アーチェと愉快な仲間たち
'98年11月28日に配布されたPS版TOP体験版のみにあった「アーチェと愉快な仲間たち」をテキストに起こしました。
内容は一種のフェイスチャットのようなもので、キャラクターを選択すると1つずつ喋ってくれるというものです。
なお、発売前のせいかキャラクターの性格や口調が違う部分がややあるように感じます。
案内時
コーナー開始時
アーチェ> | はあーい! アーチェと愉快な仲間たちのコーナーにようこそ! ここでは、あたしとその仲間たちの、いろいろなことについて教えちゃうよ! 知りたい人の絵を選んで、決定ボタンを押してね! それじゃあ、始まり始まり〜。
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あまり聞かずにコーナー終了
アーチェ> | あ、もう帰るの? まだまだ楽しいお話とかあるのになあ…。ま、それも人生よね。じゃあねえ。
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それなりに聞いてからコーナー終了
アーチェ> | あ、もう帰るのね? あたしと仲間の話を聞いてくれてありがとう! それじゃあ、今度はゲームで会おうね! バーイ!
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全部聞いてコーナー終了
アーチェ> | すっごーい! 全部聞いてくれたのね! ありがと! それじゃあ、今度はゲームで会おうね! 絶対だよ! バイバーイ!
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クレス
クレスの容姿
アーチェ> | このちょっと凛々しい感じの男の子が、あたしたちのパーティの一応のリーダー、クレス。フルネームはクレス・アルベイン。歳は…えーと…。ねえ、クレス、いくつだっけ?
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クレス> | 17だよ。
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アーチェ> | あーそうそう。17歳。身長は170センチね。体重は59kgっと。これって痩せてるのかな?
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クレス> | 普通じゃないかな。あーでも、父さんには、もう少し筋肉をつけた方がいいって言われたけどね。
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アーチェ> | 今でも十分強いじゃん。
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クレス> | まだまださ。もっと修行して強くならなきゃ。あいつを倒すことなんかできやしない! とおーっ!
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アーチェ> | うわぁぁっ! いきなり剣を振り回すなっ! 危ないでしょうがっ!
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クレス> | ご、ごめん。
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クレスの性格
アーチェ> | さてさて、じゃあ、クレスがどんな性格か教えてあげましょう。そうねえ、一言で言えば、お人好し、ってところかな。すぐに騙されそうな顔してるでしょ? あ、いいところにいいやつが来た。ねえ、チェスター!
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チェスター> | なんか用かよ。
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アーチェ> | 用があるから呼んだんでしょうが。そうでなくて、あたしがあんたを呼ぶわけないでしょ。
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チェスター> | ちぇっ。相変わらず口の悪い女だぜ。で、何だよ。
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アーチェ> | あんたクレスと幼なじみなんでしょ? クレスのお人好しエピソードとか知らない?
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チェスター> | そんなもん、いくらでもあらあ。付き合ってた女が、道場の弟子とデートしていたのを見ちまったんだが、遠縁の兄貴だと言われてマジに信じたとか、村の悪ガキどもが川に飴落としたとか、柿を猿にとられたとかいうのを信じて、代わりにお菓子を買ってやったりとか。
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アーチェ> | はあ…筋金入りね。
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チェスター> | もちろんあとで俺がぶん殴って謝らせたけどな。けどよ、あいつ俺を怒るんだぜ。殴るのは良くない、って。ま、そこがいいとこなんだがな。
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アーチェ> | うん、そうね。
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クレスの秘密
アーチェ> | ねえ、ミント。クレスの秘密、知りたくなあい?
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ミント> | アーチェさん、人の秘密を話したりするのは良くないことだと思います。
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アーチェ> | ふうん、じゃあ、知りたくないんだ。じゃあいいや。ねえ、すずちゃーん!
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ミント> | ああっ!
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アーチェ> | …やっぱり知りたいんでしょ。
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ミント> | あの…ちょっとは…。
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アーチェ> | じゃあ、教えてあげる。あのね、あの朴念仁に、彼女がいたらしいわよ。
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ミント> | ええっ! ど、どこの誰ですっ!?
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アーチェ> | ぐ、ぐるじい…く、首が…。
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ミント> | あ、ご、ごめんなさい。
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アーチェ> | はあはあ…。だ、大丈夫よ。とっくに振られたらしいから。
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ミント> | そ、そうなんですか。
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アーチェ> | へへへっ、安心した?
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ミント> | し、知りませんっ!
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ミントのため息
ミント> | …はあ。
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クラース> | どうしたミント。ため息などついて。
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ミント> | あ、クラースさん。あの…クレスさんに、昔付き合っていた人がいたんです。
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クラース> | まあ、あいつも17だからな。好きな女の一人や二人いただろう。
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ミント> | なんだか、気持ち悪いんです。
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クラース> | おいおい。
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ミント> | あ、違います。私の中に変なものがあって、それが気持ち悪いんです。黒い…喉に詰まるような、叫び出したくなるような…。でも、泣きたくなるような…。これってなんなのでしょう。
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クラース> | それは…あ、いや、大丈夫。そのうちに治るさ。
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ミント> | 本当に?
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クラース> | ああ。誰でもかかるものさ。だから、大丈夫。
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ミント> | はい。
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リーダーとしての自覚について
クレス> | 自覚っていわれてもなあ…じつは、ない。だってさ、みんなを取りまとめてるのって、やっぱりクラースさんだし、面倒見の良さで言えば、ミントだしさ。戦いの時に先頭きって突っ込んでいくから、そう見えるのかも知れないけど。うん。リーダーっていうよりは、斬り込み隊長かな。
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バンダナについて
クレス> | これは趣味だよ。アルベイン流の剣士にはなぜか多いけどね。父さんがしていたから、その影響もあるのかも。でもいいだろう? やっぱり、赤いバンダナは、熱血の象徴だよな!
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チェスターについて
クレス> | チェスターは親友さ。あいつは口は悪いし、ちょっと人を突き放すようなところがあるけど、すごくいいやつだよ。あいつの弓があれば、どんな戦いも負ける気がしないよ。
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クラース
クラースの容姿
アーチェ> | この変な紋様を体中に描いているのが、クラース・F・レスター。歳は29歳。もう、おじさんね。身長は176cmで、体重は62kg。まだ中年太りにはなってないみたい。鍔の広い帽子と、腕とか足とかに、じゃらじゃらうるさい鳴子を下げているのよね。ねえ、クラース、ほんとにそれ、なんとかならないの?
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クラース> | 何度も同じ事を言わせるな。これは精霊の召喚に必要なものだ。外すわけにはいかん。
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アーチェ> | だからって寝るときも付けてることないじゃん。クラースが寝返りを打つたびに、じゃらじゃら鳴ってうるさいったらないんだから。
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クラース> | 寝ているときに突然、敵に襲われたら危ないだろう。何事も用心のためだ。
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アーチェ> | まったく人間って不便よねえ。変な紋様を描いたり、そんなうるさいものをつけたりしなくちゃ、魔法が使えないんだから。
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クラース> | ふん、余計なお世話だ。遺伝で魔法が使えるやつにはわからんさ。努力が報われたときの喜びも、この紋様の美しさもな。
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アーチェ> | そんなもん、わからなくていいわよーだ。
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クラースの性格
アーチェ> | クラースって落ち着いているよね。いっつも冷静でさ。大人の男って感じ。
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ミント> | そうですね。慌てず、騒がず、…わたしたちの至らないところを、包んでくださるというか…頼りになります。
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アーチェ> | でもさあ、ミラルドさんのことになると、ちょっと変だよね。何か、クレス達とあんまりかわんなくなっちゃうじゃん。
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ミント> | ふふっ。人を好きになると、歳とか、そんないろんなこと関係なく、みんな同じになるんですよ。
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アーチェ> | 実感こもってるねえ…それって体験から?
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ミント> | やだ…そんなこと、ないです…。
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アーチェ> | ふ〜ん、あやしいんだ。
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クラースの秘密
アーチェ> | あ! ねえ、チェスター、あんた知ってた?
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チェスター> | なにをだよ。
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アーチェ> | クラースのあの体の紋様って、落とせるんだよ。この前、手鏡を見ながら、目の下の紋様を描き入れてるのを見ちゃった。
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チェスター> | へえ。俺、てっきりあれ刺青だと思ってたよ。
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アーチェ> | そうなのよ。でも、考えてみたらそうよね。研究のためだったら、年がら年中あんな紋様を描いてる必要ないもんね。ミラルドさんだって嫌がるだろうし。
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クラース> | そうなんだ…。
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アーチェ& チェスター> | うわっ!
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アーチェ> | お、脅かさないでよ、もう…。
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クラース> | 私も本当は本物の刺青にするつもりだったんだが、ミラルドがそれだけは許してくれなくてな。で、一週間は消えない特殊インクで我慢しているんだ。
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アーチェ> | そりゃそうよね。でもさあ、もしかして、お化粧うまいんじゃない?
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クラース> | ふ、まあな。ミラルドの化粧は私がいつもやっていたぞ。
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アーチェ> | ねえねえ、今度あたしにもしてよ。
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チェスター> | よせよせ。かわりゃしねえよ。
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アーチェ> | うっさいなあ。あんたのためにするんじゃないわよ。
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すずちゃんのお化粧
アーチェ> | あ、すずちゃん、すずちゃん。
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すず> | なんでしょう。
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アーチェ> | ねえ、ちょっとルージュをつけてみない?
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すず> | ルージュとは何ですか?
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アーチェ> | これ。…唇に塗るのよ。
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すず> | あ、紅ですね。
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アーチェ> | 忍者はそういうんだ。ま、いいからつけてみようよ。…ぬりぬり――よし、っと。わあ、可愛い!
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すず> | そうですか?
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アーチェ> | ほら、鏡。ね? あ、クレスー、ほらほら見てよ。
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クレス> | 何? …へえ! すっごい可愛いなあ。
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すず> | あ、ありがとうございます。
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アーチェ> | う…顔を赤らめても、表情だけは冷静なのね、やっぱり…。
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召喚術って何?
クラース> | 簡単に言えば、精霊を呼び出して、従わせる術だ。それにはいろいろと手続きが必要で、私の体の紋様や、この服、それに鳴子なども儀式に必要なものだ。エルフ族の使う魔法とは原理が違うが、その威力は劣るものではない。
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働かないでどうやって生活していたの?
クラース> | 理解のある人物が、援助してくれているのだ。私は、どこの誰かは知らないがな。そういうことはミラルドに任せてある。…何? 実はミラルドの印税で、食わせてもらっているのだろう、だと? そんなことはない! 大体あいつの本は…いや、待てよ…この間の町で、あいつの本を見たような…いや、しかし…
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エルフがうらやましいの?
クラース> | そんなことはまったくない! 大体、何の努力もしないで、体質で魔術が使えるような連中を、何でうらやましいと思わねばならんのだ! 結果は努力して勝ち取るものだ! 断じてうらやましくなどない!
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アーチェ
アーチェの容姿
アーチェ> | さあーてお待ちかね! この美少女こそ、我らがパーティに咲いた一輪の華麗な花! みんなのアイドル、アーチェ・クラインよ! エルフ特有のはかなげな美しさと、人生の短い人間の、命の輝きを併せ持つ、奇蹟の宝石、ハーフエルフ! その魔法の力は、天を焦がし、あらゆる悪を討ち滅ぼす! ハーメルの町の人々は、あたしを幸運を運ぶ魔法使いと崇めて、貢ぎ物を欠かしたことがなかったわ。ああ、なんてすばらしいのかしら…。
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チェスター> | えー、歳は17。身長157cm。体重は39kg? おいおい、嘘だろう? どう見たって80kgはあるぜ。見ろよあのホウキ。椅子のところを中心に、ぐにゃあって、曲がってるじゃねえか。
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アーチェ> | 誰が80kgだあっ!
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チェスター> | いてえっ!
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アーチェ> | そんなにないわよっ…そりゃあ、ちょっとはごまかしてるけどさ。
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チェスター> | 75kgか?
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アーチェ> | 41kgよっ! …あっ! きゃー、言っちゃったー! …うぬぬぬ、あんたのせいよっ! ぶち殺してやるっ。
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チェスター> | へっへーんだ。追いつけるもんなら追いついてみろよ〜。
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アーチェ> | 待ちなさいよっ!
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アーチェの性格
チェスター> | アーチェは性格が悪い!
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クレス> | そうでもないよ。
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チェスター> | いいや、悪い! 短気だわ、うるさいわ、すぐ人のことを殴るわ、極悪だな!
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クレス> | それは偏見だよ。そりゃあミントに比べれば声は大きいし、少しはうるさいけど…。でも、古代文字は読めるし、魔法は使えるし、物事だって深く考えているし…。
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チェスター> | あいつが!? はん! あいつの頭の中にあるのは、楽をすることと、晩飯のことだけじゃねえのか? いや、そうに違いない。ありゃパーだ!
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アーチェ> | だ・れ・が・パー・だってえ〜。
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チェスター> | うわぁ、出た!
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アーチェ> | あ、待て! 逃げるなこんちくしょう!
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クレス> | …ったく、しょうがないなあチェスターは。アーチェのことになると、いつもああなんだから…。
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アーチェの秘密
チェスター> | おいクレス。アーチェの弱み、なんか知らねえか。
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クレス> | 無いんじゃないの? そんなの。
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チェスター> | あっさり言うなよ。よーく思い出せ。何か一つくらいあるだろうが。
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クレス> | う〜ん……そうだ! 酒癖が悪い、っていうのは?
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チェスター> | 酒癖?
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クレス> | うん。クラースさんに聞いたけど、酔うと眠っちゃって、わけのわかんないことを叫び出すそうだよ。
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チェスター> | なるほど…ひょっとすると、とんでもない秘密を喋るかもしれねえな。…ありがとよ、クレス! そのうちに礼はするぜ!
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クレス> | 酔わせて変なことするなよ。
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チェスター> | するかっ!
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チェスターの自業自得
チェスター> | いてててて…。
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クレス> | ど、どうしたんだよチェスター、その怪我…。
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チェスター> | どうもこうもないぜ。アーチェの弱みを握ってやろうと思って、昨日、おだてて酒を呑ませたんだよ。
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クレス> | それでなんでそんな怪我するのさ。
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チェスター> | それがよ、アーチェのやつ、おまえの言う通り眠って、寝言を言い出したと思ったら、それが、魔法の呪文だったんだよ。…おかげでこのざまだ。
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クレス> | 昨日の宿の爆発は、アーチェだったのか! やっばいなあ…。
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チェスター> | 畜生! いいかクレス! 俺は、自業自得なんて思わねえからな!
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クレス> | 何も言ってないじゃんか…。
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魔術って何?
アーチェ> | 天然自然の力を引き出し、それをさまざまに変質させて使う技のことよ。エルフ族の血を持つ者にしか、使うことはできないわ。ま、人間は色々と工夫して、魔術もどきの技を使おうとしているけどね。本家にはかなわないわよ。
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ホウキでなきゃ空を飛べないの?
アーチェ> | そういうわけじゃないよ。その気になればモップでも剣でも、飛ぶことができるけど、ホウキが一番魔力の安定性がいいのよね。魔法力のバランスが崩れると墜落しちゃうから、安定のいいホウキを使っているんだ。
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どうして料理が下手なの?
アーチェ> | あたしが下手なんじゃなくて、みんなが味音痴なのよ! そうに決まってるじゃん! 失礼ね!
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チェスター
チェスターの容姿
アーチェ> | つり目。
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ミント> | はい?
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アーチェ> | チェスターのことよ。あいつの容姿を一言でいうならそれしかないわ。つり目で十分よ、つり目で。
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ミント> | あ、あの、もう少しちゃんと紹介してあげた方が…。
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すず> | 身長175cm、体重62kg、17歳。
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ミント> | きゃっ! …す、すずちゃん…?
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すず> | 弓の腕前はかなりのもの。皮肉めいた微笑みが村の女の子たちに人気があった。
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アーチェ> | ふん! 信じられないなー、そんなこと。
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すず> | 忍者の調べに嘘はありません。
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ミント> | ですって。
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アーチェ> | はははーん、だ。そ、そんなこと、信じられませんよーだ。
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チェスターの性格
クレス> | チェスターの性格を言うなら…皮肉屋ってとこかな。
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チェスター> | んだよ。
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クレス> | チェスターは、もう少し素直になった方がいいと思うけどな。
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チェスター> | 俺は十分素直だぜ。いつだってな。
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クレス> | そうでもないと思うけど。
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チェスター> | パーにはパーって言うし、まずい料理はまずいって言っているだろ? …十分素直だぜ。
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クレス> | …ひょっとして、本当にわかってないのか?
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チェスター> | なにがだよ。
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クレス> | はあ…ならいいんだ。そのうちわかるだろうから。
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チェスター> | 変なやつだな。
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チェスターの秘密
アーチェ> | ねえねえ、なにかあるんでしょ? 教えてよ、クレス。
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クレス> | 知らないよ、チェスターの秘密なんて。
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アーチェ> | 隠さなくたっていいじゃん! ねえってばあ、教えてよ。苦手なものとかないの? あるでしょ?
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クレス> | そうだなあ…タマネギが嫌いなのは知ってるけど…。
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アーチェ> | ほっほう! タマネギ!
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クレス> | あ! いや、今のは間違い! 嘘だよ!
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アーチェ> | クレス〜。あなた、本当に嘘が下手ねえ。うふふっ、いいことを聞いたわ〜。ようし! ちょうど今日は、あたしが料理当番だもんね! 今夜のメニューは、タマネギづくしに大・決・定!
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クレス> | ああ、チェスター! 許してくれ〜!
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アーチェ> | さあ、クレス。あんたから聞いたってことを黙っていて欲しかったら、料理を手伝うのよ!
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クレス> | 悪魔だ…! ピンクの髪の悪魔だー!
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アーチェ> | ほーほっほっほっ。
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タマネギ料理
チェスター> | げえっ! タ、タマネギ料理…。
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アーチェ> | おほほほ。そう! 今日は、栄養満点のタマネギづくし! チェスターぁ…残したら、許さないからね!
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チェスター> | ちきしょう! クレス、てめえだな! あとで憶えてろよ!
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クレス> | うううっ…仕方がなかったんだよ!
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アーチェ> | さあ、食べるのよ、チェスター! 好き嫌いなんて、子供にしか許されないんだから! …って、あれ? みんなもどうして食べないの? あ…すずちゃん、その料理、どこへ持ってくの?
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犬> | わんわん! …がふがふがふ…あうん…。
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すず> | やはり。
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クラース> | 犬が…泡を吹いているぞ。
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すず> | 毒味をして正解でした。
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チェスター> | は…はははっ! アーチェ〜! これはもう好き嫌いじゃあないぜ! 毒はくえねえよなあ、毒は! 俺様にタマネギを食わせたかったら、まず、ちゃんとした食い物にして出すんだな!
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アーチェ> | き〜っ! くやしいーっ! 今に見てなさいよ! 必ずあんたにタマネギを食わせて、旨いって言わせてやるからね!
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チェスター> | ぜってぇ、いわねえよ!
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※料理の出来不出来に関係せず、犬にネギ類を与えると中毒を起こして死に至ることがあります。
どうしてタマネギが嫌いなの?
チェスター> | 昔、売れ残って、でっけえ穴に捨てられたタマネギの中に落ちたことがあるんだよ。そいつが腐ってやがって…あれからだ。タマネギが嫌いになったのは。アミィのやつは、あんな旨いものはない、って俺に食わせようと何度も料理を作ったけどよ、いくらアミィの手料理でも、あれだけは駄目だったぜ。もちろん、今もな。
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好きな女の子のタイプは?
チェスター> | 好きなタイプはないが、がさつでうるさくて料理が下手な女はお断りだぜ。――いてっ! アーチェ、てめえ! 石投げてんじゃねえよ!
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クレスをどう思う?
チェスター> | あいつは親友だよ。孤児だったおれたち兄弟と、偏見無く付き合ってくれたのはあいつだけだったからな。あいつが前衛なら、どんな戦いも絶対負ける気がしねえよ。
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すず
すずの容姿
アーチェ> | すずちゃんは、新しい仲間なんだよね。まあ、この姿からわかるかと思うんだけど。
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すず> | 忍者です。
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アーチェ> | 剣も使えれば、格闘もできで、そのうえ魔法みたいな技も使うことができちゃうんだよね。
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すず> | はい。忍術と言います。ひとつ、お見せしましょうか?
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アーチェ> | あ、はは…今はいいや。こないだみたいに、爆発で辺り一帯吹き飛ばしちゃったら、大変だから。また今度、ね。
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すず> | そうですか。
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アーチェ> | えーと…すずちゃんは、まだ11歳。身長は135cm。体重は28kg、と。やっぱ、軽いねえ。
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すず> | おおがまを出しましょうか?
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アーチェ> | え? いまはお釜なんていいわよ。
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すず> | いえ、大きなガマガエルです。…忍法、児雷也! いでよ、おおがまー。
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アーチェ> | わーっ待った待った! 出さなくていい、出さなくて。
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すず> | そうですか。
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アーチェ> | はあ…。
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すずの性格
チェスター> | なんていうか、喜怒哀楽がはっきりしないよな。
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すず> | 忍者ですから。
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クレス> | すごく自分に厳しいと思うよ。掟第一ってのがすごいよね。
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すず> | 忍者ですから。
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クラース> | 戦闘力も高い。クレス、真剣に戦ったら勝てそうか?
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クレス> | どうでしょう。難しいかもしれませんよ。戦闘中にあそこまで冷静ではいられませんよ。
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すず> | わたし、忍者ですから。
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アーチェ> | それっ! こちょこちょこちょこちょ…あれ? だめ?
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チェスター> | ったく! 馬鹿なことやってんなよな。
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アーチェ> | いーじゃん! 笑わせようとしただけでしょうが!
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クレス> | それにしても、くすぐったくないの?
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すず> | 忍者ですから。拷問に耐える訓練も受けています。
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アーチェ> | ご、拷問、ってほどでもないと思うんだけど。
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チェスター> | ひどいやつだな、アーチェ。こんな娘を拷問するとは。
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アーチェ> | いちいち、うっさい!
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すずの秘密
アーチェ> | すずちゃんの秘密って、なんだと思う、クレス?
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クレス> | うーん…忍者ってこと自体が、秘密みたいなものだからなあ。
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アーチェ> | 全身これ秘密、って感じよねえ。
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クレス> | あの一見なにも入っていないような服から、とんでもないもの出すしな。
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アーチェ> | でっかガマガエルとか、ね。…そうだ! ねえクレス。これからすずちゃんの予備の服を調べてみない?
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クレス> | それはちょっとまずいだろう。
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アーチェ> | 平気平気。さっき買い物に行ったばっかりだし。さ、いこいこ。
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クレス> | お、おい。手を引っ張るなよ。
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アーチェ> | さーて…あ! これだこれだ。
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クレス> | アーチェ、まずいって。
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アーチェ> | 大丈夫大丈夫…。おー! こ、これ、すごいよ! こんなの信じらんない!
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クレス> | え、どれどれ…こ、これはっ――うっ…。
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アーチェ> | どうしたの、クレス? あっ! うう…なにかが首に刺さって…Zzz…。
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すず> | 殺しはしません。でも、目が覚めたら今見たことは忘れています。忍者の秘密を探ることは、許されないのです。
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昨日は…?
ミント> | クレスさん、しっかり!
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クレス> | う…あれ、僕はいったい…。
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ミント> | よかった…丸一日寝ていたんですよ。心配しました。
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クレス> | なんだか、頭が重い…何をしていたんだっけ?
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ミント> | 憶えていないんですか?
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クレス> | うん、何にも…。
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ミント> | あ、すずちゃん! クレスさんが、昨日何をしていたか知りませんか?
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すず> | いえ、昨日は買い物に出ていましたから。
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ミント> | そうでしたね…本当に、どうしたのかしら。アーチェさんも何も憶えていないと言うし…。
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クレス> | いててて…。
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忍術って何?
すず> | 火薬や、幻覚を引き起こす特殊な粉、催眠術などを組み合わせて、魔術的効果を引き出す、忍者特有の戦闘方法です。超自然の力を借りないので、修練を積めば、誰でも忍術を使うことができるようになります。…修行はとても厳しいですが。
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どうして表情があんまり変わらないの?
すず> | 表情の変化で、敵にこちらの状態を悟られないためです。厳しい訓練を積んで、わたしもその境地に達することができました。でもそのせいで、普段もあまり表情が変わらなくなってしまいましたけど。
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どうしたら仲間になってくれるの?
すず> | それは秘密です。がんばって、忍者の里を探してください。ひとつヒントを言えば、わたしは未来でみなさんを待っています。
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ミント
ミントの容姿
アーチェ> | この娘がミント。ミント・アドネード。我らがパーティの治療担当の、法術師よ。神様の聖なる力をちょこっと借りて、怪我を治したりできるんだ。で、美人。色も白いし、別に香水とかつけてるわけでもないのに、いい匂いがするのよね。歳は18歳。身長は162cm。えーと、体重は…あ、内緒だって。でも、あたしの見たところ42kgぐらいだと思うわ。…そうでしょ、クレス。
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クレス> | な、何で僕に聞くんだよ。
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アーチェ> | あら。だって、抱き上げれば大体のところはわかるでしょ。
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クレス> | そ、そんなことしたことないよ!
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アーチェ> | 信じられないなあ、クラースさん! ちょっとちょっと。
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クラース> | なんだ。
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アーチェ> | かくかくしかじかなんだけど、本当?
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クラース> | クレス、嘘はよくないな。君たちが私の目を盗んで抱き合って会って、知らないとでも思っているのか。
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アーチェ> | きゃー! やっぱり!
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クレス> | う、嘘だっ!
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クラース> | はっはっはっ、冗談だ冗談。クレスに、そんな度胸があるわけないだろう。
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アーチェ> | それもそうね。
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クレス> | それで納得されるのも、面白くない…。
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ミントの性格
アーチェ> | では、ミントがどんな性格か、彼女をよ〜く知っている、クレスに聞いてみましょう。クレス、よろしくね。
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クレス> | よ、よろしく。
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アーチェ> | なに硬くなってんのよ。別に、とって食ったりしないわよ。…で、ミントってクレスから見てどんな性格?
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クレス> | うん…控えめで、おとなしくて、とっても優しいよ。…それに、いつも仲間を気遣っていて、栄養のバランスも考えて料理をしてくれるし、それだけじゃなくて、その料理がとても旨いんだ!
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アーチェ> | む。…あたしだってちゃんと料理当番してるわよ。あたしの料理だっておいしいでしょ?
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クレス> | でも優しいだけじゃなくて、いざ闘いになったら勇敢なんだ。決してひるんだりしない。ミントが法術を使うとき、なんだか輝いて見えるんだ。
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アーチェ> | ねえ、あたしの料理はどうなのよ? ミントと比べてさあ。
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クレス> | ミントは偉いよ。…ああ、それなのに、僕は彼女に嘘を! ああ、僕はなんて酷いやつなんだ!
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アーチェ> | …はあ、だめだこりゃ。
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ミントの秘密
アーチェ> | みなさんお待ちかねー。今明かされるミントの秘密!
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ミント> | わたし、秘密なんてありませんよ。
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アーチェ> | しらばっくれてもだめだめ。とっておきのがあるじゃん。
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ミント> | なんですか?
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アーチェ> | ミントって実は…すっごいボイ〜ン、なのでーす!
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クレス> チェスター> クラース> | おお〜っ。
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ミント> | ア、アーチェさんっ!。
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アーチェ> | 普段はあんな服着てるからわかんないけど、あれはもう…うふふふ。
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クレス> | そ、そんなに…。
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ミント> | クレスさんっ、聞いちゃだめっ!!
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クレス> | い、いたたたっ! ミントっ、耳がつぶれるよっ!
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ミント> | いやいやっ、アーチェさんのバカーッ!
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アーチェ> | うーふっふっふっふっふっふ。
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胸
アーチェ> | あーあ、いいなあミントは。
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チェスター> | よお、えぐれ胸。
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アーチェ> | うっさいなあ! 大きけりゃいいってもんじゃないわよ! …ねえ、すずちゃん。
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すず> | わたし、これからですから。
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アーチェ> | え?
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すず> | これからですから。
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チェスター> | うわはははは! げはははは!
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アーチェ> | うっさい! うっさい! あたしだって百年もすれば立派に育つんだから!
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法術って何?
ミント> | 神様にお願いをして、ほんの少しだけ力を貸してもらうことです。それにはやはり、常日頃からの信仰が欠かせません。法術師は、聖獣ユニコーンを崇めていますが、それはユニコーンが、神様の使いだと信じられているからです。一説には、ユニコーンホーンを通じて、神様の力がこの世界に流れ込んでいるとも言われていますが、本当のところはわかりません。
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恋愛をしたことはあるの?
ミント> | 実は…ありません。でも、物語をたくさん読んでいますから、わかります。例えば、恋をしたときの体に起きる変化の症例とか。だから、準備は万全です。
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好きな食べ物、嫌いな食べ物
ミント> | あの…実は、お肉があまり得意ではないんです。あ、いえ、嫌いなのではなくて、その…すぐに太ってしまうので…。他には別に、嫌いな物はありませんわ。
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