●好きなものについて
ルーティ> | 冒険中ってなかなか自由な時間がとれないじゃない。あたしなんて、 たまに一人で好きなことしたーいって思っちゃうんだけど、リオンはどう? |
リオン> | 馬鹿者が。今は非常事態なんだ。そんな悠長なこと言ってられるか。 |
ルーティ> | わかってるわよー。だけど、一人の時間は欲しくない? |
リオン> | あっても困らないのは確かだ。 |
ルーティ> | でしょ。ね、もし自由な時間があったら何するの? |
リオン> | 趣味に費やす。 |
ルーティ> | 趣味!? リオン趣味なんかあるんだ。 |
リオン> | 失礼なこと言うな。僕の趣味は剣術の稽古だ。 |
ルーティ> | へー、仕事が趣味みたいなもんなんだ。 |
リオン> | そうじゃない! 趣味を仕事にしていると言ってもらいたいね。 |
ルーティ> | それはそれは。でも、あんた非力そうなわりに、 ちゃんと剣振り回しているトコがすごいよね。 |
リオン> | 確かに、まだ幼かった頃は日々の稽古が辛かったさ。 だが、辛くない修行なんて身にならんからな。 |
ルーティ> | そうかもねー。ふ〜ん。 |
リオン> | バッ、バカ! なに触ってんだ! |
ルーティ> | おー、すごーい。細いけどずいぶん締まった体してんのね。 |
リオン> | 冬に何時間も裸足で素振りしたり、夏に分厚い防具に包まれて稽古したり、 鍛えてあるんだ。…もういいだろ、離れてくれ。 |
ルーティ> | あっははは。ごめん。へぇー、おどろきね。 苦労知らずのおぼっちゃんだとばかり思ってたわ。 |
リオン> | フン。 |
ルーティ> | な、なによー。人がせっかく誉めてあげてるのに。素直じゃないんだからー。 さ、次の質問へいくよ。 |