.62
リッド「 | 王都インフェリアのやつって、噂話が好きなんだなあ。アレンデ姫をめぐる元老騎士レイシスと、衛兵長ロエンの三角関係とかよ。 |
メルディ「 | なな、サンカク…カンケーってなにか? |
ファラ「 | えっと、んー、そうだな、一人の人のことを二人の人が好きになっちゃう。わかる? |
メルディ「 | それは…いけないことか? |
ファラ「 | う、いけなくないけど…。 |
メルディ「 | 好きになったら仕方のないよ。愛は惜しみなく、奪うものなり、な? |
リッド「 | 意味わかって言ってんのか? |
- No.63
リッド「 | オレの父さんってどんな男だったんだろう。 |
ファラ「 | 急になに? |
リッド「 | ん? ああ、いや、オレ、父さんのこと何にも知らねぇなあっと、思ってよ。 |
ファラ「 | ふふ、リッドのおじさんは、口数はそれほど多くないけど、優しくて強かったって。昔、私のお母さんが言ってたな。 |
リッド「 | 優しくて、強い…ね。ふふっ、いい男じゃねぇか。 |
メルディ「 | リッドみたいよ。 |
リッド「 | 思ってもいねぇくせに。 |
- No.64
リッド「 | 何だ? くわねぇのか? |
ファラ「 | 食べたい…。でも、食べない! |
リッド「 | なんだそりゃ。 |
ファラ「 | アレンデ姫の腰見た? 手首かと思うくらい細かったよ。同じ女の子として自分が恥ずかしくなっちゃった。ダイエットしなきゃ。 |
リッド「 | ああ、そういうことか。今度は何日持つか楽しみだ。 |
- No.65
ファラ「 | なぞなぞいくよ。そこに行った人が全員嘘つきになる場所どーこだ! |
リッド「 | オレは嘘なんがつかねぇぞ! |
キール「 | 嘘も方便ということわざがあるが、それは良い意味で用いられ… |
メルディ「 | 嘘は嘘。ホントはホント。メルディホントの事知りたいよ。 |
ファラ「 | あのねぇ。誰が嘘について議論しようって言った? これは、なぞなぞなの! |
- No.66
ファラ「 | そこに行った人が全員嘘つきになる場所ってどこだかわかった? |
リッド「 | わからね。降参だ。 |
キール「 | お前、考える前にあきらめてるだろ。いいか、ひねって考えることが大切なんだ。例えば、嘘という言葉を言い換えると、ホラになる。そして… |
メルディ「 | はいなー! わかったよ! 答えはホラアナ! |
ファラ「 | メルディすっごーい! 大正解だよ。 |
キール「 | え、え、今僕が正解を述べようとしてたのに。 |
メルディ「 | メルディわかった! メルディのセイカーイ! |
- No.67
ファラ「 | リッドー? リッド? どこー? |
リッド「 | ああ? なんか呼んだか? |
ファラ「 | あ、いや別に。特に用事はないんだけど。姿が見えなかったから。 |
リッド「 | 顔を洗いに行ってただけだろ。用もないのに呼ぶな。オレは犬じゃねぇぞ。 |
ファラ「 | だって…いなかったじゃない! いなくなっちゃったら、困るでしょ! |
- No.68
メルディ「 | なぁ、ファラ? 前、リッドが言ってたアレがことなんだけど… |
ファラ「 | アレ? |
メルディ「 | ナマ…オロチ…。 |
ファラ「 | 知らないよ! 私何にも知らない。 |
メルディ「 | バイバ! 嘘! なぜ隠すのか? メルディ知りたいよー。 |
ファラ「 | 聞かないで! 私は言わないよ。まだ死にたくないもん。 |
メルディ「 | そんなに…コワイか。ナマオロチ…。 |
- No.69
メルディ「 | もう、キールキライ! |
ファラ「 | なーに? どうかした? |
リッド「 | メルディが十歳までおねしょしてたことを、キールがばらしちまったって怒ってんだ。 |
ファラ「 | 当たり前だよ。秘密は守ってこそ秘密っていうんだもん。 |
リッド「 | そいや、こんな話があったっけなあ。昔、そそっかしい女の子は、村のおじさんがカツラを付けていることを自分だけの秘密にしていました。しかーし! 鳥たちの巣が雨で流されてしまったことを知ると、そのおじさんのカツラをこっそり盗みだし、新しい巣を… |
メルディ「 | カツラが巣になっちゃったら、おじさんどんな頭で歩いたか? ううよう…。 |
- No.70
メルディ「 | オーサマは人間。ファラ達は人間。人間同士、上とか下とか。おかしいな。 |
ファラ「 | うーん。でもね、私たちインフェリア人は小さい頃から王様は絶対だから、民はすべからく尊敬すべきだって教えられてきたんだよ。 |
メルディ「 | でもな、人間は間違う。オーサマ、神様じゃない。間違っても仕方ないよ。 |
ファラ「 | そうだね。やっとわかったよ。メルディの言葉に耳を傾けられなくってごめんね。 |
メルディ「 | 謝らずでいいよ。メルディだって、間違ってる。多分、きっと。 |
- No.71
リッド「 | Zzzzzz… |
レイス「 | 寝付けないのかい? この音じゃ、無理もないな。 |
メルディ「 | ファラは寝てる。オカーサンの夢見てる。寝言でオカーサンって言ったよ。 |
レイス「 | 母親の夢か…。いい夢だろうな。 |
メルディ「 | オカーサンの夢は、いい夢か? オカーサンはみんないい人か? レイスのオカーサンもか? |
レイス「 | 母はいつも、自分より他人の心配ばかりしてた。みんなが笑っていてくれたら、自分は幸せだと。昔の話だ。亡くなってもう随分経つ。 |
- No.72
ファラ「 | リッド! エビのしっぽを捨てる気!? |
リッド「 | ここは食わねえだろ、ふつー。 |
レイス ファラ「 | 食べられるさ。 & 食べられるよ! |
ファラ「 | うそっ! レイスもエビのしっぽ好きなの? あのジャリっとした食感が? |
レイス「 | ああ、たまらないね。一位二位を争う好物だよ。 |
リッド「 | ふーん、そりゃ気の合うことで。 |
- No.73
ファラ「 | レイスって女性に厳しいよね。理想とかも高そうだし。 |
レイス「 | そんなことないさ。理想の女性ならいるよ。確か、ロナといったかな。 |
ファラ「 | ロナ? どこの人? ん? どっかで聞いた名前だけど。 |
レイス「 | ラシュアン染めを始めた女性さ。同じ商人として尊敬している。 |
ファラ「 | レイスってとことん商人なんだね。 |
レイス「 | 光栄だよ。 |
- No.74
リッド「 | なぁなぁ、ファラ? オレの靴下なんだけど、穴が… |
レイス「 | ファラ、寝袋はこれを使えば良いのかい? |
ファラ「 | えっとね、水色のやつだよ。わかってる? |
リッド「 | あ、なぁメルディ? 靴下がさあ… |
レイス「 | メルディ、来てごらん。面白い虫を見つけたよ。 |
メルディ「 | ムシムシムーシ♪ |
リッド「 | …ま、これを機会に裁縫を覚えんのもいいかもなあ…とか。 |
- No.75
リッド「 | 随分遠くに来ちまったか…オレはここで何してんだ。なんか間違ったことしてねぇか。 |
ファラ「 | イケる! イケる! リッドなら大丈夫だよ。 |
リッド「 | あ、そ。 |
ファラ「 | そうだよ。じゃあ、今日も頑張ろうね。 |
レイス「 | 君たちは二人でいるのがとても自然だね。リズムができている。 |
リッド「 | そ、そんなことねぇよ。幼なじみだから慣れてるだけだぜ。 |
レイス「 | そうかい? |
- No.76
ファラ「 | ああ、憧れちゃうな。ロナの生き方。 |
リッド「 | ロナ? ああ、ラシュアン染めを流行らせた女商人か。ファラは金持ちになりたいのか? |
ファラ「 | 違うよ。ロナの優しくて、誰からも好かれたってところに憧れるの。 |
リッド「 | 優しく、ねぇ。ま、憧れるのは誰にでもできるからな。 |
ファラ「 | なぁんですって!? |
リッド「 | くくっ、そこっ。そういうとこを、まずなんとかしろ。 |
- No.77
キール「 | リッドも、いつかは所帯を持つつもりなんだろ? |
リッド「 | なんだよいきなり。 |
キール「 | 例えば、どういう女性を妻として選ぶつもりだ? |
リッド「 | 知るかよ。ま、でも、どうせなら。優しくて、可愛くて、料理の上手い子と結婚したい…かな。ふふん。 |
キール「 | ふん、そんなもんか。僕だったら知的な女性を選ぶね。お互いに刺激しあうことで、より自分たちを高めることができる、そんな夫婦関係こそ理想さ。 |
リッド「 | へーい、へい。十年後もその言葉が聞けるといいな。 |
- No.78
ファラ「 | ねぇ、キール。聞いていいかな? 天文台で何があったの? |
リッド「 | だんまりか? 何考えてんのかわかんねぇやつと、一緒に旅なんてできねぇぞ。 |
メルディ「 | メルディ、キールと一緒に旅するよ。戻ってきてくれたもな、な? |
キール「 | ああ、よろしく頼む。 |
- No.79
ウンディーネ「 | おやおや、浮かない顔をして、どうしたのですか? |
シルフ「 | うーん、僕はさ、見てくれはこの通り子供だけどさ。れっきとした大晶霊なのさ。そこんとこ人間てやつは理解しちゃいないんだ。全くやんなっちゃう。 |
ウンディーネ「 | うふっ、そうですね。しかし、私(わたくし)達だって人間から教えられることは多いのです。少々子供扱いされたって、笑って流しておけば良いではありませんか? |
シルフ「 | ウンディーネは大人だね。 |
- No.80
ファラ「 | あれっ? リッド、エビのしっぽ…。 |
リッド「 | 食ったよ。なんだよ、食ったら悪いかよ。 |
ファラ「 | 味はどうだった? |
リッド「 | まずい! |
ファラ「 | ほらぁ、無理しなくていいのに。大人の味なんだよあれは。 |
リッド「 | ガキで悪かったなあ! |
- No.81
メルディ「 | ファラとレイス、仲良しだったな。仲良しいいこと。だけど、リッドともっと仲良しでいて欲しい。 |
リッド「 | いきなりなんだ? |
メルディ「 | メルディ、リッド好き。メルディ、ファラ好き。好きと好き、くっつくがいい。 |
リッド「 | わけわかんないこと言うな! もう寝るぞ! |
メルディ「 | くっつくがいいよ…。 |
- No.82
メルディ「 | 時下ますます、ご清栄の事とお喜び、申し上げます。 |
ファラ「 | ふふっ、上手い上手い。メルディ、インフェリアの言葉覚えたんだね。 |
メルディ「 | はいな。オージェのピアス無くてもみんなと喋りたいよ。 |
リッド「 | い、今の、オレたちの言語だったか? |
キール「 | ああ。れっきとした王国語だ。 |
リッド「 | そうなのか…。 |
- No.83
メルディ「 | レイスみたいの美男子いうか。カッコ良かったなー。 |
ファラ「 | まぁ、正統派ってとこかな。メルディって美男子が好きなの? |
メルディ「 | はいな! カッコ良い人、目が行くよ。女の子、みんなそうよ。ファラだってそう。 |
ファラ「 | 私は違うよ。男は中身で勝負でしょ。 |
メルディ「 | あー、そうか。でも、リッドも、キールも、カッコ良いね。メルディそう思うよ。 |
- No.84
クイッキー「 | クキッ! ククク! キィ! |
メルディ「 | 大変大変! すぐそこでフライヤーの群れに囲まれている死にそうなホークがいたよ。かわいそ。助けよな。 |
ファラ「 | ほっとくしかないよ。メルディ。 |
リッド「 | 昔々、あるところに、そそっかしい女の子がいました。女の子は猟師達が毎日ナイトレイドを殺していくのがかわいそうで、何匹かをこっそり保護しました。結果、村の畑は異常繁殖したナイトレイドによって、壊滅的な打撃を被りましたとさ。 |
ファラ「 | …だから、ほっとくしかないの。わかる? メルディ。 |
- No.85
メルディ「 | キールは、あの話が知ってるか? |
キール「 | 指示語を使うな。正確に話せ。 |
メルディ「 | だから、ナマオロチ…。 |
キール「 | 黄金の千夜を過ごしたと言われるナマオロチの事か? 知ってるさ。生き延びた人の話によると、ナマオロチはまるで… |
リッド「 | Zzzzzz… |
キール「 | …とのことだ。以上、寝るぞ。 |
メルディ「 | あ、ああ、はい。今、とても、全然聞こえなかったよ。もう一度お願い! |
- No.86
メルディ「 | キール、おなか痛いか? 御飯、食べないな。 |
キール「 | 食欲が無いんだ。 |
メルディ「 | どうして、食欲の無いか? |
キール「 | 理由は色々ある。いちいち、詮索するな。 |
メルディ「 | ふーん。でもな、御飯食べるの大事よ。ちょっとは元気出るよ。キールは元気がいいよ。な? |
リッド「 | おっ! キール、残したのか。食ってやろうか。 |
キール「 | 誰が残すと言った! 勝手に持ってくな! |
- No.87
ファラ「 | ねぇ、リッド。まだ、メルディを疑ってる? |
リッド「 | わからねぇとこはまだあるぜ。事情を全部話してくれてるとは思えねぇな。 |
ファラ「 | そんなこと言ったら…。誰も、何も信じられないよ。それって、寂しくない? |
リッド「 | ファラはメルディを信じているのか? |
ファラ「 | 私? もっちろん。メルディだけじゃないよ。リッドもキールも信じてる。みんなが仲間だって信じてるんだ。 |
- No.88
リッド「 | レイスってメルディと喋れたよな。 |
ファラ「 | あ、そういえばそうだね。レイスもオージェのピアスを付けてたんじゃない? |
リッド「 | 商人がなんで。 |
ファラ「 | うーん。晶霊の関係した取引とかがあるんじゃないの? |
リッド「 | そんなもん本当にあるのか? |
ファラ「 | わかんないけど、何かあるんだよ。遺跡とかにも詳しかったじゃない。メルニクス語が必要なときも多いに違いないよ。絶対そうだって。 |
- No.89
リッド「 | くんくん…何か臭くねぇか? |
ファラ「 | いつもの料理に、レイスから教わった材料を加えてみたんだ。どう? イケる味になったよ。 |
リッド「 | ほんとかぁ? ううっ! 何だこの色! それに匂いが…あ…ぐうぅっ。 |
ファラ「 | ちょっと、強烈すぎたかな? |
- No.90
ファラ「 | シャンバールって街全体が遊園地みたいだったね。 |
リッド「 | オレ、ビストロシャンバールの審査員なって一生暮らしてぇー。 |
ファラ「 | …太りそう。 |
- No.91
キール「 | 水、風、そして火の大晶霊か。もしかしたら、光の大晶霊レムに会うことも夢じゃないかもな。 |
メルディ「 | レムって? |
キール「 | レムは光の大晶霊の名前だ。三つの根元晶霊を統括している高位晶霊さ。人間にとってはあまりにも崇高で近づくことさえ不可能だと思っていた。 |
メルディ「 | なるほど、なるほどー。で、レムってなにか? |
- No.92
キール「 | リッド、アレの名前がわかったぞ。先端が愛嬌のある形になっているアレの名は… |
リッド「 | 今それどころじゃねぇんだ! |
キール「 | ファラ、長いことずっと引っかかってたアレの名前だけど… |
ファラ「 | ごめん、あとにしてくれる? |
キール「 | メルディ、教えてやろう、かゆいところに手が届くアレを… |
メルディ「 | 邪魔だよ! メルディいろいろ忙しい。 |
キール「 | せっかくわかったのに…。 |
- No.93
ウンディーネ「 | イフリート、あなたはもう少し感情を抑えた方が何かと宜しいのではないですか? |
イフリート「 | 感情? いいんだよ! オレにはオレのやり方があるんだ。 |
ウンディーネ「 | そうですか、わかりました。 |
イフリート「 | なんでぇウンディーネ。お前、オレみたいな大晶霊は苦手か? |
ウンディーネ「 | そんなことはありません。ただ、苦手とするものが、少なくないと思われますから。 |
イフリート「 | ふーっ! まどろっこしいやつだな! 誰になんと思われたっていいんだよ! オレはオレだー!! |
- No.94
リッド「 | ファーラ、どうかしたか? |
ファラ「 | メルディだけを責められない。私…私だってみんなに言えないことがあるよ。 |
リッド「 | この歳んなったら、人に言えないことなんて山ほどあるもんだろ? 普通。 |
ファラ「 | …そろそろ、キール達を起こそっか。 |
リッド「 | ファラ…。 |
- No.95
メルディ「 | そろそろ、お休み。 |
キール「 | 何考えてんだかな。 |
リッド「 | 違う世界の人間だもんな。どうしても理解できねぇとこ出てくるよな。 |
クイッキー「 | クッキ? クキィ? |
ファラ「 | クイッキー、安心して。大丈夫、私たちはみんなメルディを仲間だと信じてる。信じてるよ。 |
- No.96
キール「 | 嫌だったら、嫌だ! 何でこれにこんなものかけて食べなくちゃならないんだっ! 邪道だよ! |
ファラ「 | 美味しいんだってば。騙された思って食べてみてよ。 |
リッド「 | 昔々、あるところにそそっかしい女の子がいました。女の子は自分の作った料理を人に振る舞うのが好きでした。大抵美味しいのですが、たまに妙な調味料を使っているときがあります。ひょっとしたら、味覚がおかしいのかもしれません。 |
ファラ「 | ちょっと! それってお話でも何でもなくて、単なる実況中継なんじゃないの!? |
キール「 | いつも被害者は…僕だ。 |
- No.97
ウンディーネ「 | ここに、一通の手紙があります。今から8年前に投函されたものです。 |
リッド「 | 誰の手紙だ? |
ウンディーネ「 | 読み上げましょう。 |
キール「 | はぁ…一人しかいないな。 |
- No.98
ウンディーネ「 | ここに、一通の手紙があります。今から11年前に投函されたものです。読み上げましょう。 |
ファラ「 | あっ、あっああっ! ちょっと待って! |
リッド「 | リリィって誰だよ。想像上のお友達か? ったーく、甘ったるい手紙だな。 |
ウンディーネ「 | …のお嫁さんになることなの。これは、誰にも内緒。私とリリィだけの秘密ね。」 |
リッド「 | えっ!? 誰? |
ファラ「 | さぁ? |
- No.99
ウンディーネ「 | ここに、一通の手紙があります。今から5年前に投函されたものです。 |
リッド「 | 誰の手紙だ? |
ウンディーネ「 | 読み上げましょう。 |
リッド「 | 変わってねぇのな。お前。 |
- No.100
ウンディーネ「 | ここに、一通の手紙があります。今から9年前に投函されたものです。読み上げましょう。 |
メルディ「 | メルディな。ちっさい頃、ホントにクイッキーになっちゃうと信じたよ。 |
クイッキー「 | クイッキー! |
ファラ「 | かわいいの。 |
- No.101
キール「 | いつか、このインフェリアの風景が懐かしくなることもあるかもしれないな。 |
リッド「 | おーい、物騒な事言うなよ。お前、セレスティアに行くつもりなのか? |
キール「 | わからない。あの空の上の世界が、僕たちを呼んでいるような気がするんだ。 |
リッド「 | 何わけわからないこと言ってんだ。いつから詩人になったんだよ。 |
キール「 | セレスティアに行ったというバリルもこんな気持ちだったのかも知れないな。 |
- No.102
メルディ「 | ナマオロチが黄金の千夜過ごしたってどういうことか? |
リッド「 | 絶対、誰にも言わねぇか? |
メルディ「 | 言わない…絶対。秘密にするよ。 |
リッド「 | わかった。教えてやろう。インフェリアでは健康だった若い女がよるのうちに突然死んでしまうことがある。それは…ナマオロチの… |
メルディ「 | …ナマオロチの… |
リッド「 | あれっ? なんだっけ? |
メルディ「 | メルディが聞きたいよー! |
- No.103
リッド「 | レイスのやつ、まさかインフェリアの元老騎士だったとはな。巧くだましやがって! |
キール「 | 観察力が不足しているからだ。騙される方が悪い。 |
リッド「 | そんなこと言ったって! あいつ、ホントに巧く商人になりきってたんだぜ。なぁ、ファラ? |
ファラ「 | そうだっけ…。 |
メルディ「 | レイス、悪い人には見えなかったよ。なー、ファラ。 |
ファラ「 | う、うん…。 |
- No.104
リッド「 | おい、ファラ。 |
ファラ「 | あ、リッド…。 |
リッド「 | しっかりしろよ。いつものファラらしくねぇぞ。 |
ファラ「 | いつも…? いつもの私って…どんなだっけ…? |
リッド「 | 周りが困るくらい正義感があって、無鉄砲で明るくて前向きで、お前はそういうやつだろ。 |
ファラ「 | そうだったかな…。 |
リッド「 | あぁ…そうだよ。 |
- No.105
リッド「 | 今頃…やっぱりあれかな。オレらやっぱり大罪人だったりするのかなぁ。インフェリアで。 |
キール「 | ああ、間違いない。 |
メルディ「 | メルディ達、悪いことしてない! いいことしよーとしてるよ! |
リッド「 | はぁあ、王様がメルディみたいに考えてくれればなぁ…。 |
キール「 | グランドフォールをセレスティア人によって生み出されたものじゃないことを証明できれば、疑いも晴れるさ。そして、そのためには、前に進むしかない。 |
リッド「 | あぁ、そうだな。 |
- No.106
キール「 | おい! みんな起きろ! |
メルディ「 | うーん、朝とても早いよ。みんなが眠ってる。 |
キール「 | 見て見ろよ! 朝日が粒子状に広がっている! |
メルディ「 | ワイール! 朝、セレスティアたまにある、幸福の雪と呼ぶよ。幸福の雪、一緒に見れると恋人達は幸せに… |
キール「 | 大気中に浮遊する微粒子による乱反射か。いや、気温変化に伴う晶霊の相互作用かも知れないな。セレスティア固有の現象であるということは… |
メルディ「 | メルディが話聞いてるか? |
- No.107
キール「 | インフェリアの味が、懐かしいよ。 |
メルディ「 | セレスティアの料理…そんなに不味いか? |
リッド「 | 不味くねぇよ。美味い美味い。腹に入れば何でも美味いぜ。 |
キール「 | インフェリアにいた頃は、毎日変わらぬ食事に辟易していたものだが、いざ離れてみると、何でもない普通の食事が恋しくなるものだな。 |
リッド「 | おまえさ、単にホームシックなんじゃねぇの? |
- No.108
メルディ「 | これ、御飯にふりかけると美味しいよ。 |
キール「 | ふっ、どうだか。薬と菓子の区別も付かないようなやつの味覚なんて、信じられないな。 |
メルディ「 | ホントに美味しいって。食べてみてよ。 |
キール「 | 原料はなんだ? |
メルディ「 | ん? 知らないよ。さっき、そこで拾った。 |
キール「 | 捨てろよ! そんなもの。殺す気か! |
メルディ「 | 美味しいのに〜。 |
- No.109
メルディ「 | メルディが料理、美味しくないか? |
ファラ「 | そんなことないよ。 |
キール「 | ソディとかいう香辛料だが、使う量を減らして欲しいな。食材の持つ本来の味わいが失われてしまっている。 |
リッド「 | そうか? |
キール「 | ま、味覚の欠如したやつには、わからないだろうな。 |
メルディ「 | でも、ソディ使わないと、セレスティア料理じゃなくなっちゃうよ。 |
- No.110
ファラ「 | 十物語…やろっか。 |
リッド「 | 一人ずつ順番に恐い話をしてくと、十話目が終わったとき何かが起こるってやつか? んな、物騒な話やめようぜ。 |
キール「 | ふん、試しにやってみたらどうだ? くだらない迷信だって事がすぐわかるさ。 |
メルディ「 | じゃあ、まず私から。みんな、ピヨピヨの卵って食べるよね。 |
リッド「 | オムレツ作ると美味いんだよな! |
ファラ「 | 卵を割ったときに、黄身が青かったら、不幸に取り憑かれるらしいよ。おしまい。 |
リッド「 | う、なんでそんなこと言うんだよー。オレもうピヨピヨの卵割れねぇよぉ。 |
- No.111
リッド「 | キール、お前こっちの世界の方があってんじゃねぇか? |
メルディ「 | ほーんと、活き活きよ。 |
キール「 | 別にセレスティアが気に入っているわけじゃない。研究対象として、興味深く感じているだけだ。 |
リッド「 | アイメンの人達と気があってたじゃねぇか。 |
キール「 | ふん、あれはお互いの興味の方向性が一致したから、積極的に情報交換をしたにすぎない。 |
リッド「 | はぁ、そういうの気が合うってんだよ。 |
- No.112
メルディ「 | ウララーリー♪ |
キール「 | それは、セレスティアの民謡か? |
メルディ「 | はいな! リロラールー♪ |
リッド「 | ほぉぉ。 |
キール「 | なんだ? 気持ち悪い目で見るな。 |
リッド「 | キールも丸くなったなぁ。今までだったら絶対怒鳴ってるぜ。 |
メルディ「 | メルディの歌の上手すぎるせいだな。 |
キール「 | 断じて違う! 自惚れるな! |
- No.113
メルディ「 | キール、今日も遅くまでお勉強か? |
キール「 | ああ。セレスティアで見聞きしたことをまとめておくんだ。いつか論文として仕上げたい。 |
メルディ「 | エライな! エライんだな! |
キール「 | 夜に大声出すな。 |
メルディ「 | キールセレスティア好き。メルディ、とても嬉しい。 |
キール「 | 誰が好きだなんて言った。ああ、いや、嫌いとも言ってないが…。だぁぁっ、もう! 勉強の邪魔だ! さっさと寝ろ! |
- No.114
メルディ「 | ワイール! メルディがなぞなぞ考えたー! 入るとこ一つ、出るとこ二つ、なぁーんだ! |
キール「 | お前、なぞなぞの意味わかってるか? |
リッド「 | ホラアナでそういうのがあるとか、無しだぞ。 |
メルディ「 | なんだよー! メルディバカじゃない! これ、ホントのなぞなぞ! 考えてよー。 |
- No.115
メルディ「 | なぁなぁ、メルディがなぞなぞが答えわかったか? |
リッド「 | 入るとこ一つ、出るとこ二つ…ってあれか? 降参だ! |
メルディ「 | なんだよぅ! 答えは、パンツだよう。 |
キール「 | パ、パパパ、パンツって、人前でそんな言葉を口にするな! |
リッド「 | かわいいやつ。 |
- No.116
ファラ「 | キール、メルディに勉強教えてあげてるの? |
キール「 | それほど、たいそうな事は教えてないさ。だが、飲み込みが早いようだ。何しろ勉学に対して、やる気があるからな。 |
リッド「 | なんで、オレ見て言うんだよ。 |
メルディ「 | メルディ、色々知ったよ。例えば…痴情のもつれ! |
リッド「 | ぐふっ、くっ、くっ、お前、すげえ事教えるな。 |
キール「 | げふっ、げっ、ち、違う! 断じて教えてなーい! |
- No.117
ファラ「 | 十物語しよっか。さ、次はリッドの番。 |
リッド「 | 嫌だね。十話やっちまったら恐いことが起こるんだろ? |
ファラ「 | 途中でやめたら、もっと恐いことが起こるんだよ。 |
リッド「 | むっ、くくっ、やりゃあいいんだろ…。はぁ、はぁ…オレの爺さんとその友達が、山小屋に泊まったときの話だ。目をつむると、子供の声が耳元でする。 |
キール「 | どうなった? |
リッド「 | 明け方、爺さんが目を開けてみると、隣に寝てたはずの友達の姿は、影も形も無かったそうだ。以来、その友達の消息は、不明のままだってよぉ。 |
- No.118
ファラ「 | セレスティアには、すっごく速い乗り物があんだね。 |
メルディ「 | はいな! 晶霊鉄道、速い速い。 |
キール「 | 速ければいいというものではないだろう。乗客を安全に目的地まで運ぶことこそ、重視されるべきだ。 |
ファラ「 | 恐かった? |
キール「 | だ、誰が恐いものか! 僕はただ、交通機関の設計において、安全性の確保がいかに重要な要素であるかということを… |
メルディ「 | 恐かったんだな? |
キール「 | 恐くなんてないっ! |
- No.119
ファラ「 | よっ! はっ! とぁっ! |
リッド「 | おっ! 稽古再開か? |
ファラ「 | うん。ふぅ、長いことサボってたら、体がなまっちゃったよ。 |
リッド「 | 随分元気じゃねぇか。 |
ファラ「 | いつまでも落ち込んでる私じゃないよ。ガレノスにも励まされたしね。 |
リッド「 | ガレノスのおかげ…か。 |
- No.120
メルディ「 | ガレノスがこと好きか? |
キール「 | わからん。 |
メルディ「 | 嫌いか? |
キール「 | 好きとか嫌いとか、そういう基準では考えられない。ただ、僕はガレノスを認める。彼の研究や学説は意義深いものだからな。 |
メルディ「 | それって、好きのことだな? |
キール「 | 知らん! |
- No.121
メルディ「 | これもオモイデか? |
キール「 | なっ、なんだいきなり。 |
メルディ「 | こうやって、みんなで御飯食べるの、オモイデか? |
ファラ「 | そうかもね。あと何十年経っても、この旅の事は思い出しそう。 |
メルディ「 | ワイール! メルディオモイデ持ち。 |
リッド「 | のんきに思い出せる日がくりゃいいけどな。 |
- No.122
メルディ「 | 目がつぶってもキラキラ光ってるー。 |
リッド「 | 地晶霊の宿った石って、綺麗なんだなあ。 |
メルディ「 | ほら、見て。お星様みたいよ。 |
ファラ「 | 星…あっ、そろそろ寝るね。お休み。 |
メルディ「 | ファラ、どうしたか? |
リッド「 | さぁ。 |
- No.123
キール「 | インフェリアとセレスティアの環境は多くの点で異なっているが、はるか古代には同一の存在であったのではないかという仮説を裏付ける証拠も、いくつか見いだすことができる。例えば、この岩石だが、確かにこの… |
メルディ「 | リッド、なぜ痛そうな顔してるかー? |
リッド「 | はぁ…。痛いんじゃねぇ、辛いんだ。メルディはやつの長話に退屈しねぇのか? |
メルディ「 | しないよぉ。キールが話が聞いてると、ためでなるー。 |
キール「 | …というわけなのだが、わかったか? |
メルディ「 | へ? あー、はいな! ばっちりよ! |
リッド「 | わかってねぇな。絶対。 |
- No.124
キール「 | 晶霊鉄道…もう乗らないよな? |
メルディ「 | キールがまた乗りたいのか? |
キール「 | ぶふっ、けへっ、え、ああ、いや、遠慮しておく。 |
リッド「 | 今度はもっと、スピード出そうぜ。 |
メルディ「 | ふふん、ブレーキ効かないやつの多いから、スピードは出るよー、どんどん。キール? どうかしたかー? |
キール「 | なんか…気分が…。 |
- No.125
キール「 | 十物語をしてやろう。ま、当然、僕は非科学的なものは信じないのだが、ミンツ大学に面白い噂話が伝わっていてね。 |
リッド「 | 回りくどいやつ。 |
キール「 | 風晶霊研究室の学生が体験した話だ。講義中、どうも後ろから視線を感じる。気になって振り向くと、人なつこい顔が彼を見ていた。 |
メルディ「 | どこがコワイか? |
キール「 | 顔しか…なかったんだ。生首は言ったそうだよ。 |
リッド「 | あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっ!!! |
キール「 | 数十年前、窓に首を挟まれて亡くなった学生が言ったそうだ。ま、僕は信じないがね。 |
- No.126
ウンディーネ「 | ノーム。何か思う事があったら、遠慮はいりません。話してください。 |
ノーム「 | はぁ? 僕が思うこと? なんだろなぁ。はにゃ〜? |
シルフ「 | やめやめ! こんなやつに何聞いたって時間の無駄さ。何も考えちゃいないのさ。 |
ウンディーネ「 | いいえ、私(わたくし)は、ノームの力をよーく存じ上げてますよ。 |
シルフ「 | ちぇーっ。僕の言うことより、ノームを信じるのかいっ。 |
ノーム「 | むふふふふっ。僕思っちゃった。シルフって、お・こ・ど・も。 |
シルフ「 | うっ、うるさいうるさい! ノームの寝しょんべん垂れ! |
- No.127
チャット「 | 寄るなよ…。 |
クイッキー「 | クキッキク! |
リッド「 | なんでそんなに嫌がんだ? かわいいじゃねぇかよ。 |
チャット「 | 無理です! そのフサフサした毛、体が受け付けません! 動物嫌いは遺伝なんです! |
リッド「 | そういえば、チャットの親の話って聞いたことねぇなあ。やっぱり、海賊なのか? |
クイッキー「 | クイッキー! |
チャット「 | うわぁ! もう嫌だ〜!! |
- No.128
メルディ「 | 十物語、メルディが番。セレスティアの話する。セレスティア戦争多い世界な。戦争、たくさん人死ぬよ。 |
リッド「 | もう、鳥肌立ってきたぜ。 |
メルディ「 | 戦争終わった後のある街。夕方になると足音する。ザック、ザック、ザック、ザック。振り返ると誰もいない。そんでな、また前向くと、ザック、ザック、ザック、ザック。 |
リッド「 | 勘弁してくれよぅ…。 |
メルディ「 | どこまで行っても足音追ってくる。コワイよー。角曲がったとき、風吹いた。足音悲鳴に変わった。たっくさんの死んだ人達。空へと昇ってったとさ。 |
- No.129
リッド「 | ああっ、おおぉさみ〜。 |
ファラ「 | ふぅぅ、ほんと、たまんな〜い。 |
メルディ「 | あったかコート着ても寒いかー? インフェリア大変なー。 |
リッド「 | ここまで、寒い地域は、インフェリアにはねぇんじゃなかったっけ? あ? キール? 今日はおとなしいな。 |
キール「 | く…くちひるが、かじかんで… |
- No.130
リッド「 | 大晶霊って、人間を痛めつけることもあるんだな。 |
メルディ「 | 人間の行い次第だろう。 |
リッド「 | でも、この仕打ちは酷すぎんじゃねぇのか? 街一つ潰す気かよ! |
キール「 | ああっ、いちいち僕に聞くな! セレスティアの大晶霊については、まだよくわかっていないんだ! |
リッド「 | 氷の大晶霊は、血も涙もねぇ恐ろしいやつなんだろうな。オレはそう思うぜ。 |
- No.131
キール「 | こう寒いと、寝ることすらできないな。 |
ファラ「 | 寒い寒いって考えてると、余計寒くなっちゃうんだよね。気を紛らわせてみよっか? あっはい! ダジャレでポン! |
リッド「 | まじかよ。オレダジャレなんて…。 |
ファラ「 | 布団が吹っ飛んだ! はい、次リッド。 |
リッド「 | えーっ、じゃあ、じゃあ…猫が寝ころんだ! ほい、次キール。 |
キール「 | えっ、僕? あぁ、えっと…キールが木を切ーる! |
リッド& ファラ「 | さっ、さぶーっ!! |
- No.132
ファラ「 | 十物語、私の番だね。ある夫婦の話をするよ。山の中で迷子になって途方に暮れていると、白い服を着た少女が現れて、道案内してくれたんだって。 |
キール「 | 大方(おおかた)、そいつが幽霊だったんだろ? |
メルディ「 | 道案内は、いいユーレイ。 |
ファラ「 | そうかな? 途中何度も危険な目に遭いながらも、どうにか麓まで下りてくると、少女はこう言って消えたそうだよ。 |
リッド「 | いやあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっ!!! |
キール「 | 進歩のないやつ。 |
- No.133
セルシウス「 | ウンディーネ。相談があるの。こんな感情を持つなんて、はしたないとは思うのだけど、どうしてもダメなの。私、我慢できない! |
ウンディーネ「 | ん…イフリートですか? 大晶霊にも、苦手意識は存在しますからね。 |
イフリート「 | うぉっ! セルシウスとウンディーネじゃねぇか。こそこそ話てんじゃねぇぞ。 |
セルシウス「 | うるさいな。近寄らないでよ。 |
イフリート「 | かぁーっ、とほほほほほ。 |
ウンディーネ「 | はたからは、充分、微笑ましいやり取りに見えるのですがねえ…。 |
- No.134
ファラ「 | どう少しは落ち着いた? |
メルディ「 | はいな! ありがと。初めはメルディ、一人が行こうとした。でも、みんなが行ってくれたよ。それ良かった。助かった。 |
ファラ「 | そっか。そう言ってくれると私も嬉しいな。 |
メルディ「 | はいな! 仲間は大事ね。信用一番! |
ファラ「 | うん。大事だよね。信じたいよね。 |
- No.135
キール「 | ヒアデスを昔から知ってると言ったな? |
メルディ「 | はいな。 |
キール「 | どういう、知り合いだったんだ? |
メルディ「 | それは… |
ファラ「 | ほーら、キール、手伝って。洗濯物がたまって大変なの。 |
キール「 | ぼ、僕はメルディに… |
ファラ「 | あのね、メルディには時間が必要なの。ほら、わかったら行くよ。 |
- No.136
リッド「 | げっ、十物語もうオレの番? あ、えっと、えっと…恐いってより、少し不思議な話でもいいか? オレが子供の頃、隠れんぼで夢中になりすぎて、随分森の奥まで入っちまったことがあってさ、そしたら、雨が降ってきて… |
メルディ「 | 迷っちゃったか? |
リッド「 | ああ。だけど、男の人が現れて、帰る道を案内してくれたんだ。 |
キール「 | で、最後に |
リッド「 | 違う! 無事帰れたよ。ただ…この前の雨の日、狩りの途中で会ったんだよな。迷子になってる、赤い髪の子供に。 |
- No.137
キール「 | これは以前、僕がミンツ大学で体験したことなんだが… |
リッド「 | なっ、なんだ、十物語か? いきなり始めんなよ。 |
キール「 | どうしても理論の実証ができなくて徹夜していた日のことだ。一心不乱に計算式を解いていると、後ろに人の気配がする。 |
メルディ「 | ん…ナマクビ〜? |
キール「 | さあね。振り返る暇もなかった。で、どうにか結果を出せた翌朝、伸びをしたら何かに当たった。 |
リッド「 | う…なんだよぉ。な、なんに当たったんだ? |
キール「 | 椅子だよ。研究室中の椅子が、僕のすぐ後ろに積み上がっていた。その夜、研究室にいたのは、僕一人だというのにね。 |
- No.138
ファラ「 | メルディ、何考えてんの? |
メルディ「 | えっとな。メルディ、キールに、最近いっぱい嫌われてるみたい。 |
ファラ「 | なぁーに言ってんの。キールの愛想無しは前からじゃない。 |
メルディ「 | でも、メルディがそば寄るだけで、キールがパッと離れてしまうよ。 |
ファラ「 | 気のせい気のせい。きっとまた、考え事しながら歩いてただけだって。 |
メルディ「 | そっかなー。 |
- No.139
メルディ「 | 大晶霊達何歳なのかー? |
リッド「 | へぇっ? 大晶霊の歳? う〜ん、人間と違って長生きだとか。キールが言ってたような…。 |
ファラ「 | だったら、500歳くらいじゃない? |
リッド「 | そんなにいってねぇだろ。せいぜい100歳ってとこじゃねぇの? |
ファラ「 | 大晶霊なんだもん、ぜぇーったい、500歳は超えてるはず! |
リッド「 | その自信は一体どこからくるんだよ! |
メルディ「 | ふぅ…、キールがいればなー。 |
- No.140
フォッグ「 | アイラのやつ、デデちゃんに餌やんの忘れてねぇだろうな。 |
ファラ「 | デデちゃん? ああ、フォッグのペット。 |
フォッグ「 | 俺様は! 一時的な世話係よ! |
ファラ「 | じゃあ、ほんとの飼い主は別にいるんだ。ああっ、ピンと来ちゃった。大切な誰かの預かりものでしょ。ズバリ! 恋人とか。 |
フォッグ「 | おぅ、正しくはあれ。女房だがな。 |
ファラ「 | うっそ! フォッグって奥さんいたの!? ほんとに!? すっごーい! すごい! |
フォッグ「 | おーぅ! すごいのか。 |
- No.141
ファラ「 | セレスティアには革命軍が多いの? |
フォッグ「 | おぅ、ヤワなガキ集団がほとんどだがな。 |
リッド「 | シルエシカは違うのか? |
フォッグ「 | おぅ! 違うとも! まぁ、あれよ、うちは。ホレ、自由に権力争いできるその…自由な世界を…作るっつー、あ、あれがあるからよ。 |
ファラ「 | なんか…嫌な世界目指してんだね。 |
フォッグ「 | あ…そうか? |
- No.142
フォッグ「 | ふわっはっはっは! ふわふっ、はふっ、おーい!! ボウズー! 酒はねぇのかー!!? |
チャット「 | ありません! 全く、何を考えているのでしょうか? あの人をリーダーにしている集団なんて信用できるんですか? |
ファラ「 | まぁまぁ、その分、副官のアイラさんがしっかりしてるから。 |
チャット「 | アイラさんは一体、あの人のどこを買ってるんですか? |
ファラ「 | フォッグには、大人の女にしかわからない魅力があるのかもよ。 |
チャット「 | どうせボクはわかりませんよ。えぇ、全然わかりませんね! |
- No.143
リッド「 | チャットって食べれないもんが多いんだなぁ。 |
チャット「 | 好きなものだってありますよ。あまにんどうふとか、あ、スイートパフェとか… |
フォッグ「 | ぶぇっへ、おいおい、ほらほらほら、好き嫌いはよくねぇぞ。そんなこと言ってっから、おめぇは、おれ、あれだよ、その、いつまでたっても、そう、そう、それで、えっと…。 |
リッド「 | チビか? |
フォッグ「 | そう! それ! |
チャット「 | あなた、失礼な人ですね!! |
- No.144
チャット「 | 健康そうですね。 |
フォッグ「 | まぁな。この38年、病気なんかしたこたねぇぞ。 |
チャット「 | うらやましいです。僕は体が弱くて… |
フォッグ「 | ぶっはっはっは。おいおい、あれだぞ。好き嫌いばっかしてねぇで、なん! でも食っとくことだボウズ、おらー。 |
チャット「 | ボク、性別上は女なんですが。 |
フォッグ「 | はわーっ、はっは、おいおい。そんな細っこいガキに男も女もあるかぁ。 |
チャット「 | 全く! 失礼な人ですね! |
- No.145
フォッグ「 | よぅし! さっさと出発すんぞ! |
チャット「 | あのー、勝手にまとめないでいただきたいんですけど! キャプテンは、ボクなんですよ。 |
フォッグ「 | おぃおぃおぃ、何をごっちゃごちゃ言ってんだよ。ガキはクイッキーとでも、遊んどけ! |
クイッキー「 | クィッ! クィ! クィ〜! |
チャット「 | うわぁぁぁぁ! 卑怯者〜! |
- No.146
リッド「 | フォッグ、どうかしたのか? |
フォッグ「 | お、おぅ。おめぇら、長く旅してんだろ。途中で、あの、あれだ。髪の、短い、細っこい女、見かけなかったか? |
リッド「 | へへへっ、チャットならもう寝たぞ。 |
フォッグ「 | ボウズじゃなくてよ、おい! もうっちっと、おまえ、歳食った、やつだ。 |
リッド「 | 年取ったチャット? はぁ…ふーん、想像できねぇな。 |
フォッグ「 | そうか…。 |
- No.147
フォッグ「 | おおっ、おっおっおっ、お、おい! インフェリアってやつはよ、セレスティアとは違う世界なのか? |
キール「 | 当たり前だ。僕たちの世界インフェリアは、オルバース界面を挟んで反対側の方角にある。 |
フォッグ「 | おおっ! おめぇら、あれか? インフェリアンだったのか! |
キール「 | そう言ったろ! 今まで何だと思ってたんだよ! |
フォッグ「 | ふわーっはーっはっはっは! まあ、気にすんな。 |
- No.148
メルディ「 | 十物語。あるホテルの話するよ。四人の仲間達、旅の途中にホテル泊まった。大きいホテル。買い物するため、一人残していったんみんな出かけた。 |
リッド「 | おおぃおい。四人の仲間とか言うなよ。オレたちと被るだろぉ。 |
メルディ「 | 町の人にホテル泊まってる事言うと、顔色変わった。ホテルは昔、火事で焼けちゃった。あるはず無いと言われたよ。 |
リッド「 | マジかよぉー!! |
メルディ「 | 慌ててホテル戻ってみると、焼け跡に残してきた、仲間の死体が転がってたよ。 |
リッド「 | いや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!! オレは今夜からどこに泊まればいいんだーっ!!! |
- No.149
セルシウス「 | ウンディーネはいかなる時も落ち着いているわね。 |
ノーム「 | なんてったって、ウンディーネしゃんだもーん。 |
イフリート「 | オレが後ろから脅かしたときもビクともしなかったもんなぁ。 |
セルシウス「 | 後ろから脅かしたですって!? なに子供みたいなことしてんの? バカみたい。 |
イフリート「 | うっ、うっううううっ…。 |
ウンディーネ「 | まぁまぁ。私(わたくし)とて、いつも平静でいられているわけではありませんよ。そう見えるとしたらそれは… |
シルフ「 | それは、なんなのさ? |
ウンディーネ「 | 年の功でしょう。 |
- No.150
ファラ「 | ねぇ、十物語を終えた人達の話って聞いたことある? |
リッド「 | うぅ、聞いたことねぇよ。聞きたくもねぇ! |
ファラ「 | どこかの村の若い衆が、一件の古い屋敷に籠もって十物語をやったらしいんだ。ところが、翌朝になっても誰も出てこない。心配になった村長が覗きに行ったら…。 |
リッド「 | うっ…行ったら…? |
ファラ「 | みんな気を失ってたんだって。彼らの髪は一晩で真っ白になってたそうだよ。そこで何があったのか、誰もまだ正気を取り戻してないから謎のままなんだよねぇ…。 |
リッド「 | うわぁぁっ、お〜い。十物語ってやべぇじゃねぇかよー。 |
- No.151
ファラ「 | リッド、裾がほつれてるよ。縫ってあげよっか。 |
リッド「 | うーん、何だよ。やけに優しいな。 |
メルディ「 | どうしてか? |
ファラ「 | リッドが、かっこよかったからかな? |
リッド「 | はっは、やっとわかったか。 |
キール「 | ファラの言葉をちゃんと聞いたか? 過去形だったぞ。 |
- No.152
ファラ「 | キール、食欲無いの? 無理してでも食べなくちゃ。決戦はすぐそこに… |
キール「 | 言わないでくれよ。そのことを考えるから食欲が減退するんじゃないか。大体、僕たちがやろうとしていることが、いかに無謀なことなのかわかっているのか? 僕たちは総領主バリルについて、一体どれだけのことを知っている? |
メルディ「 | はーい。あ〜んしてよ。 |
キール「 | げはっ、げはっ。何する気だ! |
メルディ「 | キール食べられないならメルディ食べさすよ。はい。あ〜んしてよ。 |
キール「 | たたたっ、食べるさ。一人で食べられる。だからー! 僕から離れろー! |
- No.153
リッド「 | なんか嬉しそうだな。 |
キール「 | マゼット博士の言ってた言葉がようやく理解できてきたんだ。 |
リッド「 | 説明は手短にか? |
キール「 | 違う! |
リッド「 | 無価値な学問? |
キール「 | 不可知だ! 不可知! お前と喋ってると、決戦前に体力が無くなりそうだ。 |
- No.154
ファラ「 | あれ? メルディ、食べないの? |
メルディ「 | 食欲ないよ。緊張してきたからかな。お腹も胸も苦しいよ。 |
キール「 | 緊張? なに似合わない言葉使ってるんだ。さっさと食えよ。戦力が落ちて迷惑するのはこっちなんだからな。 |
メルディ「 | なんだよ! メルディだって緊張する。 |
- No.155
フォッグ「 | おぅ。おめぇら、恋人はいるのか? |
リッド「 | いやぁ、べっ、別にそう言う呼び名の知り合いは…。 |
キール「 | 今は学問に没頭したいんだ。 |
フォッグ「 | はっはっは、はっはっはは。学問もいいが、恋人も作れー。恋人ができたら、あれだ。女房にしてやれ。女房にしたら… |
リッド & キール「 | したら!? |
フォッグ「 | おぅ。あれだあれ。つかまえとけ。最後までな。 |
- No.156
メルディ「 | キールのオカーサンどんな人か? |
キール「 | どんなって、普通の親だよ。あれこれ干渉してくるんだ。 |
メルディ「 | いいよぉ。素敵だな。それもいつかキラキラのオモイデだな。 |
リッド「 | メルディだってオモイデはあるだろ? キラキラのやつ。 |
キール「 | はいな。多分。でもな、このごろぼんやりしてるよ。ちょっとずつ忘れちゃう…。 |
- No.157
リッド?「 | 十物語…オレの番だろ? なぁ。殺されるときの気分って、どんなもんか知ってるか? |
ファラ「 | リッド…? |
リッド?「 | 剣が腹にめり込む。体の中へ滑るように異物が入ってくる。痛いって感じじゃねぇんだ。ピリッとするだけ。あっ、と思ったときにはもう、なま暖かい血がどくどくと… |
メルディ「 | やだよぅ。 |
キール「 | 趣味の悪い話をするな! リッド、お前なんかへんだぞ。 |
リッド?「 | フッフッフッフッフッフッフッ…。 |
リッド「 | いやぁ、待たせたな。剣の手入れしてたら遅くなっちまったぜ。 |
三人「 | 出たぁぁぁぁっ!!! |
リッド「 | 何が? |
- No.158
リッド「 | 何してんだ? |
ファラ「 | ん? 祈ってた。安らかに眠って下さい。私は忘れてないから。大丈夫ですよって。 |
リッド「 | レイスか? |
ファラ「 | 彼と。 |
リッド「 | 今までもよく祈ってたのか? |
ファラ「 | そうだよ。お祈りは忘れない。忘れちゃいけないの。 |
- No.159
リッド「 | 虎牙破斬! |
ファラ「 | リッドが技の稽古なんて珍しいね。 |
リッド「 | ふぅ…男の約束だからな。やれるとこまでやってみる。 |
ファラ「 | ねぇ。お手合わせしてよ。 |
リッド「 | へっ、やだね。ケガすんぞ。 |
ファラ「 | ああっ? 私を見くびってるなー。イケるイケる! さぁっ! 来い!! |
リッド「 | 勘弁してくれよぉ。 |
- No.160
ファラ「 | どうしたのメルディ。もうごちそうさま? |
メルディ「 | なんか、もう食べられないよ。 |
キール「 | 体調不良か? |
メルディ「 | チガうよぅ。メルディ元気元気。 |
キール「 | だったら残すな! |
メルディ「 | はいな…。 |
- No.161
チャット「 | そろそろ出発しましょう。 |
フォッグ「 | おぅ! あ、だがな、俺様のはは、ありゃどこだ? |
チャット「 | 声が不足しすぎです。 |
フォッグ「 | じゃあ、はっきり言ってやるぜ。俺様のブリーフはどこだーっ!! |
チャット「 | ひゃぁぁぁっ、なんてことを。 |
フォッグ「 | あ、おいおい気にすんな、お前だって履いているだろが。 |
チャット「 | えぇっ…最低だー!! |
フォッグ「 | はーっはーはーっはっはっ。 |
- No.162
チャット「 | ファラさんはご両親がいらっしゃらないそうですね。 |
ファラ「 | うん。だから、両親が健在なキールやチャットがうらやましいよ。 |
チャット「 | よしてください! 大海賊アイフリードが先祖であることを恥とするような両親、ボクは認めません。 |
ファラ「 | ほんとに恥と思ってたらバンエルティア号をこんなにピカピカには残せなかったんじゃないかな。 |
チャット「 | それは… |
ファラ「 | この旅が終わったら一度会いに行ってあげなよ。会えるうちに会っとく。話せるうちに話しとく。それが一番。ね。 |
- No.163
リッド「 | バリルのミイラにエラーラは無かった。やっぱりあのミイラが光の橋を架けたバリル…。 |
キール「 | まず間違いないだろう。インフェリアの晶霊術を利用することで、総領主の座に上り詰めたのかも知れない。 |
メルディ「 | バリルは力で総領主なったとチガウよ。バリルは平和をうたいてた。そんで、みんな賛成してた。 |
キール「 | だから、邪魔者として殺されたのか? |
メルディ「 | わかんない…。 |
- No.164
ファラ「 | バリルとシゼルはどこで知り合ったの? |
メルディ「 | バリルがセレスティアに着いたとき、いっぱいケガした。シゼルが助けた。そして知り合ったよ。 |
ファラ「 | 恋に…落ちたんだね。 |
メルディ「 | はいな。いっぱい愛した。そして、夫婦になったよ。 |
キール「 | インフェリア人とセレスティア人が理解し合って夫婦になっただと? 信じがたいな。 |
メルディ「 | 愛はいつも奇跡。 |
キール「 | だっ、だからお前はどこでそんな言葉を覚えてくるんだ。 |
- No.165
メルディ「 | ファラ。お話ししてよ。わくわくのお話。 |
ファラ「 | んと…じゃあ、時空(とき)を駆ける物語なんてどう? 今でない時、ここではないどこかの物語。一本の不思議な樹に導かれた少年がいました。 |
メルディ「 | どんな少年か? |
ファラ「 | 正義感が強くて、人の気持ちを思いやれる少年だよ。 |
キール「 | リッドとは違うタイプだ。 |
リッド「 | お前ともな。 |
- No.166
メルディ「 | ファラ。お話ししてよ。時空(とき)を駆ける物語。 |
ファラ「 | んとね。不思議な樹に導かれた少年には、面白い仲間がいっぱいいたんだよ。忍者とかハーフエルフとかね。 |
メルディ「 | ニンジャ? |
ファラ「 | 感情を殺せる種族なんだって。 |
リッド「 | へぇ、かっこいいなあ。オレも目指そっかなぁ。 |
キール「 | おい、お前の後ろにノッペラボウが立っているぞ。 |
リッド「 | いや゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁっ!!! |
キール「 | 無理だな。 |
- No.167
メルディ「 | ファラ、時空(とき)を駆ける物語話して。あれ面白いよ。 |
リッド「 | ただ、主人公がなー。オレと違いすぎてイマイチ感情移入できねぇぜ。 |
ファラ「 | 共通点もあるよ。少年には幼なじみの男友達がいたんだ。 |
キール「 | 共に冒険してたのか? |
ファラ「 | うん。お互いの足りない部分を補い合いながら助け合ってね。 |
メルディ「 | 仲良しだなー。 |
リッド「 | やっぱりオレたちとは違うよな。キール。 |
- No.168
メルディ「 | ファラ、時空(とき)を駆ける物語話して。 |
ファラ「 | 仲間の一人だったハーフエルフは、料理が不得意だったんだって。彼女の作った料理を食べるときは、みんな冷や冷やしたそうだよ。 |
メルディ「 | 料理下手なの辛いね〜。 |
キール「 | 味覚のないやつよりましさ。 |
リッド「 | ところでその話、いつになったら時空(とき)を駆けんだよ。 |
- No.169
メルディ「 | ファラはどんなお話が好きか? |
ファラ「 | そうだなぁ…あま〜い恋物語とかいいかも。 |
リッド「 | 無い物ねだりか〜? |
ファラ「 | なによー。 |
メルディ「 | 確か、あったなー。とっときの恋物語。思い出すから、待ってよ。んーと、んー、んー、ん、んーと、ん、うー…ん…。ふぁぁぁ…。 |
リッド「 | あーあ、メルディ寝ちまったぜ。 |
ファラ「 | 自分が一番聞きたいんじゃないの? |
- No.170
フォッグ「 | おーぅ! いい子でちゅね〜。ふははははは。 |
クイッキー「 | クキィ! クイッキー! |
フォッグ「 | かわいいもんよ、ははは、はは…、はぁ〜、デデちゃん…。どうしてっかなぁ…。 |
メルディ「 | 女房さんは、デデちゃん置いて何してるか? |
フォッグ「 | それは、あれ、あれだよ。ああ、まあ、その、それでもある…はぁ、なんだろな…。 |
メルディ「 | 全然わからんな。 |
フォッグ「 | おぅ! 俺様もだ! |
- No.171
ファラ「 | レイス。 |
フォッグ「 | お? おい、呼んだか? |
ファラ「 | あっ、ううん。何でもない。 |
フォッグ「 | レイスって誰だ? 俺様と似てんのか? |
ファラ「 | ううん、全然似てないよ。それに、レイスがここにいるわけないんだ。 |
- No.172
メルディ「 | なぞなぞいくよ。今回は結構、頭使うかもー。 |
キール「 | そういうのは僕に任せてくれ。 |
リッド「 | オレ、一抜けた。 |
ファラ「 | 八人の男と五人の女が村から出発して、次の村で七人の男と一人の女が仲間に加わりました。次の村では六人の男が去り、三人の女が加わりました。 |
キール「 | 暗算だな。ええっと、八人七人、で、六引いて、落ち着け、思い出せ、八人だろ。 |
ファラ「 | いい? じゃ、問題。村って何回言ったでしょうか? |
キール「 | なあぁっ! |
- No.173
メルディ「 | 八人の男と五人の女が村から出発して、次の村で七人の男と一人の女が仲間に加わりました。次の村では六人の男が去り、三人の女が加わりました。村って言ったのは三回な。 |
リッド「 | すっげぇ記憶力。 |
キール「 | ずるいじゃないか! わざわざ人数を計算した僕の努力はどうなるんだ。 |
ファラ「 | そういう引っかけがあるから面白いんじゃない。 |
キール「 | なぞなぞなんて、嫌いだ。 |
- No.174
メルディ「 | ファラ、お話ししてよ。 |
キール「 | 甘ったるいのは勘弁してくれよ。 |
ファラ「 | じゃあ、こんなのはどう? 今でない時、ここではないどこかの物語。物言う剣は、自ら自分たちの使い手を選びました。 |
リッド「 | そういうのって、選ばれし者ってんだろ? なんかうさんくさいなぁ。もっと一般人の出てくる話をしてくれよ。寝起きの悪い田舎もんとか、金にがめつい女とかよ。 |
ファラ「 | そんな話、全然ムード無いじゃない。 |
- No.175
ファラ「 | 物言う剣の話をしよっか。今回は一人の剣士にまつわる話ね。彼は女の子に間違われるような、きゃしゃな体格だったの。 |
メルディ「 | 力弱いか? |
ファラ「 | ううん、とても強い剣士だった。ただ、すごく意地っ張りで、仲間から浮いてたんだ。みんなのこと、ほんとはすごく好きなのに、うまく伝えられなかった。そして、とうとう… |
メルディ「 | どうなったか? |
ファラ「 | 最期に彼は仲間を信用できたの。仲間に囲まれ、幸せになったんだよ。 |
- No.176
キール「 | レオノア百科全書第一巻にはインフェリアがセレスティアを支えているという記述がある。しかし、二つの世界の間に主従関係は無いと仮定すれば、すなわち互いが互いを支え合っているとすれば… |
メルディ「 | キール、ずっと起きてたか? ずっと勉強か? |
キール「 | やらなくてはいけないことが、まだまだたくさんあるんだ。 |
メルディ「 | それって、不可知…学ぶこと? |
キール「 | そうだ。世界を救うために不可知なるものを学ぶ。これが、僕の役割さ。やっとわかったんだ。 |
- No.177
メルディ「 | キール、忘れ物ないか? |
キール「 | ない。人の心配する前に自分の支度を早くしろ。 |
メルディ「 | パンツ忘れてないか? ほら、これ。 |
キール「 | ぼっ、僕のじゃない! |
リッド「 | なぁに言ってんだ。お前のだろ? このあいだ履いてたじゃねぇか? 恥ずかしがんなよ。 |
キール「 | そそそ、そんなことない! 断じて違う。違うったら、僕はパンツなんて… |
メルディ「 | 履かないのか? |
- No.178
フォッグ「 | おぅ! キール。パンツ忘れてんぞ〜! |
メルディ「 | キールってそんな大きいパンツ履いてんのかー。 |
リッド「 | ぶはっ、はっ。バカ! よく見てみろ。これは上着だよ。 |
フォッグ「 | おぅ。こいつはパンツだろ? ええ?! |
メルディ「 | はいな! パンツに見えるよぅ。 |
キール「 | パンツじゃないっ! |
- No.179
チャット「 | 試練って、やっぱり苦しいんですか? |
リッド「 | まぁ、試練っていうぐらいだからな。痛くもかゆくもないってわけにはいかねぇな。 |
チャット「 | 世界を救うために、そこまで自分の身を犠牲にするとは、立派ですね。 |
リッド「 | いやぁ、まだそこまでオレは悟れてねぇよ。オレはただ… |
チャット「 | …ただ? |
リッド「 | 応援したいやつがいるんだ。そいつに頑張ってもらいたいから、まずはオレが頑張るしかねぇ。 |
- No.180
メルディ「 | なんでついてくるか? |
キール「 | そ、そっちが僕の前をうろうろしてるんだろ? |
メルディ「 | 嘘! キール、メルディのこと観察してる。 |
キール「 | してないよ。 |
メルディ「 | メルディは実験動物じゃないよ! |
キール「 | はぁ、なんでこうなるんだ。 |
- No.181
メルディ「 | おやすみー。 |
キール「 | おい、大丈夫か? |
ファラ「 | えっ、何? どうかした? |
キール「 | あ、いや、なんとなく、こいつ元気ないみたいで…。 |
メルディ「 | そんなことないよ。メルディへっちゃら。 |
キール「 | だったら、誤解を招くような態度を取るのはよしてくれ。迷惑だ! |
メルディ「 | なんだよぅ! |
- No.182
キール「 | 晶霊を単体として考えている限り、ファキュラ説は完全にカロリック流動を説明することはできない。ならば晶霊を、群として捉えればどうだろう。 |
メルディ「 | キール、キール星は綺麗よー。一緒で見よ。 |
キール「 | いや、すまないが一人にしてくれ。長年の謎が、あと一歩で解けそうなんだ。 |
メルディ「 | つまんないの。 |
- No.183
メルディ「 | メルディもファラみたいに、お料理いっぱい、色々できるようになるよ。 |
ファラ「 | どうしたの急に? |
メルディ「 | 好きな人できたとき、いっぱい色々作ってあげたいよ。 |
キール「 | ぐふっ、げほげほげほ…。 |
リッド「 | どうした? キール? |
キール「 | や、やめとけって。お前、自分の味覚がどれだけ人と違うか考えたことあるのか? |
メルディ「 | なんだよぅ。メルディの味覚、キールと合わないだけ。合う人探すよ。 |
キール「 | あっ、ああっ…。 |
- No.184
チャット「 | 何をされてるのですか? |
ファラ「 | ん? お祈りだよ。 |
チャット「 | オイノリ? それをすると、心が満たされるのですか? |
キール「 | セレスティア人には祈るという概念がないのか? |
チャット「 | ありません。起こりうることは全て自分の責任ですから。けれど、ボクも祈ってみます。 |
ファラ「 | 何を? |
チャット「 | インフェリアンとセレスティアンが力を合わせることです。きっとそれが一番幸せに近いでしょう。 |
- No.185
ファラ「 | 天女伝説って知ってる? 昔々あるところに一人の少女がいました。貧しかった少女は毎晩セイファートにお祈りしてたの。私をここではないどこかへ導いてくださいって。 |
キール「 | ここではないどこか? 随分と小さな願いだな。ここじゃない場所ならいくらでもあるだろう。 |
ファラ「 | 少女の願いは通じたの。ある晩窓の外に、見たこともない乗り物が浮かんでたんだ。少女はその乗り物に乗って、空の彼方へ飛び去ったと… |
キール「 | 人さらいか? かつてインフェリアでも子供をさらっては売り払うという人身売買が横行していたって話だがな。 |
メルディ「 | キールうるさい。 |
- No.186
ファラ「 | メルディ、いつか言ってた恋物語話してくれない? |
メルディ「 | うーん、ちっさい頃聞いたからだいぶ忘れたよ。すっごく悲しかったような… |
ファラ「 | うわー、知りたい。ねぇ、どんな話? ねっ、ねっ、ちょっとだけでもいいから思い出して。 |
メルディ「 | ええっと、なぁ、男の人二人と、女の人一人の関係があったよ。 |
ファラ「 | 三角関係だね! |
メルディ「 | ファラ、悲しい話よ。 |
ファラ「 | うん、うん、わかってるって。 |
- No.187
リッド「 | なんか機嫌いいなぁ、チャット。 |
チャット「 | バンエルティア号に潜水艇が付きましたからね。 |
リッド「 | 立派になったもんなぁ…。 |
チャット「 | はい! 長い間眠らせていた船を、再びこんな用途で使えるとは、ひいお爺さんも喜んでると思います。 |
リッド「 | 海賊船が世界を救うってわけか。皮肉にしちゃ、上出来だよな。 |
- No.188
メルディ「 | メルディ、インフェリアの言葉たくさん教えてもらった。お礼に、メルニクス語教えてあげるよ。 |
クイッキー「 | クィー! クイッキー! |
リッド「 | んあ、オレいらねぇって。 |
メルディ「 | 簡単、かんたーん。メルディのあとについて発音するねー。はい。アン ウス バイディスン ティアエム エ ブンエスティ(He is worse than a beast.《彼は畜生にも劣る》) |
リッド「 | アー、アウスバティエイウ、レンテ…えっと、デステ? |
クイッキー「 | ク、ククククククィ! クィ〜。 |
リッド「 | クイッキーお前今、バカにしただろ、なぁ! |
- No.189
メルディ「 | キール、メルディが言葉教えてあげるよ。 |
キール「 | そう簡単にメルニクス語が修得できたら、晶霊術士は苦労しないさ。だいたいお前に説明できるのか? |
メルディ「 | できるよぅ。ドゥイグウステム(Dog is man)。 |
キール「 | ドゥイグ…ウス…テム? どんな意味だ? |
メルディ「 | 犬は人間です。 |
キール「 | 使うか! そんな言葉。 |
- No.190
ファラ「 | メルニクス語教えてくれるの? |
メルディ「 | はいな! まずは日常会話ね。ウトゥトゥイディエルウティヤ(Immorality)。 |
ファラ「 | んと、何その難しい言葉。 |
メルディ「 | 不倫。道ならぬ恋のこと。 |
ファラ「 | そ、それが日常会話なの? |
- No.191
メルディ「 | クイッキー、とっときの呪文教えてあげるな。心寂しくなった時、笑いたい時、呟くとよろしな。 |
クイッキー「 | クィ? |
メルディ「 | クウディウムユウ、クウディウムユウ、ヌウヌエ、クウディウムユウ(Kirinji,Kirinji,viva Kirinji)。 |
クイッキー「 | クククィー、クキクィ、ククキク、クィクィー! |
メルディ「 | そうそう! メルディとクイッキーだけの秘密だよ。 |
- No.192
メルディ「 | ワイール! |
キール「 | わわわわっ! |
メルディ「 | わっ、メルディだよ。落ち着く。 |
キール「 | ああ、なんだ、脅かすなよ。ジイニの女が追ってきたのかと… |
リッド「 | 色っぽい女に弱いのか? ふはは、ガキが。 |
メルディ「 | なんで、メルディだと大丈夫なのか! |
- No.193
キール「 | 目眩がするな。 |
リッド「 | 乗り物に弱いやつだな。 |
キール「 | なっ、感動してるんだよ。感動。僕たちはバンエルティア号に乗ったまま、オルバース界面を越えたんだぞ。何も感じないのか? |
チャット「 | ふらふらします。 |
キール「 | ほうらみろ。チャットだって感激しきりだ。 |
チャット「 | いいえ、ボクも何だかさっきの衝撃で、酔ってしまったよう、うぷっ… |
リッド「 | どわーっ! |
キール「 | ちょっと、まて! |
リッド「 | こ、堪えろチャット。吐いたら殺すぞ! |
- No.194
メルディ「 | なぁなぁ、いつかの天女は、ここではないどこかに行けたのか? |
ファラ「 | うーん、多分ね。セイファートのお導きのままに。 |
リッド「 | なぁ、オレちょっと思ったんだけど、その子セレスティアに行ったんじゃねぇの? |
メルディ「 | なるほどぉ! |
キール「 | そういや、大海賊アイフリードの奥さんにも、エラーラが無かったな。 |
ファラ「 | そっか。天女伝説ってアイフリードの奥さんのことなのかも知れないね。 |
- No.195
ファラ「 | 今日こそ教えてよ。悲しい恋物語。 |
メルディ「 | はいな。昔々あるところに、えっと、幼なじみの三人がいたよ。ノッポ、ヒメ、チビスケってお互いを呼び合ってた。 |
リッド「 | 幼なじみね。 |
メルディ「 | ヒメはノッポが好きね。チビスケ、ヒメが好きね。 |
キール「 | すれ違いだな。 |
メルディ「 | はいな。すれ違い。三人とも気持ち言わない。時間過ぎる。もったいないよ。で、ある日とうとう、ノッポが大学行くため村を出たよ。今日はここまでな。 |
ファラ「 | ええっ、いいとこなのに。 |
- No.196
ファラ「 | キール、嫌いな食べ物ってあったっけ? |
キール「 | 辛いものかな。昔、ファラに無理矢理タバスコ食わされて、じんましん出したことがある。 |
ファラ「 | あ、ごめん…そんなことあったかな。 |
キール「 | もっとも、メルディの作るセレスティア料理に比べたら、タバスコの方がマシだけどね。 |
- No.197
ファラ「 | フォッグは自分が小さく思えるときってある? |
フォッグ「 | 小さくか? ねぇな。 |
ファラ「 | シルエシカのリーダーをやってく自信を無くしたときってある? |
フォッグ「 | 自信を無くすか…。ねぇなぁ。 |
ファラ「 | あっそ。 |
- No.198
ファラ「 | 教えて欲しいのフォッグ。奥さんを信じてる? |
フォッグ「 | ああ。信じてんぜ。どんないう…ああ、あれだ。遠く、離れてもだ。 |
ファラ「 | いいね。そこまで信られる人も信じられてる人も羨ましいな。 |
フォッグ「 | 愛ってのはよ。おい、信じるもんだからよ。ははははは。 |
ファラ「 | ああ、 |
- No.199
ファラ「 | 時々、レイスがすぐ近くにいるように感じる。そういうことってあんのかな。 |
リッド「 | どうだろな。 |
ファラ「 | 気のせいだよね。やっぱり。私、弱ってんだな。 |
リッド「 | 否定する根拠もねぇんだろ? だったら、レイスが見てても恥ずかしくねぇようにしてようぜ。念のためにな。 |
ファラ「 | うん。 |
- No.200
ファラ「 | なぞなぞいくよ。終わりが始まりになるものなぁーんだ! |
キール「 | なぞなぞには興味ないね。 |
リッド「 | 終わりが始まり? 哲学かよ。 |
メルディ「 | はいはーい! 答えは |
キール「 | わからないくせに無理矢理答えるなよ。 |
ファラ「 | さ、みんなで考えてみよー! |
- No.201
ファラ「 | 終わりが始まりになるもの、何だかわかった? |
キール「 | ああーっ! わかった! わかったぞ! 答えは |
ファラ「 | だーい正解! やるじゃない! |
メルディ「 | すごいなキール。 |
キール「 | 回答を導き出すための思考手順がわかってきたよ。さぁ、ファラ、遠慮なく次の問題を出してくれ。 |
リッド「 | なぞなぞには興味ねぇとか言ってたくせによー。 |
- No.202
リッド「 | オルバース界面って、海みたいだな。 |
ファラ「 | うん、泳げそう。 |
リッド「 | あ、い、いいか、飛び込むなよ。絶対! 飛び込むんじゃねぇぞ。 |
ファラ「 | 何よ、そんな無茶なことするわけ… |
リッド「 | 無いか? ほんとに? |
ファラ「 | …ちょっと、やってみたいけどね。 |
- No.203
キール「 | レオノア百科全書の第一巻にはインフェリアがセレスティアを支えているという記述がある。しかし、二つの世界の間に主従関係は無いと仮定すれば、すなわち互いが互いを支え合って… |
フォッグ「 | おぅ、重力は逆に常則に従うことを忘れんなよ。 |
キール「 | な、な、なぜフォッグがそんなこと知ってんだ? |
フォッグ「 | おぅ、あれよ。幼稚園とき暗記させられたんだよ。 |
キール「 | 幼稚園…。 |
- No.204
キール「 | ふぅ、やれやれ。やっと寝られる。 |
リッド「 | 随分疲れてんだな。 |
キール「 | 別に疲れちゃいないさ。体調を万全に整えるためには、自分に適した生活周期に従うべきだと、考えているだけだ。 |
リッド「 | それもそうだな。オレももう寝るわ。 |
キール「 | やけに物わかりいいな。 |
リッド「 | 風邪ひかないようにあったかくして寝ろよ。 |
キール「 | お前こそ、熱でもあるんじゃないのか? |
- No.205
メルディ「 | 人間は変わるか? |
ファラ「 | メルディどうしたの? |
メルディ「 | 少し考えたよ。ずっと変わらない気持ち。それと、変わる気持ちあるよ。気持ち変わると、人間変わるか? |
ファラ「 | 難しいなあ。変わりたいのに変われないとか。変わりたくないのに、変わっちゃうとかが多いのかもね。 |
メルディ「 | 変わりたくないのに変わっちゃう…か。 |
- No.206
ファラ「 | 恋物語教えて。ノッポが、村を出ることになってからどうなったの? |
メルディ「 | はいな。やっとヒメ、勇気出した。 |
リッド「 | 女の子から告白か!? で、どうなった? |
メルディ「 | ふられたよ。 |
ファラ「 | なんで〜? |
メルディ「 | ノッポ、夢追った。ノッポの夢とヒメの想い重ならなかった。だからダメね。 |
リッド「 | 人生そんなもんだよなぁ…。 |
- No.207
メルディ「 | アイフリードは氷の山でパンツいっちょになったんだって。チャットが言ってたよ。 |
キール「 | パンツとか言うな! 恥じらいというものが無いのか、お前は! |
ファラ「 | パンツいっちょで寒くなかったのかな? 何かの修行とか? |
キール「 | ファ、ファラまで。 |
メルディ「 | 大海賊なのにパンツいっちょー!! |
キール「 | やめろぉー!! |
- No.208
キール「 | インフェリア王も、考えを改めて下さるだろうか。アレンデ王女のように。 |
リッド「 | エターニアの存続がかかってんだ。改めてもらわなきゃ困るぜ。 |
キール「 | だが、難しいな。インフェリアの政治的安定は、セレスティアを敵視することによって得られてきたんだ。セレスティアを認めることは、王の権力基盤を揺るがすことになるだろう。 |
- No.209
ファラ「 | アレンデ王女、随分貫禄が出てきたね。初対面の時は、かわいいお姫様って感じだったけど、今は女の私から見ても美しいって思うよ。 |
キール「 | 女性の魅力は、その内面にこそ存在する。と、どこかで聞いたことがある。 |
メルディ「 | メルディも魅力ありたいよ。美しくいたいな。 |
ファラ「 | 自分のために? それとも、誰かのために? |
メルディ「 | 両方…かな? |
- No.210
チャット「 | アレンデとレイスという方の関係は、何なんでしょう? |
ファラ「 | 何なんでしょう? で、何よ。 |
チャット「 | 何か特別な結びつきがあったのかと思ったものですから。 |
メルディ「 | レイス、最期までアレンデに通信したよ。ホントの事、アレンデだけに教えてた。 |
ファラ「 | 元老騎士と、彼に守られる王女様の関係でしょ? |
チャット「 | ボクには、肉親のような愛情で結ばれた二人に思えましたが。 |
- No.211
ファラ「 | 何だか問題が山積み。ホントに私たちで大丈夫かな。 |
チャット「 | リッドさんは頑張ってますよ。 |
ファラ「 | そうなんだよね。なーんかリッド頑張っちゃってんの。あんなに無理のない暮らしが好きだったはずなのに。 |
チャット「 | 応援したい人がいるそうです。その人に頑張ってもらいたいから、まず自分が頑張るそうです。 |
ファラ「 | ふぅん。そんなこと言ってたんだ。 |
- No.212
キール「 | メルディ、具合悪いのか? |
メルディ「 | 悪くない。 |
キール「 | 顔色が良くないぞ。 |
メルディ「 | 良くなくない。 |
キール「 | 人が心配してやってんのに。 |
メルディ「 | メルディ、眠いだけ。元気だよ。心配、大きいお世話。 |
- No.213
キール「 | あの、だな。あっ、その…、あ、あーそれ、いや、あれなんだよ。 |
リッド「 | あれとかそれとか、フォッグみてえだな。わかんねぇよ。 |
キール「 | だから! メルディのことだよ! ちょっとは気を使ってやってくれ。具合が悪そうなんだ! |
リッド「 | …はい。 |
- No.214
メルディ「 | おかわりしよっかなー。 |
ファラ「 | うん。たくさん食べて。 |
キール「 | 待て! |
ファラ「 | どうかした? |
キール「 | 無理するな。気分が悪いんだろ? |
メルディ「 | う…、はいな。 |
ファラ「 | …よくわかったね。 |
キール「 | ふん、こいつ単純だからな。 |
- No.215
キール「 | メルディ、眠くなくても、とにかく体を休めておけ。それだけで、だいぶ楽になるはずだ。 |
メルディ「 | キールは、なんで子供扱いするか。 |
キール「 | 違う。僕は心配してんだ。だってお前は… |
メルディ「 | キールは、心配? なぜか? |
キール「 | とっ、とにかく、夜は眠らないと体を壊すんだ。早く寝ろ! |
- No.216
ファラ「 | どうしたの? 浮かない顔しちゃって。 |
リッド「 | 答えが…わからねぇ。どれもこれも正解に思えちまう。誰もがその人なりの事情を抱えてんのがよくわかるから。だから…。 |
ファラ「 | 答えは、一つじゃないのかもね。けど、何かを犠牲にしてでも、一つの道を選ばなきゃならないんだとしたら。私…リッドについてくからね。 |
リッド「 | へっ、そりゃ心強ぇや。 |
- No.217
ファラ「 | 恋物語して。ヒメがふられたあと、三人はどうなったの? |
メルディ「 | んとな、ええとチビスケが言ったよ。 |
リッド「 | けど、ヒメは振り向かなかった。違うか? |
メルディ「 | その通りだよ。よくわかったな。 |
ファラ「 | なんで、なんで? なんでふられちゃうわけ? |
リッド「 | ヒメの心はまだノッポにあんだろ? そこに自分の気持ちばっかり押しつけてもしゃあねぇの。焦りすぎだぜ。 |
ファラ「 | なんか、今日のリッドするどいね。 |
- No.218
ファラ「 | アイラさんが無事で良かったね。 |
フォッグ「 | おぅ。大事な副官だ。無事でなきゃ、へっ、こっ、困るぜ。へへ。 |
キール「 | シルエシカも結構やるな。 |
フォッグ「 | だろ? あれ。あれがいいからよ。 |
チャット「 | |
フォッグ「 | そう! それ! ぬはーっはっはっは! |
- No.219
キール「 | ミアキスを胸に。 |
フォッグ「 | あ? |
キール「 | あっ、ちょ、ちょっと言ってみただけだ。 |
フォッグ「 | ぶっひゃひゃ、おいおい、どうしたおい、どうしたよ。おぉ、あれだな、おい、さては、俺様にあれよ、あれ、あれしたろ、え、え、え? |
チャット「 | キールさんが、あなたに敬意を表(ひょう)した。とでも? |
フォッグ「 | そう! それよ! ぶわーっ、はーっはっは。 |
チャット「 | 今のは冗談というものですか。 |
- No.220
キール「 | インフェリアってのは、王が絶対的な権力を持ってる世界なんだ。だから、インフェリア人は、王が命じたことは何でも正しいと信じてしまう。 |
ファラ「 | セレスティア人に嫌われても仕方のないことをしてるね。ほんと、ごめんなさい。 |
フォッグ「 | お、おお、お。自分らの住む世界はよ、あんまり悪く言うもんじゃねぇぜ。おめぇらの世界ではよ、あれだ。いいとこもいっぱいあんだろ。 |
ファラ「 | ありがとうフォッグ。そうだね。いいとこもいっぱいあるよ。平和が戻ったらいつか見に来て。 |
- No.221
リッド「 | ファラ、今日はもう寝ろよ。 |
ファラ「 | そんなに気を使わないでよ。何だか、自分がすごく弱くて頼りないふうに思えちゃう。 |
リッド「 | オレは、べつに…。 |
ファラ「 | ごめん。わかってる。リッドに心配かけてるのは事実なのに。ごめんなさい。これじゃ、ほんと弱すぎるよね。 |
リッド「 | 疲れてんだよ。気にすんな。ぐっすり寝れば何もかもすっきりだ。そうだろ? |
ファラ「 | うん。ありがと。 |
- No.222
リッド「 | そういやあ、ふられちまったあと、チビスケはどうしたんだ? |
メルディ「 | 恋物語だな。えっと、それから、時が少し経ったよ。そして今度は、ヒメが村を出ることになったよ。 |
リッド「 | なんで! |
メルディ「 | ヒメのおうちが、別の町で商売するからな。仕方なかったよ。 |
リッド「 | 幼なじみだって、時期がくれば離ればなれになるんだよなぁ…。 |
メルディ「 | けど、さよならのあと、いっぱい時が経ったあと、チビスケ大きくなった。ヒメのこと、ずっと好きだった。で、とうとう… |
リッド「 | とうとう? |
メルディ「 | 続くよ。あ、また今度な。 |
- No.223
リッド「 | アイフリードの最期って、どうだったんだ? |
チャット「 | 向かってくる砲弾。迫り来る火の粉。それら全てを真っ正面から浴びて、ひいお爺さんは死にました。 |
ファラ「 | どうして逃げなかったの? |
リッド「 | 大海賊の誇りか? 男の美学か? |
チャット「 | 様々な説があります。でも、僕は、自分の妻を守るためだったと信じています。愛のために、命を落としたのです。 |
- No.224
キール「 | 何してんだ。行くぞ。 |
メルディ「 | …はいな。 |
キール「 | メルディは、メルディだろ。背筋を伸ばして、しゃんと歩け。多少なら、変な踊りも我慢してやる。 |
メルディ「 | キール! |
クイッキー「 | クィッ、キ〜ィ。クキッキ。 |
- No.225
チャット「 | 詳しい事情はよくわからないのですが、元気になられてなによりです。 |
フォッグ「 | 詳しい事情なんてあんのか? |
チャット「 | プライバシーって言葉を御存知ですか? 何でも首を突っ込むのはやめなさいということです。 |
フォッグ「 | おぅ、わかった。そのかわりメルディ、あれだ。何かあったらおめぇの方から、首を突っ込んでこいや。 |
チャット「 | あ、ボクも。及ばせながら力になりますよ。 |
メルディ「 | ありがとな。 |
- No.226
メルディ「 | 恋物語の続きだよ。あのな、ヒメは、無理矢理結婚させられたよ。だから、逃げたかったよ。だから、チビスケは、一緒に逃げようって誘ったの。 |
ファラ「 | で、二人はどこへ逃げたの? |
メルディ「 | ううん、逃げなかったよ。 |
ファラ「 | な、なんで! |
リッド「 | ヒメの気持ちが、チビスケに向いてなかったからだろ。 |
メルディ「 | はいな。ずーっと、ヒメはノッポが好きだったよ。ヒメは、そんな自分の気持ちチビスケに、愛されてやっと気付いたよ。チビスケ、告白して、ホントの失恋した。 |
ファラ「 | せつなすぎるな。私、こういうの苦手。 |
- No.227
メルディ「 | キール、あのな、あのな…。 |
キール「 | ん? |
メルディ「 | えっと、あのな。 |
キール「 | なんなんだ。 |
メルディ「 | キールは… |
キール「 | だからなんだよ。 |
クイッキー「 | クイッキー。 |
メルディ「 | 僕は忙しいんだ。遊ぶなら、クイッキーとにしてくれ。 |
キール「 | なんだよぅ。 |
- No.228
クイッキー「 | クィッ、キキ。クッ、クィ。 |
チャット「 | 来るなよ…。まだ、来るなよ。 |
クイッキー「 | クキキ…。 |
チャット「 | うわわわっ、ストップ。ストップだってばぁ。 |
クイッキー「 | クィーッ。 |
チャット「 | そう、そうだ。いい子だね。少しずつ慣れていけば、ボクとお前もいつかは… |
クイッキー「 | クィッキー! クィ、クィ! |
チャット「 | うわわっ、やっぱりダメだ。絶対ダメだ。うわわーん、あぁーん。 |
- No.229
リッド「 | 何考えてんだ? |
フォッグ「 | お、おほっ、べつに何も。 |
リッド「 | フォッグでもびびる時があんだな。 |
フォッグ「 | おぅ、びびるかよ。俺様はな、残してきたやつが無事ならそれでいいんだ。 |
リッド「 | やつって…、奥さんのことか? それともアイラ? |
フォッグ「 | 大事なやつら全員だ。 |
- No.230
フォッグ「 | よぅ、ボウズ。そんなちっこい体で、よくここまで耐えてきたな。えらいぞ。 |
チャット「 | 大きなお世話です。ちっこいちっこいってあんまり言わないでください。生まれつき頑丈なあなたにはわからないでしょうけど、傷つくときだってあるんです。 |
フォッグ「 | おぅ、そうか? 悪かった悪かった。けどな、俺様だって、ボウズぐらいの時の頃はあれでよ。毎日いじめられてたもんだぜ。 |
チャット「 | 本当ですか? |
フォッグ「 | おーぅ、だからな、ボウズもよ、好き嫌いをしないで、たんと食えたんとよ。そしたら俺様のように、頑丈な男になれっぞ。 |
チャット「 | 何度も言ってるように、ボクは女なんです! |
- No.231
ファラ「 | 綺麗な星空。絶対に無くしたくない。 |
キール「 | そういえば昔、こんな風に三人で夜空を見たことがあったような…。 |
リッド「 | 親に内緒で見晴台に行ったときのことだろ。キールは泣き出すわ、ファラは眠りこけるわ、結局貧乏くじ引いて叱られたのはオレだけだったんだよなあ。 |
キール「 | 脚色するな! 僕は泣いてなんかいないぞ! |
リッド「 | 忘れてるだけだろ! オレはビンタの痛みと共に鮮明に覚えてんだよ! |
ファラ「 | まぁまぁ。いい思い出には違いないんだから、仲良くしようよ。 |
リッド & キール「 | 無理だね! |
- No.232
メルディ「 | リッドは、まだ起きないか? |
ファラ「 | 夕べ、遅くまで剣の稽古してたんだ。もうちょっとだけ寝かせといてあげよ。 |
メルディ「 | へぇー、えらいな。 |
ファラ「 | うん、えらいの。リッド、すごくたくましくなった。男の子ってすごいよね。 |
メルディ「 | 女の子だってすごいよ。ファラ、頑張ってる。 |
ファラ「 | あっ、そっか。そうだよね。メルディも頑張ってるもんね。 |
- No.233
メルディ「 | 恋物語クライマックス。ヒメにふられたチビスケにやっと好きな人できたよ。 |
ファラ「 | ああっ、良かった。 |
メルディ「 | そんなある日… |
リッド「 | まだあんのかよ。 |
メルディ「 | 結婚して赤ちゃんも生まれたチビスケの元に、ヒメが死にそうだって知らせが届いたよ。旦那さんはもういなくて、ひとりぼっちだって。チビスケ、家を出てヒメの元、向かった。 |
ファラ「 | 何それ、許せない。奥さんかわいそう。 |
メルディ「 | う、そうか。 |
リッド「 | チビスケはヒメのことがほんとに好きだったんだ。どうにもなんなくても好きだったんだよ。オレ、そいつを憎めねぇな。 |
- No.234
メルディ「 | クイッキーは胸がドキドキしたり、苦しくなったりあるか? |
クイッキー「 | クキ? |
メルディ「 | メルディ、ときどきなる。苦しいけど、楽しい。くすぐったい。そんな気持ち。 |
クイッキー「 | クイッキー! |
メルディ「 | はいな。多分、いい予感。早く全部終わらせる。新しい気持ち。はっきり見つけるよ。 |
- No.235
リッド「 | シゼルに、もし少しでもメルディの母親としての心が残ってるなら… |
キール「 | 残っちゃいないさ。そうでなきゃ、娘にこれほどの仕打ちをしておいて、おめおめと生きていられるはずが無いだろう。 |
ファラ「 | それでも、メルディのお母さんなんだよね。どんなに変わってしまっても、メルディはシゼルをお母さんだと思ってる。 |
リッド「 | シゼルと戦うしか、オレたちに道は無いのか…。 |
- No.236
イフリート「 | しっかし、人間たちも頑張るもんだなあ。 |
シルフ「 | なかなかやるよね。ここまでこれるとは、僕全然思ってなかったさ。 |
ウンディーネ「 | あなどってはいけません。人間と晶霊はいにしえより共存してきたのです。すなわち、人間に晶霊が助けられることだってあるんです。 |
イフリート「 | やい、ノーム。おめぇはぼうっとしてるから、人間に迷惑かけねぇようにな。 |
ノーム「 | ボク迷惑なんて、かけた〜? |
セルシウス「 | そうよ、あなたの方がよっぽど迷惑。 |
イフリート「 | うくぎゅぐ…。 |
ウンディーネ「 | みなさん、落ち着いて。ここまで来たら、私(わたくし)達の使命はただ一つ。彼らの行く末を見守り、惜しみなく協力することです。 |
- No.237
フォッグ「 | おぅ、世界はよ。本当に、元通りになるのか? それを聞いて安心したぜ。なら、俺様も無事帰らねぇとな。俺様はよお、ほら、あれ、あれ、シルエシカのあれだからよ。 |
キール「 | ああ、リーダーの帰りをみんな待ってるさ。生きて帰ろう。世界が終わるにはまだ早すぎる。 |
- No.238
ファラ「 | レイスに見せたいな。今のリッドの姿。 |
リッド「 | 見せてどうすんだよ。 |
ファラ「 | ほら、リッドはこんなに立派になったよ。レイスの目に狂いは無かったねって言いたいの。きっとレイス、喜ぶよ。 |
リッド「 | おい、よせよ。恥ずかしいな。 |
ファラ「 | レイスの望んだことが実現したんだもの。浮かばれるって、こういうことでしょ。 |
リッド「 | 心配しなくても、レイスはどっかで見てんぜ。オレたちをずっと見てくれてる。最後までな。 |
- No.239
キール「 | セレスティアは、謎に満ちあふれているな。まだまだ、僕の知らない物が隠されていそうだ。 |
メルディ「 | はいな。いっぱいたくさん。すごいのあるよ。セレスティアには、七大秘宝ってのある。すごいよー。 |
キール「 | 七大秘宝? 例えば何だ? |
メルディ「 | ん、例えばー、大海賊の遺産とか。 |
キール「 | 図らずも、既に手に入れてしまってるな。 |
- No.240
リッド「 | なぁ、セレスティアの七大秘宝って、アイフリードの遺産の他にどんなのがあるんだ? |
メルディ「 | ん、そうだな。楽園が一つあるよ。 |
ファラ「 | 楽園? |
メルディ「 | 人間であって、人間で無いものが住まう都の事だな。 |
リッド「 | 人間で無いって、何か恐いじゃねぇか。 |
メルディ「 | ううん。楽園の住人は、とても優しい者たちだって聞くよ。 |
ファラ「 | 楽園かぁ。行ってみたいなぁ。 |
- No.241
リッド「 | セレスティア七大秘宝について何か知らないか? |
チャット「 | ん、そうですね。ボクが聞くところによると、万能薬があるみたいですよ。 |
リッド「 | お、それいいな。 |
チャット「 | 病や傷を治すだけでなく、不老不死の妙薬であるとも… |
ファラ「 | 不老のお薬? 永遠の若さ? 欲しい欲しい。 |
- No.242
リッド「 | なぁ、セレスティアの七大秘宝ってどんなのがあるんだ? |
メルディ「 | そうだな。古くて重い置物があるよ。 |
リッド「 | 単なるがらくたじゃねぇの? |
メルディ「 | うーん。わからんな。でも、ずっと昔からある置物だよ。 |
キール「 | 骨董品というんだ。その値打ちは目利きにしかわからない。 |
リッド「 | どうせ、オレは違いのわからねえ男だよ。 |
- No.243
?「 | プゥ(おならの音) |
キール「 | 誰だ? |
リッド「 | 言い出しっぺが一番怪しいんだぜ。 |
キール「 | 何だと、そんなこと言って自分は逃れる気だな。 |
メルディ「 | あ、あのな、あのな。セレスティアの七大秘宝の一つに、勇者コルレーンの壺ってのがあるよ。おならが詰まった壺だな。 |
ファラ「 | おならが宝なの? |
メルディ「 | はいな。その臭いを嗅いだ者は、幸福になると言われてるよ。おなら、きっと悪くない。 |
リッド「 | あやしいな…。 |
- No.244
キール「 | 教えてくれ。セレスティアの七大秘宝には、どのような物があるんだ? |
メルディ「 | そうだな。とっても強い掃除用具があるよ。 |
ファラ「 | 強い? 掃除に強いも弱いも無いでしょ? |
メルディ「 | えっとな、よくわかんないよ。けど、ポニーテールのハーフエルフが、それ使って戦ったって聞いたからな。 |
キール「 | 夢でも見たんじゃないのか? |
- No.245
メルディ「 | 何見てるか? |
リッド「 | ん、オレの剣、随分傷だらけだなあって思ってよ。 |
メルディ「 | そういえば、セレスティアの七大秘宝の一つに剣があるよ。その剣があれば、すごいもの呼べるらしいよ。 |
リッド「 | すごいものって、まさか化け物じゃねぇだろうな。 |
メルディ「 | わからんなー。 |
- No.246
メルディ「 | ホントはな少しだけ恐いよ。シゼル、恐い。 |
キール「 | 僕たちがついてる。大丈夫、お前を化け物から守ってやれるはずさ。 |
メルディ「 | 化け物じゃないよ! シゼルはシゼルだな! |
キール「 | お前を傷つけた張本人だぞ。 |
メルディ「 | 知ってるよそんくらい! でも…けどな。 |
キール「 | 悪かったよ。 |
- No.247
リッド「 | おい、恋物語してくれよ。チビスケは結局どうなったんだ? |
メルディ「 | えっとな。ヒメが死ぬまで、そばで世話してあげた。で、お墓作ったあと、自分の家戻ったよ。 |
リッド「 | 家? 大丈夫だったのか? |
メルディ「 | 奥さんは笑顔でお帰りなさい言った。チビスケは奥さん抱きしめた。あったかくてやわらかくて、チビスケは泣いたとさ。おしまい。 |
リッド「 | はぁ、良かった。けど、メルディ、こんな話よく知ってたな。 |
メルディ「 | バリルが教えてくれた。だから、ずっと覚えてる。忘れない。 |
- No.248
リッド「 | せーので、飛んでみるぞ。 |
ファラ「 | うん。 |
リッド「 | せーの! ………。 今! 今お金の音がしたぞ! |
キール「 | 僕のベルトが鳴っただけさ。あきらめろ。いくらあがいても、もう所持金はゼロだよ。 |
- No.249
リッド「 | 腹減ったー。 |
ファラ「 | 仕方ないでしょ。料理作りたくても材料が無いんだから。 |
メルディ「 | 材料あるよ。はいっ、どーぞ。 |
リッド「 | なんだこれ? |
メルディ「 | さっき拾ったよ。美味しそーね。 |
ファラ「 | 捨てなさい! |
- No.250
リッド「 | ちょっとやばいぜ、これは…。 |
ファラ「 | うん、何とかしないと…。全員共倒れになっちゃう… |
キール「 | メルディ、お前一人元気そうだな。 |
メルディ「 | そうか? な? |
キール「 | 限界まで気付かないタイプか…。 |
- No.251
ノーム「 | ひょひょひょーん! |
シルフ「 | うるさいな! やい、ノームお前何考えてんのさ。 |
ノーム「 | ええっ? ボク? ボクは何にも考えていないよーん。 |
シルフ「 | だったらせめて黙っててくれよ。気が散るだろ。…何してんのさ? |
ノーム「 | はぁ…黙ってたら体が勝手に動き出すー! |
シルフ「 | だぁぁっ! もうっ! だから僕はお前と同じクレーメルケイジは嫌なのさ! |
- No.252
リッド「 | カジノの雰囲気に酔ったのか? |
キール「 | 違う! 長時間喧騒に包まれてたから耳鳴りがしてんだ。 |
リッド「 | ガキくせぇ…。 |
キール「 | あんな空気の悪い場所、繊細な僕の体には毒なんだよ。 |
リッド「 | 確かに。カジノのお姉さん達の色気は目の毒だったなぁ。 |
キール「 | だから違うんだーっ! |
- No.253
セルシウス「 | ちょっと…、寄らないでよ! |
イフリート「 | なんでぃ、仕方ねぇだろが。こん中、結構狭ぇんだ。 |
セルシウス「 | あなたの図体が、無駄にでかいからでしょ! |
イフリート「 | なんだとぉー! |
セルシウス「 | なによ! |
イフリート「 | そ、そ、その、いや、いや… |
セルシウス「 | な、なにモジモジしてるのよ。気持ち悪い。 |
イフリート「 | どわっはあぁぁぁ… |
- No.254
リッド「 | うおおおほほっ、海だぜ海! でっけぇなあ、青いんだなぁ。 |
キール「 | あいつは当たり前のことで異常に驚くんだな…。 |
ファラ「 | 私とリッドは、ラシュアンで暮らしてたから、海が珍しいんだよね。 |
リッド「 | おーっ! なぁ! 知ってるか!? 海水ってしょっぺぇぞ! |
キール「 | …単に常識が無いだけじゃないのか? |
- No.255
リッド「 | あちぃよう…。喉渇いた…、水ぅ〜。水くれ〜。 |
キール「 | うるさい! 言っても仕方のないことを、あえて言うなよ! |
リッド「 | うるさい! 聞いてもわからないことをダラダラしゃべんなよ! |
キール「 | なっ、真似するな! 不愉快だ! |
リッド「 | 不愉快はこっちだ! あーっ、だめだ。全然、気紛れねぇ…。喉渇いた〜。 |
キール「 | 僕で暇を潰すな!! |
- No.256
ファラ「 | あっついねぇ。 |
リッド「 | こう暑いと眠れやしねぇ。 |
メルディ「 | パンツいっちょになろかー。 |
ファラ「 | 何言ってんの? |
メルディ「 | もーう! メルディ限界!! 脱ぐよー!!! |
リッド「 | うわーっ! ちょ、ちょ、ちょっと待ったー! |
ファラ「 | …あまりの暑さに気絶しちゃった。 |
リッド「 | はぁ、良かった…か? |
- No.257
メルディ「 | ほら、キール。起きると良いな。しゃんとするー。 |
キール「 | ううう、お前はこの寒さが平気なのか? |
メルディ「 | はいな! これ寒い言わないよー。 |
キール「 | さささささっさっ寒い以外に、何て形容するんだ。 |
メルディ「 | あ、えーとな。えーとー…。恥ずかしい? |
キール「 | 熱が出そうだ…。 |
- No.258
ファラ「 | じめじめしてるねえ。 |
リッド「 | ああぁ、この煮え切らねぇ天気。何とかならねぇか? なんかむかついてくんぜ! |
キール「 | ふん、天候によっていちいち腹を立てるなんて、単純なやつ。 |
リッド「 | もともといじけたやつなら、こんな場所でも普通にしてられんだろうなぁ。じめじめ、いじいじ、お似合いだぜ。 |
キール「 | んな! 僕はいじけてなんかいないぞ! |
ファラ「 | キール! リッドの言うことにいちいち腹を立てないの! 2人とも、単純なんだから。 |
- No.259
クイッキー「 | ククク、クィッ! クイッキ! クィィーッ!! |
リッド「 | どっ、どっ、どうした!? |
メルディ「 | クイッキー占い! 始まり始まり〜。はいな! こんなん出ました〜。 |
リッド「 | あーいうのが、幸運の鍵とはとても思えないぜ。 |
- No.260
クイッキー「 | クククク、クイック、クイッキ! クイッッキー! |
リッド「 | どど、どうした!? |
メルディ「 | クイッキー占い! 始まり始まり〜。はいな! こんなん出ました〜。 |
リッド「 | まいっちゃうなぁ。 |
ファラ「 | なんかの間違いじゃないの〜? |
リッド「 | へーき、へーき。何言っても怒らないぜー。 |
- No.261
クイッキー「 | クククク、クイッキ! クイック! クイッキー!! |
リッド「 | どっどっ、どうしたんだ!? |
メルディ「 | クイッキー占い! 始まり始まり〜。はいな! こんなん出ました〜。 |
リッド「 | えっ? メルディ? |
ファラ「 | あっ! ちょっと! やだ! いきなり脱がさないでよ! |
- No.262
クイッキー「 | ククク、クィー、クイッキ。クィーー!! |
リッド「 | どっど、どうした!? |
メルディ「 | クイッキー占い! 始まり始まり〜。はいな! こんなん出ました〜。 |
リッド「 | んいや、オレだってできりゃじっとしてたいけどよ、そうも言ってられねぇだろ今は。 |
- No.263
クイッキー「 | ククク、クイッ、クイッキ。グィィィッ! |
リッド「 | どっ、どっ、どっ、どうした!? |
メルディ「 | クイッキー占い! 始まり始まり〜。 |
リッド「 | 頑固者はチャットだろ。弱点を弱点と認めないとことかよ。 |
チャット「 | 失礼な! ど、動物が…僕の弱点だと言うんですか? 違いますよ。ただ、ちょっと、その、毛のフサフサ〜っとした感じが… |
クイッキー「 | クイッキ〜。 |
チャット「 | うわーっ!! 嫌なんです!! とっても嫌いなんです!! 弱点じゃないけど、嫌いなの〜!! |
リッド「 | 素直になれよ…。 |
- No.264
クイッキー「 | クククク、クイッ、クイッキー。クィィィィィッ!! |
リッド「 | どっ、どっ、どうした!? |
メルディ「 | クイッキー占い! はっじまり始まり〜。はいな! こんなん出ました〜。 |
リッド「 | ファラになれってか? |
- No.265
ファラ「 | ミンツはラシュアンの大河のずーっと下流にあるよ。うん、イケるイケる! |
- No.266
ファラ「 | レグルス道場に行ってみよっ。久しぶりだなぁ。 |
- No.267
ファラ「 | まずは、師範に挨拶しなくちゃ。大道場に行ってみよっ。 |
- No.268
ファラ「 | ラシュアン河の桟橋まで行ってみよっ。パオロさんが待ってるよ。 |
- No.269
ファラ「 | ミンツは港のある学生街なんだ。海の近くにあるよ。 |
- No.270
ファラ「 | キールの居場所わかった? ミンツ大学で聞いてみようよ。 |
- No.271
ファラ「 | 岩山登山は厳しいよ。準備はしっかりやっていこうね。 |
- No.272
ファラ「 | この山の頂上にキールがいるんだね。早く会いたいな。 |
- No.273
キール「 | モルルへ行くには望郷の洞窟を通る必要があるな。 |
- No.274
- No.275
キール「 | 何やってる。モルルのマゼット博士に会わずに、この現状をどうしようってんだ。 |
- No.276
キール「 | 水晶霊の河はどこかって? 聞く前に自分で探せ。そのための地図だろう。 |
- No.277
キール「 | 早く河の源流に行こう。ついに、水の大晶霊に会えるんだな。 |
- No.278
リッド「 | 地図によると…王都インフェリアに行くには、森を通ってかなきゃいけねぇみたいだな。 |
- No.279
キール「 | みんないるか? いざないの密林では肉体を欲しがる亡霊に気を付けろよ。 |
- No.280
リッド「 | 薄気味悪い森だったな。早いとこ、賑やかな王都インフェリアへ行きたいぜ。 |
- No.281
ファラ「 | どこ行くつもり? まずは王様に会わなくちゃ。 |
- No.282
ファラ「 | パスをもらったから船に乗れるね。インフェリアの港に行ってみよっ。 |
- No.283
メルディ「 | 港から船乗るよ。早よ早よ。大晶霊探しに行くのこと。 |
- No.284
ファラ「 | こんな素敵な香りにつつまれたバロールの街ってどんなだろう。早く行ってみようよ。 |
- No.285
ファラ「 | 歩き回ってばかりじゃ、くたびれちゃうだけだよ。街で話を聞いてみよっ。 |
- No.286
レイス「 | 風晶霊の空洞はバロールの西にあるが、本当に行くのかい? |
- No.287
ファラ「 | 空洞は風が強くて大変だけど、頑張って大晶霊に会おうね。 |
- No.288
- No.289
ファラ「 | 火の大晶霊と会うためには、暑い谷を我慢して進まなきゃね。 |
- No.290
- No.291
キール「 | 霊峰ファロースはインフェリアで一番高い山だ。 |
- No.292
ファラ「 | ファロース登山は随分険しそうだよ。準備はしっかりやってこうね。 |
- No.293
リッド「 | ちくしょう。ファラは無事なのか? とにかく頂上まで行ってみようぜ。 |
- No.294
メルディ「 | アイメン、岬の砦の東。近いよ。すぐ着くよ。 |
- No.295
メルディ「 | まず、竜岩山脈越えねばな。晶霊鉄道乗るよ。 |
- No.296
メルディ「 | 駅からルイシカすぐだよ。ガレノス早く会いたいよ。 |
- No.297
- No.298
キール「 | ペイルティへは、どうやっていけばいいんだ? まさか、また… |
- No.299
キール「 | セレスティアの大晶霊に会えるせっかくの機会だ。奥に進んでみよう。 |
- No.300
ファラ「 | 海を渡る手段が無いとどうしようも無いみたい。あの家まで行ってみようよ。 |
- No.301
キール「 | 実に馬鹿らしい。けど、船のためだ。子分になってやろう。 |
- No.302
メルディ「 | ペイルティ、ちょっと寒い町ね。空気、ピリリしてるよ。 |
- No.303
リッド「 | さみぃよ。凍えちまう。もうちょっと厚着してこようぜ。 |
- No.304
ファラ「 | 氷晶霊の山はペイルティの北にあるって話だよ。 |
- No.305
ファラ「 | 早く氷晶霊の怒りを静めて、ペイルティの人達を救わなきゃ。 |
- No.306
リッド「 | ペイルティの町にも春が来てんじゃねぇか? 早いところ戻ろうぜ。 |
- No.307
メルディ「 | アイメン、危険が起こったよ。早く行くよ。 |
- No.308
メルディ「 | いっぱい寄り道した。今度こそ、ほんとにティンシア行こうな。 |
- No.309
キール「 | まず、シルエシカのアジトを見つけないとな。ティンシアをくまなく探そう。 |
- No.310
- No.311
メルディ「 | 雷の大晶霊に会うよ。晶霊砲作ってバリルやっつけるよ。 |
- No.312
フォッグ「 | おぅ、用が済んだらさっさとティンシアに戻るぞ。 |
- No.313
リッド「 | いよいよ決戦だな。体はしっかり休まったか? |
- No.314
- No.315
- No.316
リッド「 | ルイシカに行ってガレノスと会おう。話はそれからだ。 |
- No.317
メルディ「 | ガレノスとシルエシカが組めば恐い物無しな。はよ、ティンシア行こ。 |
- No.318
キール「 | セイファートキーの指示に従おう。それが、試練への早道だ。 |
- No.319
リッド「 | レイスが越えた試練だろ。オレだって、やってやるぜ。 |
- No.320
チャット「 | ボクの屋敷に戻りましょう。大丈夫、きっと橋は見つかります。 |
- No.321
チャット「 | ジーピーエスは緯度と経度を表す道具です。使い方わかってますか? |
- No.322
チャット「 | 偉大なる大海賊アイフリードのトラップが、あなた方に解けるでしょうか? |
- No.323
- No.324
リッド「 | アイフリードの事だ。どうせここにも何か仕掛けを用意してんだろうな。 |
- No.325
キール「 | せっかく遠征の橋が架かったんだ。早くインフェリアに戻ろう。 |
- No.326
- No.327
チャット「 | ボクの船は、バンエルティア号は無事でしょうね。確認しなくては。 |
- No.328
ファラ「 | 遠征の橋を渡るには、まずアイフリードの台座に戻らなきゃ。 |
- No.329
リッド「 | とうとう最後だぜ。どんな試練だって越えてみせる。 |
- No.330
ファラ「 | セイファートリングの中にシゼルはいる。いよいよ決戦なんだね。 |
- No.331
- No.332
ファラ「 | 私の知ってる石が、きっとリバヴィウス鉱だよ。インフェリアへ行こう。 |
- No.333
ファラ「 | 覚えてないの? ラシュアンのすぐ近くにレグルスの丘ってあったでしょ。 |
- No.334
- No.335
リッド「 | 早くバリル城に引き返そうぜ。このリバヴィウス鉱がなきゃ始まらねぇ。 |
- No.336
キール「 | セイファート観測所で、ガレノスは一体何を調べるつもりなんだ? |
- No.337
ファラ「 | 買い残したり、取り残したりしてない? 準備は万端にしとかなきゃね。 |
- No.338
リッド「 | セイファートリングの中にシゼルはいる。行こう! エターニアを救うんだ! |
- No.339
- No.340
リッド「 | 夜は街に入れねぇよ。キャンプでも張って、朝になるのを待とうぜ。 |
- No.341
ファラ「 | 気分の悪いときは休んでこうね。無理はだめだよ。 |
- No.342
- No.343
メルディ「 | トーザイナンボク、方角はこっちで良いか? |
- No.375
- No.376
マジェスティックファンタジアン © Azekura